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![]() 「ウルトラセブン」終了後、しばらくウルトラシリーズは沈黙する。 その間、ウルトラシリーズの生みの親であり、日本特撮の父、ゴジラの生みの親である「怪獣の神」円谷英二が亡くなる。 怪獣のゴッドファーザーを失った円谷プロだったが、繰り返し再放送され、その度に人気が高まる旧ウルトラシリーズ。 世間の怪獣を求める声に応えて、新たにウルトラシリーズを開始する。 いわゆる第2次ウルトラシリーズの始まりである。 再び「ウルトラマン」を復活させる、という意味をこめて「帰ってきたウルトラマン」と名づけられた新ウルトラマンシリーズ。 円谷英二の意思を引き継ぎ、怪獣ものを復活させようとした円谷プロが、その第1話に登場させた怪獣アーストロンは、まさに「怪獣」という概念の具現化と言うべき、あまりに「怪獣」らしい怪獣であった。 ここで、「帰ってきたウルトラマン」第1話に出てきた他の2匹の怪獣についても書いておこう。 「帰ってきたウルトラマン」第1話には、アーストロンが登場する前にタッコングとザザーンが出てくる。 この2匹は透明化したウルトラマン、すなわち姿を現さないウルトラマンによって倒される。 ウルトラシリーズ復活を記念して、サービスの意味で第1話には3体の怪獣が登場したのだ。 タッコングは1度透明ウルトラマンに倒されるものの第2話「タッコングの逆襲」で再登場する。 2匹の怪獣を透明ウルトラマンが撃退した後、主人公郷秀樹がウルトラマンへとなる過程や怪獣攻撃隊MAT(マット)の設定などが語られる。 シリーズ第1話であるため、物語の基本設定を語るのに時間が割かれる。 そのためアーストロンが登場し、透明ではなく実体化した「帰ってきたウルトラマン」こと新マン(ウルトラマンジャック)と対決するシーンは第1話後半のわずかな時間であり、アーストロンの出番は少なく、活躍らしい活躍はとくに無く、このアーストロンという怪獣の個性、特徴といったものも説明されない。 新しいウルトラマンは、このように怪獣と戦い、そして倒していくものなんだよ、という基本的な番組構成の説明のためにだけ現れたのがアーストロンである。 それならばアーストロンは、たんなる新ウルトラマンの噛ませ犬であって、まったく魅力のない怪獣なのか? そうではない。 アーストロンは「怪獣」というものがどんなものであるかを過不足無く体現した、まさに最も怪獣らしい怪獣なのである。 怪獣ファンになると、様様な怪獣のことを知っており、怪獣というものは多種多様なものであるということがわかっている。 しかし、怪獣ファンではない一般の人がいだく「怪獣」という言葉からイメージする怪獣の姿は大体決まっている。 怪獣とは、恐竜みたいなやつだ。だが恐竜とは違っている。 それが一般的な怪獣のイメージではないだろうか? 恐竜そっくりだけど恐竜とはちょっと違っている生き物。 それはちょうどアーストロンの姿ではないか? 恐竜の頭に、恐竜にはなかった1本の角が生えている。 そんな姿が一般人がイメージする怪獣の姿ではないか? 一般的な「怪獣」のイメージに極めて忠実な姿をしたアーストロン。 それは、最も怪獣らしい怪獣と言うことが出来る。 不純物なしの純度100パーセントの「怪獣」アーストロン。 そしてそんな怪獣のステレオタイプをシリーズ第1話に登場させた「帰ってきたウルトラマン」は、「これは怪獣の物語である」という意思表明を行ったという気がする。 世間一般に流布する怪獣のイメージをそのまま具現化して見せることで「怪獣の原点」に立ちかえろうとした。 「ウルトラQ」、「ウルトラマン」、そして「ウルトラセブン」までの第1次ウルトラシリーズにおいて既に多様化を極めた怪獣という存在を今1度、「原点」へと回帰させる。 そういうスタッフの意思がアーストロンからうかがえる。 怪獣の原点に立ちかえるということは、すなわち今は亡き「怪獣の父」円谷英二への敬意を表明したのではないだろうか? 円谷英二の築いた「怪獣」という王国を、今度は自らの手で作り上げていこうと言う意思。 そのための第1歩として「最も怪獣らしい怪獣」を生み出す。 円谷英二を失った円谷プロのスタッフのそうした決意がアーストロンからはうかがえるのだ。 アーストロンは実に怪獣らしい。 番組に中では残念ながらたいした活躍もせず新ウルトラマンに倒されてしまうが、その姿は、「これぞ怪獣!」とも言うべきシンプルで魅力的なものである。 恐竜をベースとして、その恐竜の頭に1本の角を生やている。(良く見ると角というより刀状の突起。単純な角ではないところが目に見えない工夫を凝らしている) ただそれだけのデザイン。 そのシンプルさが実に味わい深い。 シンプルゆえに飽きのこない、そんなデザインだ。 このシンプルな怪獣アーストロンを見ることによって怪獣の本質というものがよく見えてくる。 まず、恐竜との比較を行って見よう。 アーストロンのベースとなった恐竜は肉食獣ティラノサウルス、アロサウルスなどであろう。 しかし、肉食恐竜そのままの姿ではなく、アレンジを加えている。 本物の恐竜に比べて頭は小さめだ。 そして恐竜の小さな手と違い、長い腕を持っている。 人間が中に入る着ぐるみに合わせて、そうしたアレンジが行われたのであろう。 そうした恐竜の姿に着ぐるみに合わせたアレンジを加えたものが、いわゆる「怪獣」の基本的な姿であると言える。 アーストロンはそこにアクセントとして角を生やしている。 それ以上の手は加えない。 非常にシンプル、しかし「怪獣」以外のなにものでもない。 怪獣という概念の具現化、そのものである。 アーストロンは、とくに口から火を吐いたり、光線を出したりというようなことをしない。 他の怪獣のように、突出した特徴、個性が無い。 アーストロンはただ「怪獣としてある」だけなのだ。 しかし、それこそがアーストロンの最大の特徴であり、個性である。 余計なものを一切排除して、ただ怪獣として存在するだけ。 そのシンプルさ、潔さが、かえって堂々とした佇まいを感じさせる。 何か物足りない、という気持ちを見るものに与えない。 我こそは怪獣。アーストロンはそう全身で語っているのだ。 そんな怪獣の中の怪獣、といった風情のアーストロンを見て、心の躍らない怪獣ファンはいないだろう。 「帰ってきたウルトラマン」には後にアーストロンの弟怪獣ゴーストロンが登場する。 兄貴に負けないくらい、堂々とした怪獣である。 兄弟揃って実に怪獣の王道を行く、この兄弟を見ると、なぜか「男らしさ」のようなものを感じてしまう。 イギリスのロックバンド、喧嘩番長とも言われるオアシスのギャラガー兄弟を思い出してしまう。 兄弟揃って喧嘩っぱやい、しかし実に男らしく、堂々としたロックンロールの王道を行くバンドであるが、オアシスはなんだかアーストロン、ゴーストロンの兄弟怪獣を思い出してしまう。 男!王道!ロックンロール! アーストロンとゴーストロンからはなぜかそんな言葉が連想されてしまう。 ■
