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みなさん、お久しぶりです。 長らく更新さぼってましてすみませんでした。 さて久しぶりの更新である今回取上げますのは東映70年代変身ヒーローの隠れた人気作品「超人バロム1」に登場したドルゲ魔人です。 「超人バロム1」は「仮面ライダー」のヒットにより続々と等身大変身ヒーローものを作成した東映の作品のうちのひとつです。 東映は「仮面ライダー」の路線を踏襲した、主人公が等身大のヒーローに変身して怪人と戦うパターン、いわゆる「変身ヒーローもの」をいくつも量産します。 「仮面ライダー」の原作者、石森章太郎(後に石ノ森章太郎と改名)はライダー以外にも「人造人間キカイダー」、「キカイダー01」、「イナズマン」、「ロボット刑事」、「変身忍者嵐」、「秘密戦隊ゴレンジャー」、「ジャッカー電撃隊」、「宇宙鉄人キョーダイン」などを原作。 東映のプロデューサー集団の原作グループは「八手三郎」という名前で「アクマイザー3」、「超人ビビューン」、「ザ・カゲスター」、「忍者キャプター」、「快傑ズバット」、「スパイダーマン」、「バトルフィーバーJ(および以後の戦隊シリーズ全て)」、「宇宙刑事ギャバン(および以後のメタルヒーローシリーズ全て)」。 多くの人気ヒーローを生み出し、およそ等身大変身ヒーローものにおいては東映の独壇場でした。 東映ヒーローはほぼ、石森章太郎と八手三郎が原作を務めていましたが、例外的なものとして、なんとあの「ゴルゴ13」で有名な漫画家さいとうたかおが原作を務めた変身ヒーローが「超人バロム1」であります。 東映ヒーローの中では比較的古い1972年、「仮面ライダー」と同時期に放送されていました。 宇宙からきた悪の魔人ドルゲと戦うために2人の親友、力自慢の番長タイプ、木戸猛と、大人びた秀才、白鳥健太郎が「バロムクロス!」の掛け声とともに両腕を交差し、1人の超人、バロム1へと変身するというもので、変身ヒーローとしては珍しく小学生が主人公でありました。 「マッハロッドでブロロロロ~!」という意味不明の擬音を連発する主題歌のインパクトも強烈に印象深く、当時見ていた子供達が大人になった今もよく覚えているという話をよく聞きます。 あの「仮面ライダー」と比較すると影に隠れがちなバロム1ではありますが、なかなか人気のあったヒーローでありました。 そんなバロム1の人気のひとつに、「仮面ライダー」や他の特撮ヒーローではお目にかかれないような、極端に気持ちの悪いドルゲ魔人の魅力があげられます。 名前の後ろに「~ゲルゲ」、「~ルゲ」とつくドルゲ魔人は、まるで子供にトラウマを与えることが目的であるかのようにひたすらグロテスクで醜悪でありました。 ドルゲ魔人は敵の首領、魔人ドルゲの体の1部が怪人化したという設定で、番組前半ではオコゼルゲ、アリゲルゲなど生き物をモチーフにしたものが多かったのですが、番組後半になると体の1部をモチーフにしたものが多くなり、グロテスクさは一層強調されます。 そのあまりに強烈に気味の悪いドルゲ魔人は「低俗下劣」、「子供の情操に悪影響」と子供の親から突き上げをくらい、PTAで問題にされるほどだったのです。 しかし、子供達はそんな不気味なドルゲ魔人を怖いもの見たさが混じった好奇心のまなざしで見つめていました。 ドルゲ魔人は、おそろしく醜悪であったからこそ、子供達の心を捉えたのです。 かくいう俺もその1人。 毎週登場する、びっくり仰天するほどにグロテスクなドルゲ魔人を見ることをとても楽しみにしていました。 お化け屋敷を覗くスリルにも似たものを「超人バロム1」から感じていたのです。 バロム1スタッフにも、お化け屋敷や見世物小屋の感覚を自覚的に番組に取り入れていたのではないかと思います。 「超人バロム1」は、びっくり箱のように「なにがとびだすのか期待させるワクワク感」をドルゲ魔人によって子供達に提供していた番組だと言えるでしょう。 そして気味が悪く醜悪であればあるほど怪獣怪人好きの子供たちはドルゲ魔人に愛着を持ったのであります。 上の画像で紹介しているドルゲ魔人は 左上・ミイラルゲ 右上・クチビルゲ 左下・ノウゲルゲ 右下・ヒャクメルゲ ですが、どいつもこいつも身も蓋もないほどに気持ち悪くグロテスク、そんな中でも1番人気があったのは、やはりドルゲ魔人の中でも特に気持ち悪いヒャクメルゲでありましょう。 どうです、この気持ち悪さ? 巨大な目が縦についた顔面の強烈なインパクトといったらありません。 この目の形、なんか変なもんを連想させて、違う意味で放送禁止になっちゃいそうですが、かまわずテレビに登場させた当時の東映はおおらかでしたね。 全身を目玉に覆われたヒャクメルゲ、手のひらにまで目玉がくっついています。 数えた人はいないでしょうが、おそらく全部で100個の目がついているのでありましょう。 そういえば日本の妖怪には「百目」とか「もくもくれん」という数多い目玉を持ったものがいます。 ヒャクメルゲをはじめとする、ドルゲ魔人からは日本古来の伝承によって伝えられる「妖怪」のテイストが色濃く漂っているような気がしますね。 恐ろしい異形のもの、奇形、フリークス的なもの。 低俗で悪趣味な好奇心を満足させるお化け屋敷や見世物小屋、フリークスショーなどのテイストをテレビに持ちこみ、「怪人」として形にしたドルゲ魔人。 「なにか見てはいけないものを見ている」 そんな気持ちにさせられます。 それはちょっとした罪悪感とともに、ドキドキするようなスリルを味あわせてくれるものです。 ドルゲ魔人はそんな「罪悪感を伴うスリル」の塊でした。 ドルゲ魔人によってトラウマを負った子供も多いでしょう。 しかし、それはある意味、この世の裏に潜む影やタブーに、おそるおそる触れてみるという甘美で貴重な体験でもあったと思います。 なにも上品で清潔なものばかりが子供の情操を成長させていくものではないでしょう。 ときにはドルゲ魔人のような「強烈な体験」を通して子供の心は成長していくのではないでしょうか? 少なくとも自分はドルゲ魔人から「タブーを犯す快感」のようなものを教育されたような気がします。 いってみれば既存の概念を破壊して新しい価値観を築こうとする芸術運動、シュールレアリズムやダダイズムのような感覚ですね。 なにも上品でお行儀よくしていることばかりがいいことではない。 時にはそうした既存の価値観に挑戦し破壊して新しい領域に進むことが進歩であるときもあります。 そういった、やや過激ではあるものの、進歩的な思想、シュルレアリズム、ダダイズム、そしてアナーキズムなどの、ほんの一片をドルゲ魔人は僕らかつての子供たちに教えていたのだと、俺はそう信じています。 グロテスクであることはなんて魅力あふれるものなのでしょう。 悪趣味と言われようがなんと言われようが、俺はこのやみくもに気持ち悪く醜悪なドルゲ魔人が大好きです。
by pulog1
| 2005-04-23 12:47
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