[PR] ▲ by pulog1 | 2005-03-25 20:59
![]() 1975年の「メカゴジラの逆襲」を持って、一旦、東宝はゴジラシリーズを終了する。 ゴジラシリーズは過去のものとなりかけたが、熱心な特撮ファンによるゴジラ復活運動が行われた。 同人誌活動や、上映会などでゴジラの復活を叫ぶファンの熱意に答える形で1984年、東宝は新たなゴジラを復活させる。 これまでのゴジラシリーズの流れを一旦破棄し、正義の怪獣へと変わってしまったゴジラを再び恐怖のモンスターとして甦らせる。 現在のいわゆる「平成ゴジラ」へとつながる84年版「ゴジラ」が誕生。 大々的なキャンペーンのもとに上映されることになる。 俺も、あのゴジラが復活したとなっては見ないわけにはいかず、劇場まで出かけて観賞した。 が・・・・・・結果は期待はずれだった。 どうも、この新ゴジラは面白くない、かつ魅力に乏しい。 かつてのゴジラにあった荒荒しいオーラが消えている。 非常に出来の良い着ぐるみ、およびメカニカル操演によって作られた新ゴジラであったが、出来が良いのがかえって作り物めいた感じで、生命感を感じられないものだった。 期待が大きかった分、俺は復活した新ゴジラには失望した。 しかし、1989年、新ゴジラシリーズの第2弾として、今度は往年のゴジラシリーズを髣髴させるゴジラと新怪獣による対決映画が公開された。 新たなる東宝新怪獣として登場し、ゴジラと対決するのはビオランテという怪獣だった。 そして、そのビオランテの姿を雑誌で見たとき、俺は背中に電流が走るほどの衝撃を受ける! 「なんて迫力があって強そうな怪獣なんだ!」 これまでの東宝怪獣のすべてを凌駕するほどの気迫のこもった怪獣だった。 巨大なワニのような頭と、幾本もの触手を身に纏った怪獣ビオランテはまさに新しいタイプの怪獣である。 これは絶対、映画を見に行かなくちゃ! 劇場公開日を指折り数えて、いさんで見に行った「ゴジラVSビオランテ」。 そして俺は、期待に胸を膨らまし、スクリーンにあの凶悪極まりない怪獣ビオランテが映し出されるのを待った。 そして、いよいよ上映開始! ・・・・・・・・・2時間後、映画が終了した後、俺は愕然としていた。 また期待はずれだった・・・・・・・・。 たしかにビオランテは素晴らしかった。 しかし映画自体がひどい出来だった。 これではせっかくのすごみに満ちた怪獣ビオランテが台無しだ・・・・・・。 完全に失望した俺は、以後、「平成ゴジラ」シリーズを見に行くことは2度としなかった。 なんというか東宝はまったくわかっていない。 わかっているのは怪獣ビオランテをクリエイトした造形師たちだけであった。 まず、ビオランテという怪獣の設定がまずい。 ビオランテはバラの花とゴジラの細胞を融合して生まれたバイオ生物であった。 それはいい。 問題は、それに加えて、沢口靖子の細胞まで合成してしまったということだ! そのため、この凶悪な風貌の怪獣ビオランテは設定上は、バラとゴジラと沢口靖子の合成された、なんだか女っぽい、・・・・・・・というか女そのものの怪獣になってしまったのだ。 物語の上でもビオランテは沢口靖子の変身した姿。 美しい美女が怪物となってしまった悲劇の怪獣、みたいな位置付けをされ、著しく迫力を損なってしまっている。 ラスト、ゴジラに敗れたビオランテが白い光に包まれた沢口靖子になって天へと登っていく、というやけにファンタジックなシーンで、俺はへなへなとした脱力感を感じてしまった。 見た目は怖いけど、ほんとは美女なんだよ・・・・・・・・東宝スタッフはビオランテのことをそう説明しているみたいだった。 これじゃあせっかくのビオランテが台無しじゃないか! なんというか、ビオランテのデザインと造形を担当したスタッフは「新しくて恐ろしい、すごい怪獣を作ってやろうじゃないか!」という意気込みを見るものに感じさせるのだが、映画制作サイドのスタッフは、この「ゴジラVSビオランテ」という映画を、東宝の秘蔵美人女優、沢口靖子のプロモーション映画として作っているのだ。 怪獣映画の皮をかぶった「沢口靖子映画」・・・・・・・そんなもの見せられた、こちとら怪獣ファンはたまったもんじゃない! そのせいか俺はずっと沢口靖子という女優にはいい印象を抱いていなかった。 84年の「ゴジラ」にしても「ゴジラVSビオランテ」にしても、この沢口靖子のせいで台無しにされてしまった。そう思えてならない。 「ビオランテ」という怪獣自体は素晴らしいと思う。 しかし、そのビオランテの素晴らしさを作品は生かし切っていない・・・・・・・というか台無しにしてしまっている。 もったいないことこの上ない。 ビオランテは恐ろしい魔獣として描かれるべき怪獣だったはずだ。 俺はこのビオランテという怪獣を設定抜きで、その姿のみで気に入っている。 しかしその設定自体はどうしても好きになれない。 怪獣の作品の中での設定というのは、重要なもので、怪獣の魅力の大きな要因となるものだ。 そこがないがしろにされたビオランテという怪獣は、まさに悲劇のヒロインならぬ、悲劇の怪獣だ。 もったいない・・・・・・・・・ビオランテを見る度にそう思う。 ビオランテがもっと恐ろしい、恐怖の怪獣として描かれていたならば、歴史に残る大怪獣となっていたのに・・・・・・・・。 映画の設定を抜きにして、その姿だけを見れば最高の怪獣である。 だから設定なんか無視してしまえば、ビオランテのことを大好きな怪獣と思えるはずなのだが、なかなかそうは出来ない。 怪獣の設定というのは重要であり、その怪獣の存在そのものを決定付けるものである。 その姿がどんなに素晴らしくても、それだけではダメなのだ。 俺は怪獣のその全てを愛したいのだ。 姿も中身も。 だからビオランテは、好きになりたいのに、どうしてもなれない、そんなもどかしさを感じさせる怪獣である。 俺にとっては、美女なんかより、怪獣のほうが、ずっと魅力的な存在なのだ。 ■
[PR] ▲ by pulog1 | 2005-03-24 15:44
![]() みなさん、こんばんわ。 「世界パチモン怪獣巡りの旅」の時間がやってまいりました。 さて、今回はこれまでの5円引き怪獣カードのパチモン怪獣とは趣向を変えて、ソフビ人形パチモン怪獣をご紹介したいと思います。 今回ご紹介する、このザガラウス。 ソフビメーカーとして有名なマルサンがオリジナルヒーローとして作った「快傑透明ウルトラエース」の敵怪獣の1匹であるパチ怪獣であります。 ソフビのパチ怪獣は結構たくさんあり、みなさんもウルトラや東宝ゴジラ怪獣をパクったような、「なんじゃこりゃ?」と思うような怪獣のソフビを見かけたことが1度はあると思います。 「快傑透明ウルトラエース」のパチ・ソフビはその中でも、1部に人気の高いシリーズでありました。 まず、ウルトラマンを臆面もなくパクったウルトラエースがすごいです。 ウルトラマンエースと間違えさせておじいちゃん、おばあちゃんが孫に買ってしまうことを狙ったかのようなネーミング。 その姿も「マントをはおったウルトラマン」といった風情であり、お年寄りには本家ウルトラマンとは見分けがつかないことうけあいです。 この「快傑透明ウルトラエース」の姿をご覧になりたい方はリンクしてある 「5円引きパチモン怪獣図鑑」をご覧ください。 ウルトラエースが5円引きパチ怪獣カードにナイスなツッコミをいれております。 ウルトラエースには、ウルトラエースと戦う多くのパチ怪獣のソフビが発売されました。 このウルトラエース・パチ怪獣については「ジャリカル秘宝・冒険おもちゃ箱」という本に詳しく載っています。 興味のある方はご覧下さい。 ただ、この本、現在は入手が困難になっているものと思われます。(アマゾンには在庫があるようです)古本屋などで見かけたら速攻ゲットすることをおすすめします。 ウルトラエース以外にも、変身サイボーグ、マシンザウラー、ロボダッチ、アストロミュー5など、パチ怪獣パチヒーローファンの魂をゆさぶる、オリジナルホビーが紹介されてます。 この「冒険おもちゃ箱」で紹介されているウルトラエース怪獣には、ドラギラス、ドランゴ、キングゴジラ、トルトス星人、ダーグル、ラドラキング、ベラ、バメール、ガラパドン、ウルトラサターン、エビレオン、ザバラ、マンドラ、アンゴラス、エレックス、カイバーグ、バンカー星人、バクラ、ガラン星人、ゴスラなど、そのネーミングからも強烈なパチ臭さを漂わす、パチ怪獣好きの心揺さぶる怪獣がおりますが、エレックス、ゴスラはそのネーミングからなんの怪獣をパクったのか容易にわかってしまう大胆なパクリっぷりが素敵です。 エレックスはもちろんエレキングのパクリで、その姿もエレキングそのまんま! エレキングに目をつけたような怪獣です。 ゴスラは、なんとゴモラの首が2つあるという怪獣。 ある意味、あのかっこいいゴモラの首が2つもあるのですから、2倍かっこいい!とも言えないこともないこともない、そんな怪獣であります。 そんなパチ怪獣の群れの中の1匹が今回紹介するザガラウスでありますが、こいつはなにをパクったのかわからない怪獣です。名前はザラガスみたいですが、あのザラガスの面影はありません。 縦に長い顔から、むしろミラーマンのマルチを思い出させますが、やっぱりマルチにもあんまり似ていません。 パチ怪獣にしては珍しい、オリジナリティに溢れた怪獣であると言えるのではないでしょうか? そして気になる、このザガラウスのデータですが、「冒険!おもちゃ箱」から引用してみます。 ザガラウス ザガラウスは四次元怪獣なんですね。 そうなると、やっぱりミラーマンの怪獣っぽい気もします。 正統派怪獣とは一味違う、異次元的なデザインも納得いきますね。 さて、そんなザガラウスですが、実はこいつ、パチ怪獣の分際でなんとテレビに出たことがあるんですね。テレビに出てきたらパチ怪獣じゃないだろう?というご指摘もあろうかと思いますが、そのザガラウスが出演した番組自体がもうパチモンくさいものでして、その名も「ボイスラッガー」といい、戦隊シリーズをパクった深夜番組なのでした。 こんな番組、誰が見るんだ!と万人がツッコむこと間違いなしの、パチ怪獣、パチヒーローが好きな大学の映研が作ったような、パチ怪獣好きのみにターゲットを絞った狂った番組で、そんなパチ怪獣好きのためのファンサービスのような感じで、このソフビ怪獣の着ぐるみをつくり、登場させたのであります。 ザガラウスの存在を知っている視聴者が果たして何人いると思っているのか!? ザガラウスのテレビ出演を喜んだ人間が全国に何人いるのかわかりませんが、しかしザガラウス、ソフビパチ怪獣にしてはテレビ出演まで果たしたのですから立派なものです。 子供の頃は、親やおじいちゃん、おばあちゃんに間違って買ってこられてイヤ~ンなパチ・ソフビですが、今思うと、レアな怪獣アイテムとして貴重品あつかい、それにパチ怪獣ならでの「ダメなんだけど味がある」ストレンジな趣がたまりませんね。 たとえ貰ったときは迷惑でもパチ怪獣アイテムは大事に取っておくべきでしょう。 と、いうわけで、今回はソフビのパチ怪獣、ザガラウスをご紹介いたしました。 では次回の「パチ怪獣巡りの旅」をお楽しみに! 追記・あらためてザガラウスの顔をまじまじと見つめていたら、このザガラウスはなにをモチーフにした怪獣だったのかがわかってしまいました! ザガラウス、こいつは「鮭の切り身」の怪獣です! みなさんもよくご覧下さい。 ね?鮭の切り身そっくりでしょ? なんという意外なものをモチーフにしているんだ! 鮭の切り身怪獣なんて世界中探したって、このザガラウス1匹しかいないに違いありません! うーん、ザガラウスを見ていたら鮭のお茶漬け食べたくなってきたぞ! ■
[PR] ▲ by pulog1 | 2005-03-23 18:31
メタルヒーローもやります!3人の宇宙刑事は誰が一番? ![]() 宇宙刑事ギャバンからはじまる「宇宙刑事」シリーズは、それまで陰りが見えていた特撮変身ヒーローものに新風を吹き込んだ、新しいタイプのヒーローだった。 ハードなSF設定と、変に子供に媚びない大人っぽい演出、そして魅力的なデザインのヒーロー。 メタリックなスーツに全身を包んだその姿は斬新だった。 アクションシーンでは「マクー空間」や「幻夢界」、「不思議界」など、異次元空間で展開されると言うSF的なもので、幻想的な空間での戦闘シーンは、自由な発想とアイディア、工夫がこらされていて見ているのが非常に面白かった。 今の目で見ると書き割りのセットがショボく見えてしまうが、当時は、実にシュールでかっこよく思えたものである。 「宇宙刑事ギャバン」、「宇宙刑事シャリバン」、「宇宙刑事シャイダー」と3作続いた宇宙刑事シリーズであるが、1番好きなのは2作目のシャリバンだ。 3作とも、それぞれ違った魅力があり、どれも好きなのだが、やはりシャリバンの真っ赤なメタルスーツのインパクトは大きい。 それまで赤いヒーローというとアカレンジャーやデンジレッドなどがいたが、シャリバンの赤はメタリックに輝く、それまで見たことがないもので、その新しさに目を奪われてしまった。 主人公、伊賀電を演じる渡洋二の甘いルックスもかっこよく、宇宙刑事シリーズでも1番の男前。(って宇宙刑事は3人しかいないけど・・・・・) 「赤射!(せきしゃ!)」の掛け声で、変身し真っ赤なメタルスーツに身を包み、悪の犯罪組織マドーの送りこむ「魔怪獣」と戦う! もう最高にかっこいいヒーローで、俺は高校の頃、夢中になって番組を見ていた。 さて、そんな「宇宙刑事シャリバン」の魅力はヒーローそのものの魅力もさることながら、毎週登場する敵の「魔怪獣」が実に素晴らしかった。 俺はこの魔怪獣を見るのが、シャリバンを見ることの最大の楽しみで、毎週、今度はどんな「魔怪獣」が登場するんだろう、と楽しみにしていた。 「魔怪獣」をデザインしたのは「電子戦隊デンジマン」のベーダー怪物もデザインした天才特撮デザイナー、野口竜である。デンジマンのベーダー怪物のデザインは、それまでの特撮怪人に革命をもたらした斬新なものだった。 日用品や動物をモチーフにした、左右非対称の、かなりエグいデザインで、ベーダー怪物からは、なにか「アナーキー」な感覚と「シュルレアリズム」、「ダダイズム」的な芸術性を感じることが出来た。 野口竜のデザインは、明らかに、あのエイリアンをデザインしたH・R・ギーガーの影響が見て取れる。 骨や内臓といったものを思わせるデザインはグロテスクであるとともに、迫力や生命感を感じさせ、魅力的な怪物を創造していった。 シャリバンの魔怪獣はベーダー怪物の遊びごころはやや押さえられたものの、より工夫とアイディアを凝らしたデザインであり、やはりギーガー風である。 マニア心をくすぐるディテールに凝ったデザインであり、見ていて飽きない。 またシリーズ前半では怪物が変形して2種類の形態をとる、という怪獣ファンにとっては嬉しいサービスを提供してくれた。 1粒で2度おいしい魔怪獣。 その変形の仕方も毎回工夫が凝らされていて、あっと驚くような変形を見せてくれる。 第1話に登場したゴリビーストは顔がくるっと反転して別の顔になる。 ダブルビーストは顔がまるで蓋を開くようにめくれあがり、その下から第2の顔が現れる。![]() エイビーストは身を包んでいる巨大なヒレを開くと、その中から本体が現れる。と、言った具合に、魔怪獣それぞれが違った変形、トランスフォームを見せてくれる。 これはエピソード1話につき、2種類の怪獣が登場するようなもので、なんとも贅沢である。 「宇宙刑事ギャバン」もそうだったがシャリバンも、特撮ファン、怪獣ファンに対するサービスが旺盛な番組であった。 また宇宙刑事シリーズに登場するモンスター、魔怪獣、不思議獣は人間サイズの等身大であるが、ショッカー怪人と違い人語を話さず、けものの唸りのような声しか出さない。 怪人というより、怪獣の特性が強かった。 宇宙刑事シリーズで毎週ヒーローと戦うのは怪人ではなくて、怪獣だと言ってさしつかえないと思う。 (ギャバン後半のモンスターとダブルマンが合体するダブルモンスターは怪人になってしまったが) 人間サイズの怪獣、というところが俺には嬉しかった。 しかし魔怪獣をはじめとする宇宙刑事シリーズの「怪獣」たちは、ほとんどの場合、それぞれ形態の異なる格闘用の杖あるいは剣を持っており、これによって宇宙刑事のレーザーブレード(その元ネタは明らかにスターウォーズのビームサーベル)とチャンバラを行う。武器を使いこなすと言う知能は彼らにはあるようだ。 そう考えると宇宙刑事怪獣は「怪獣と怪人の中間のような存在」だと言える。 こういう「怪獣」あるいは「怪人」はそれまでになく斬新であった。 今、放送されている「魔法戦隊マジレンジャー」の冥獣のルーツである。 ヒーローだけでなく、ヒーローと戦う「怪獣(怪人)」にも革命を起こした宇宙刑事シリーズは特撮番組の歴史に残る重要なシリーズである。 怪獣ファンの目から見ても高く評価される番組だった。 ウルトラ怪獣やライダー怪人と同様に、今後も評価されるべき怪獣(怪人)であると思う。 俺は宇宙刑事シリーズの怪獣(怪人)を、もっともっとリスペクトしていきたい。 ■
[PR] ▲ by pulog1 | 2005-03-22 17:55
![]() ウルトラセブンのカプセル怪獣の中の1匹であるミクラス。 エレキングとの対決により鮮烈な印象を見るものに与えた怪獣である。 怪獣名勝負と呼ばれることの多いエレキング対ミクラスの対決であるが、実際はエレキングの圧勝。 エレキングの実力の高さを際立たせるための噛ませ犬としてミクラスの存在はあった。 にも関わらずミクラスは怪獣ファンから非常に高い人気がある。 エレキング対ミクラスの対戦はその戦いの内容うんぬんよりも、2対の怪獣が激突して戦うという構図そのものの美しさに多くの怪獣ファンが強く印象を抱くものになったのではないか? 方や白と黒のモノトーンのシャープなデザインのエレキングと、ずんぐりとしていて無骨だが愛嬌のあるミクラスという対照的な怪獣が1つの画面で戦いを繰り広げるという「絵」としての美しさが、エレキング、ミクラスの対決を「名勝負」といわしめる所以であり、ミクラスの人気の要因である、と思う。 俺もエレキングとミクラスの対決はウルトラセブン屈指の名シーンであると思う。 しかし、スマートなエレキングに対して、まさに正反対のミクラス。 ゴロっとした岩のような体躯に、おかしな顔。 改めてミクラスの顔を見直すと、おかしくて吹き出しそうになる。 ぎょろぎょろした目に、大きな鼻の穴、がばっとした大口に、ぼてっとした分厚いくちびる。 失礼な言い方ではあるけど「ブサイクなやっちゃなあ」と思ってしまう。 しかし、どうにも憎めない。 思わず笑っちゃうようなミクラスの顔は、愛嬌があふれている。 なんというかブルドックのような不細工な犬をペットとして可愛がるような、そんな人間の心理に近いものを感じる。 セブンもミクラスのこの不細工なところを可愛いと思って可愛がっていたのではないだろうか? そしてそんなミクラスであるが、こいつの角は実に立派である。 カラフルな模様入りのねじれた角。 これはなんとも芸術的な装飾であり、事実、ミクラスをデザインした成田亨はアフリカのある民族が民芸品として作った仮面をモチーフとして、このミクラスの角、および顔のデザインを行ったようである。 神へ祈りを捧げる儀式を行うとき、アフリカやアジア、南米の民族は仮面をかぶって踊ることをする。 その仮面は多くの場合、神や精霊、悪魔などを模ったものであるが、そうした民族の儀式に使用する仮面からは「怪獣的」なものを強く感じてしまうのは俺だけだろうか? 日本における「怪獣」はいわゆるメディアによって生まれた怪物である。 しかしメディアの発達していない土地にも、儀式の仮面、民芸品として「人間とは異なる怪物という存在」を創造するという行為が行われている、と俺は理解している。 神や精霊、悪魔といった仮面のモチーフとなるものは、いわば「怪獣」、「怪物」であると俺は思えてならない。 日本にはテレビ、映画というメディアにより「怪獣」を創造する土壌が存在するが、そうした土壌のない土地では民族間に伝わる言い伝えと儀式の中に「怪物創造」という行為を実践しているのだと俺は思うのだ。 すなわち、怪獣、怪物を考え、形にするという行為は人間と言う生き物が本質的に持っている欲求なのではないか? 日本においてもメディアが発達する以前、太古の昔から「妖怪」という怪物を創造してきた。 民話の中に登場したり、絵に描かれたりしてきた怪物、「妖怪」 人間は本能的に「怪物」を作り上げなければ気が済まない生き物なのではないかと思う。 神話、民話、伝承、文学、芸術、そしてメディア。 様様な「表現」の中で怪獣、怪物は繰り返し人間の手によって生み出され続けてきた。 なぜ人間は怪物を求め、それを形にすることを行うのか? 本当のところは俺にもわからないが、それはなにか人間の本能に強く関わっている気がする。 人間は怪物を求め、作り上げなくては気が済まない生き物なのだ。 恐ろしい怪物がなぜこんなに魅力的なのか? それがわからなくても、怪獣ファンは本能で知っている。 理屈じゃない、とにかく怪獣は最高なのだと。 ミクラス以外にもアフリカの儀式用の仮面からインスパイアされた怪獣として「宇宙刑事シャイダー」の第1話に登場した不思議獣バリバリがある。 天才怪人デザイナーである野口竜により創造された、このバリバリもじつに魅力的、かつかっこいい。 アフリカ、アジア、南米の儀式用仮面には、なにか不思議な魔力がこもっているような気がする。 その魔力は、なんだか「怪獣の魅力」につながる気がする。 「ゲゲゲの鬼太郎」の作者である漫画家の水木しげるはメキシコの仮面のコレクターであり、これらメキシコの民芸品である仮面のデザインに心酔しきっているらしい。 やはり「妖怪」の大家である水木氏は仮面のなかに「妖怪」的な魅力と、魔力を強く感じているのであろう。 怪獣ファンとしても、こうした民族的芸術である仮面に、もっと目を向けるべきかもしれない。 ■
[PR] ▲ by pulog1 | 2005-03-21 17:40
![]() 「怪獣博士」を自称する子供にとって一番悔しいことは「知らない怪獣」がいるということだ。 怪獣のことならなんでも知っていることが自慢の怪獣少年にとってこれは屈辱である。 もちろんこれだけ数多くの怪獣がいるのだから、その全てを知っている人間なんて、いくら怪獣が好きでも皆無であろう。 怪獣博士の少年でも、ありとあらゆる怪獣を知るなどということは無理である。 それは怪獣博士少年にだってわかっている。 マイナーな怪獣までフォローしきるのは無理だ。 サンダーマスクやマグマ大使、ジャンボーグAに出てきた怪獣を知らなくてもそれは無理も無い。 しかし「ウルトラセブン」の怪獣を知らなかったりしたら・・・・・・・・それは重大な見落としとなる。 あのウルトラセブン怪獣は怪獣博士なら知ってて当たり前。 しらないことは恥じであり、「怪獣博士」を返上しなくてはならない。 そして俺は、「怪獣博士」を返上しなくてはいけない事態に直面した。 俺はウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブンの初期ウルトラ3部作に登場した怪獣は全て頭の中にそのデータが入っていると自負していた。 漏れはないはずだった。 しかし、ある日、小学校の友達が持っていた「怪獣下敷き」を見せてもらって愕然とする。 その下敷きには様様なウルトラ怪獣のイラストが書かれていたのだが、その中に見たことの無い怪獣を1匹見つけてしまったのだ。 ぶよぶよとした、まるでつぶれた饅頭のような不恰好な怪獣。 そんな怪獣は見たことが無かった。 下敷きにはその怪獣の名前は「ペテロ」と書かれていた。 俺の知らない怪獣・・・・・・・こんなやつがいるのか? 俺は焦った。 マイナーな怪獣番組の怪獣ならいざしらず、あの「ウリトラセブン」に登場した怪獣をチェック漏れしていただなんて! 俺は猛省し、もっともっと怪獣を勉強しなくてはいけないとかたく決心する。 ペテロは俺の持っているウルトラ怪獣図鑑には掲載されていない怪獣だった。 ウルトラQからウルトラセブンの怪獣の全てを掲載している怪獣図鑑であるはずだったが、このつぶれ饅頭怪獣ペテロは載っていなかった。 そのせいでペテロの存在を知らなかったのであるが、ウルトラセブンにはペテロ以外の怪獣もたくさんチェック漏れしていたことが、後に調べてわかってきた。 まずペテロを操るザンパ星人、こいつもしらなかった。 カナン星人もチェック漏れしていた。 さらに人間と同じ姿をしているシャドウマンやマゼラン星人マヤなどは怪獣として分類されていなかったため図鑑にも載っていないことが多く、知らないままだった。 セブン本編には姿を現さない恐竜戦車を操るキール星人やアイアンロックスを操るミミー星人のことも知らなかった。 ウルトラセブンは番組本編は再放送が始まるまで見たことが無かったので、実物を見たのは幼稚園~小学校低学年のころで、しかも見逃したエピソードも多く、手持ちの怪獣図鑑に載っていないものは知らないままでいた。 ウルトラマンの怪獣は完璧だったのだが、セブン怪獣に関しては俺は少々甘かった。 ペテロはそんな俺の勉強不足のために見逃していた怪獣の1つであり、俺にさらなる怪獣の勉強をうながした怪獣である。 しかし、このペテロ。 はっきり言ってウルトラ怪獣の中ではマイナーな存在である。 知らないのも無理は無いのではないかと、今になって思ってしまう。 なによりペテロはあまりにもかっこ悪く、怪獣ファンから人気が出そうも無い。 まるでヘドラの弟分のような姿のペテロだが、ヘドラほどの毒々しいインパクトは無く、適当に粘泥を積み上げたような不恰好極まりない怪獣だ。 もっと身も蓋も無い言い方をすれば、まるで「うんこ」みたいに見える。 こんな奴、名作ウルトラセブンの怪獣だと認めてやりたくない、というのが本音だ。 なかなか好きになるのが難しい怪獣である。 ただ、このペテロ、登場したエピソード「月世界の戦慄」を見るとなかなかの強敵でセブンをピンチに追い詰めた。 体の発光部分から発射する光線で攻撃し、さらに白い液体を勢い良く発射してセブンを苦しめた。 地球ではなく月を舞台にセブンと戦うのだが、寒さに弱いセブンは月の零下180度の気温に耐えきれず戦闘能力は衰えていく。 偶然、近くに落下した隕石により巻きあがった炎によって救われ、なんとかペテロを撃退したセブンだったが、もし隕石が落下しなかったらセブンはペテロに負けていたかもしれない。 こんな「うんこ」みたいな怪獣にセブンが負けてしまうなんて考えたくも無いが、なにはともあれセブン負けなくてよかった。 怪獣のことは大好きで、どんな怪獣であっても覚えておきたい、というのが怪獣好きの子供である。 しかし、そんな子供だった俺が成長して今思うと、覚えなくていい怪獣もいるんじゃないか?と考えてしまう。 必死に脳細胞にペテロなんて怪獣のことを刻み付ける必要なんてなかったんじゃないだろうか? もっと他に覚えておくべき大事なことが他にもあったはずだろう。 ペテロなんか覚えこんだせいで、頭に入っていない大事なことがきっとある。 しかし、俺はやっぱり必死にペテロを覚えようとした。 決して忘れてはならないと、深く頭に叩き込んだ。 俺はそうするより他はなかったのだ。 怪獣がこの世の中のどんなことよりも大切だったのだ。 分数の計算の仕方がわからなくても、ペテロは覚えておかなくてはならない。 そう、怪獣博士の意地にかけても・・・・・・・・・。 たとえどんなに無駄で、役に立たなくても、怪獣の名前だけはしっかりと覚えておかずにはいられない。 それが「怪獣博士」というものだ。 ■
[PR] ▲ by pulog1 | 2005-03-20 16:24
![]() 蜘蛛男 これから「怪獣ブログ」では怪獣だけでなく怪人も積極的に取上げていこうと思います。 怪人にも魅力的な奴、大好きな奴がたくさんいますからね。 さて「怪人」といったら、やはり「仮面ライダー」のショッカー怪人でしょう。 ショッカー怪人第1号の蜘蛛男は以前取上げていますので(トラックバック参照)、今回はショッカー怪人第2号の蝙蝠男を取上げたいと思います・・・・・・・と、思ったんですが、実は今回、蝙蝠男を取り上げることにけっこう悩みました。 あらためて見るとこの蝙蝠男、実に不細工で汚らしい。 まるでゴミで作ったかのような薄汚いマスク、ブタのような鼻、薄汚れたタイツスーツ、禿頭、かっこ悪いことこのうえありません。 仮面ライダーも最初は予算が無かったのか、まるっきり金がかかったようには見えない、まるでゴミを拾ってきてそれで作ったかのような怪人です。 シュッカー怪人第1号の蜘蛛男が、それなりに金もかかっていてかっこよかったのに対し、この蝙蝠男のみすぼらしさはなんでしょう? 蝙蝠男以後はサラセニアンやコブラ男、ゲバコンドルや死神カメレオンなど、かっこいいショッカー怪人が続々と登場したのに、この蝙蝠男だけ随分と「ショボい」のはなぜなんでしょうか? それは造形スタッフの技術的な問題ではなく、それこそ「諸般の事情」があったからではないかと邪推してしまいます。 予算が無かった、スーツを作る時間が無かったなど、新番組がスタートしたばかりのころに見られるもろもろの事情の末に、この蝙蝠男が生まれてしまったのではないだろうか? そんな風に考えてしまいます。 しかしこの蝙蝠男、ライダー怪人、および東映ヒーロー怪人にとって蜘蛛男と並んで重要な存在であると言えます。 蜘蛛、そして蝙蝠は、ライダー、および幾多の東映変身ヒーローと戦う怪人に実に繰り返しモチーフとされてきたものです。 蝙蝠をモチーフとした怪人は、蝙蝠男以降、何体も登場してきました。 仮面ライダーでは、この蝙蝠男の他にはゲルショッカー怪人第1号ガニコウモル。 仮面ライダーV3ではバーナーコウモリ、死人コウモリ。 仮面ライダーXでは映画版「5人ライダー対キングダーク」に登場したコウモリフランケン。 仮面ライダーアマゾンにはコウモリ獣人。 仮面ライダーストロンガーにはコウモリ奇っ械人。 と、仮面ライダーシリーズには必ず蝙蝠の怪人が登場します。 そうした幾多の蝙蝠怪人の先駆けであり大先輩と言える蝙蝠男。 たとえ見た目が悪くてもリスペクトする必要があると思います。 たはり生き血を求めて夜空を飛びまわる蝙蝠という生き物の怪奇さが、怪人にとってはモチーフとして使うのにぴったりなのでありましょう。 この蝙蝠男の能力も、人間の生き血を吸い、その人間を吸血鬼と化し、自由に操ると言った、ドラキュラの能力そのものであります。 西洋のモンスター、つまり怪人の代表格であるドラキュラを日本の怪人として再構築したものが、この蝙蝠男を始めとする、幾多の蝙蝠怪人であると思います。 また、散々蝙蝠男のことをショボいなどと言って来ましたが、暗闇から現れる蝙蝠男の不気味さはなかなか怖く、仮面ライダー初期の怪人の怪奇なムードにぴったりマッチしていました。 空中戦も行える怪人というのもなかなかに手強い相手であります。 元祖・蝙蝠怪人とも言えるこのショッカーの蝙蝠男はやはり、我々怪獣・怪人ファンにとっては忘れられない存在であります。 彼なくしては、後に様様なバリエーションを持った数多くの魅力溢れる蝙蝠怪人は生まれ得なかったでありましょう。 ちなみに俺の好きな蝙蝠怪人はガニコウモルです。 みなさんのお好きな蝙蝠怪人はなんですか? ![]() ■
[PR] ▲ by pulog1 | 2005-03-19 11:21
![]() ウルトラセブン「蒸発都市」に登場した怪獣ダンカンはそのユニークな形状から俺のお気い入りの怪獣だ。 トゲで覆われた丸い球体、果物のドリアンを思わせるその体にデスマスクのような顔がついている。 瞳の無い真っ赤なその目はなんだか悪魔的で不気味だ。 しかし丸々とした体躯に小さな手足がついたその姿は全体的にユニークで、なんだか可愛らしい。 ダンカンに関してはなんだか記憶違いがあって、今回この記事を書くに当たってビデオを借りてきて「蒸発都市」を見直して見たのだが、いくつか記憶違いを発見した。 俺の記憶していたダンカンは姿の見えない謎の宇宙人に操られた怪獣であって、口から泡を吐き、その泡に覆われた建物が蒸発し、異次元空間に転送されるというものだった。 しかし実際はダンカンは宇宙人本体であって、その宇宙人は、普段は不精髭の濃い、なんだか冴えないおっさんの姿をしている。 それは宇宙人が変身した人間の姿であって本来は泡状の不定形生物。 なんにでも変形する能力を持ち、不精髭の人間にもなれれば、怪獣ダンカンにもなれる。 ダンカンは怪獣ではなく、宇宙人だったのだ。 しかしダンカン星人とは言わずダンカン。 口から泡を吐いて、建物を蒸発させるというのも俺の記憶違い。 ダンカンは特に泡を吐くということをしない。 それなのに「発砲怪獣」と呼ばれているのには矛盾を感じてしまうが・・・・・。 実際にダンカンを見ると、やはり着ぐるみの作りのせいかダブついていて、顔の部分がブカブカだ。 デザイン的に無理があったようだ。 しかしアルマジロのように体を丸めてボール状に成り転がって逃げる姿はなんだかかわいい。 その球体になった姿で飛び、ウルトラセブンに体当たりをする描写があってもよさそうだが、そういうことはなかった。 記憶の中ではダンカンはもっとかっこよくて、大活躍し、セブンを苦しめた強敵怪獣だったのだが、実際に本編を見てみるとあまり強くなく、あっけなくセブンに倒され泡状になって溶けてやられてしまう。 しかし、それでも俺はダンカンが好きだ。 番組本編ではあまり冴えなくても、俺の間違った記憶の中のダンカンは強敵であり名怪獣であった。 なにより、やはりダンカンのデザインは優れてユニークである。 俺がダンカンがお気に入りの怪獣であることに変わりは無い。 ところで、たけし軍団のひとり、ダンカンを見ると俺はどうしてもセブンに登場したこの怪獣ダンカンを思い出してしまい、そのせいかたけし軍団のダンカンのことが密かにファンだったりする。 たけし軍団の中ではもっとも優れた才能の持ち主だと思う。 映画の俳優としては、怪優としてすぐれた才能を発揮し、さらに映画監督までしてしまうダンカン。 彼の仕事の中ではセガサターンのアドベンチャーゲーム「街」で演じる、哲学的に悩み、幻想と現実の間を逡巡する小説家の役が、なかなかの怪演であり気に入っている。 怪獣ダンカンとは関係無いけれども、怪獣ファンの中では俳優ダンカンを見る度に、セブンの発砲怪獣ダンカンを思い出してしまう人も多いのではないかと思ってしまう。 まさか俳優ダンカンの芸名の由来は、この怪獣ダンカンからきているのではないだろうな? ■
[PR] ▲ by pulog1 | 2005-03-18 13:53
![]() 日本の着ぐるみによる怪獣に対し、海外ではストップモーション・アニメによる怪獣が主流であった。 ストップモーション・アニメとはかつては「人形アニメ」とも呼ばれた撮影技法で、人形によるコマ撮りアニメだ。 針金の上に粘土のような素材を盛りつけて作った精巧なミニチュア人形を少しずつ動かし、その動きを1コマ1コマ撮影していく。 それを撮影したフィルムを再生するとアニメーションと同じ原理で人形がまるで生きているかのように動いて見えるのだ。 非常に手間のかかる方法であり、わずかな失敗で台無しになる。 誰もが出来る撮影法ではなかった。 しかし、アメリカにはこのストップモーション・アニメの天才が居た。 あの「キングコング」をスチップモーション・アニメで動かしたウィリス・オブライエンの1番弟子であり、アメリカにおける怪獣の父とも言えるレイ・ハリーハウゼン。 彼の見事なストップモーション・アニメの技術によって生命を与えられた数々の怪獣達。 レイ・ハリーハウゼンのデビュー作である「原子怪獣現る」のリド・サウルス。 「アルゴ探検隊」の巨大石像タロス、多頭竜ヒュドラ、骸骨騎士。 現在、彼の手がけた最後の作品である「タイタンの戦い」の海獣クラーケン、蛇女メデューサ。 太古の恐竜や神話の世界のクリーチャーが、レイ・ハリーハウゼンの手によって生命を吹き込まれ、生き生きとフィルムの中で暴れまわるその映像は不思議と神秘に満ちた素晴らしいものである。 このストップモーション・アニメによる独特のチカチカした動きには、なにか言葉に表せない魅力があり、見ていると引きこまれてしまう。 俺が初めてハリーハウゼンのモンスターを見たのは「恐竜グワンジ」 当時幼かった俺はストップモーションアニメで動く、まさに生きているとしか思えない恐竜の姿に、「まさかこれは現実に恐竜が存在し、それを撮影したものではないか?」 と思いこんでしまったほどである。 それほどハリー・ハウゼンの創造するモンスターは生命を感じさせる、リアルなものであった。 「グワンジ」を見て以来すっかりストップモーション・アニメによって動くモンスターの魅力にとりつかれてしまった俺は、以後もテレビで放送された「アルゴ探検隊の冒険」や「シンドバット虎の目大冒険」を見て感動していたものだった。 ゴジラやガメラの日本の着ぐるみによる怪獣達とは、また違った不思議な魅力を、ハリーハウゼンの怪獣から感じていた。 ハリーハウゼンはまさに魔法によってモンスターに命を吹き込む魔術師であった。 そんなハリーハウゼンの創造したクリーチャーの中でも特に人気があるのは「シンドバット七回目の航海」に登場する1つ目、1本角の巨人、サイクロプスだ。 謎の島に住むこのモンスターは人間から奪ったと思われる多くの財宝を隠し持ち、さらに人間を焼いて食べる恐ろしい巨人であり、その習性とその姿は驚くほどに日本の伝説に現れる「鬼」に酷似している。 ハリーハウゼンが日本の鬼にインスパイアされて、このサイクロプスを創造したのではないだろうか?と考えてしまう。 サイクロプスは1体のみではなく島には複数生息しているらしい。 映画では2体登場し、1体は崖から転落して死に、もう1体は魔法使いの飼うドラゴンと激しい戦いの末に負けて死んだ。 サイクロプスはゴジラのように巨大な怪物ではなく、人間の5,6倍の大きさである。 あまり大きすぎないというところがサイクロプスの怖さでもある。 人間を追いかけ、捕まえて、丸太に縄でくくりつけ火あぶりにして焼いて食おうとする、その様子はサイクロプスが大きすぎないことによって生まれる怖さだ。 大きすぎると怪獣の視点には人間一人など目に入らない。 が、サイクロプスはしっかりと一人の人間をターゲット・ロックオンして追いかけ襲うのだった。 のっしのっしと人間に迫っていき、大きな手で人間を鷲づかみにして捕まえる。 ストップモーション・アニメのモンスターと実際の人間を合成して作られた、サイクロプスと人間の絡むシーンはリアルで迫力がある。 その下半身は動物のように毛に覆われていて、足には蹄がある、が、サイクロプスには原始人並みの知能が有るらしく、宝を収集していたり、人間を丸太に括り付けて火であぶったりなどということをしていた。 人間に近いタイプのモンスターであるようだ。 ゴジラなど、完全に「獣」である怪獣を見慣れた目で見るとサイクロプスというモンスターは新鮮に見える。 なんというかサイクロプスは恐ろしい人食い鬼ではあるが、妙に人間臭く愛嬌さえ感じてしまう。 そこがサイクロプスが人気の有る理由であるのかもしれない。 アラビアン・ナイトの世界を描いた「シンドバット七回目の航海」だが、アラビアン・ナイトやギリシャ神話といったファンタジーの世界にレイ・ハリーハウゼンのモンスターはよく似合う。 それはやはりハリーハウゼンの行うストップモーション・アニメが魔法のようなものであり、魔法が登場するファンタジーの世界と相性がいいのではないか、と思う。 魔法によって数々の怪物を生み出したハリーハウゼン。 彼の創造したモンスターは怪獣映画の歴史において「神話」として位置付けられるべきクラシックで、かつ重要な存在である。 怪獣が魔法の産物であった古き良き時代の住民である、と言えるだろう。 ■
[PR] ▲ by pulog1 | 2005-03-17 09:52
![]() 昭和怪獣ファンにとって誰もが忘れられない本があります。 ケイブンシャが出版していた大百科シリーズの1つである「全怪獣怪人大百科」です。 怪獣図鑑と言えばゴジラなどの東宝怪獣やウルトラ怪獣が主流であり、それ以外の怪獣に関する資料というものは「テレビマガジン」や「テレビランド」のような幼児誌以外には皆無でした。 しかし当時の子供達は知っていました。 怪獣はゴジラやウルトラ以外にもたくさんある。 怪獣ブームのころには数々の怪獣番組、怪人番組が放送されていました。 ウルトラや仮面ライダーのようにメジャーにはなれなかったけど、それぞれに愛着のある大量のマイナーな怪獣怪人たち。 スペクトルマンの、サンダーマスクの、流星人間ゾーンの、シルバー仮面の怪獣達。 ロボット刑事の、イナズマンの、快傑ライオン丸の、円盤戦争バンキッドの怪人たち。 そうした怪獣怪人をフォローする怪獣図鑑の登場を待望していたのです。 そしてついに登場したのが、このケイブンシャの「全怪獣怪人大百科」だったのです。 全怪獣怪人の名に恥じない、それまでテレビで放送された怪獣番組の怪獣怪人たちのほぼ全てを網羅した、夢のような内容の本でした。 「小さくて分厚くて凄い奴!」というキャッチコピーのとおり、小さな版に、電話帳のような分厚さ、そしてぎっしりと詰め込まれた怪獣怪人の充実した内容。 年代ごとに怪獣番組を並べ、その番組に登場した怪獣怪人の全てを小さな写真と簡単なコメントとデータによって紹介していました。 モノクロの写真の写りは悪く、サイズも小さいため細かい部分まではよく見えませんでしたが、そんなことを不満に思うのは贅沢と言うもの。 なにしろ他では見れないマイナー怪獣怪人を完全にフォローしたその内容に充分以上に満足していました。 「全怪獣怪人大百科」は年度ごとにリニューアルされて、新しい怪獣怪人を追加して掲載し、全ての怪獣をフォローするサポートがしっかりしていました。 毎年新しい怪獣怪人が登場しますので、それらが漏れることのないよう配慮している、まさに痒いところに手が届く編集方針。 自分は初めてこの「全怪獣怪人大百科」をはじめて手に取ったのはたしか昭和51年度版であったと記憶しています。 それを始めて見た時の衝撃は今でも忘れません。 まさに夢にまで見た怪獣百科が目の前にありました。 表紙には仮面ライダーストロンガーやウルトラマンレオなどの当時の最新のヒーローや、グレートマジンガーなどのアニメロボットがズラリと並び、まさにテレビヒーロー夢の競演状態。 表紙に大きく謳われている「怪獣怪人1000体以上掲載」の文句が心にビリビリと来たものです。 もう朝から晩まで、この本を手放すことなく文字通りボロボロになるまで読みふけりました。 この本は小さいサイズにもかかわらずページ数が多く、背表紙に負担がかかり、ページが外れやすく、何度も読んでいるうちに本が真っ二つに裂けてしまいました。 しかし本が裂けてしまったにもかかわらず捨てることなく、大事に読みつづけていたものです。 年度ごとに改訂版が出版され、そのたびに掲載される怪獣怪人の数も2000体、3000体と増えていきました。 昭和何年度かにそれまでアニメロボットの敵ロボットもフォローしていたものが、アニメはばっさりと切り捨て実写ヒーロー番組のみ扱うようになりましたが、それはしかたのないことでした。 あまりにも怪獣怪人の数が多すぎて、たとえ分厚くても1冊の本では全てを取り上げることには無理が出てきたのです。 とにかく長いこと「全怪獣怪人大百科」は自分の宝物であり、バイブルでありつづけました。 小学校高学年ぐらいになり、なんだか怪獣に夢中になっていることが恥ずかしい気持ちになり、人目を気にして新しい「全怪獣怪人大百科」を買うことをしなくなったのですが、高校に入り再び怪獣熱が燃えあがって来た頃に再び買い始めるようになりました。 しかし「全怪獣怪人大百科」、およびケイブンシャの大百科シリーズはいつのまにかなくなってしまいました。 しかし「全怪獣怪人大百科」の需要は依然として多く、大百科シリーズより大きな版形で、「全怪獣」および「全怪人」という2冊に別けて出版されました。 内容は全怪獣怪人大百科と同じ物で、新しい年度の怪獣怪人は写真はなく、文字のみの紹介にとどまっており、「全怪獣怪人大百科」のポリシーである「パーフェクトな怪獣怪人のフォロー、完全網羅」からは離れてしまっていましたが、やはり怪獣ファンにとってはありがたい書籍です。 が、ケイブンシャは倒産してしまい、「全怪獣怪人大百科」の歴史はここにおいてついに幕を閉じたかに思えました。 しかし、この「全怪獣怪人大百科」の意思を引き継ぎ、エロ雑誌やヌード写真集で有名な英知出版から「全怪獣怪人大辞典」の名で出版されます。 上、中、下巻の3冊に別けて出版され、それぞれ上ー東映ヒーロー怪人、中ー円谷プロ怪獣、下ーその他の怪獣怪人が掲載されています。 内容はやはりケイブンシャ「全怪獣」、「全怪人」の焼き直し、新しい怪獣怪人については写真なし文字のみの紹介ではありますが、いま入手出来る怪獣怪人の資料としては貴重なものであることに変わりはありません。 ただこの「全怪獣怪人大辞典」、1冊3000円近くもし、全巻揃えるのに1万円近くがかかってしまうため、自分はもってないんですよね。 いつか買わなくてはと思っているんですが・・・・・・・。 しかし、ほぼ全ての怪獣怪人が網羅された資料というのは怪獣ファンにとって夢の一品と言えるでしょう。 しかし出来ることなら、現在の最新怪獣、マジレンジャー、仮面ライダー響鬼、ウルトラマンネクサスまでの全ての怪獣を写真つきで、それも出来るなら大きなサイズのカラー写真で掲載し、データも詳細、さらに加えてアニメロボのデータまで網羅した夢の大百科がいつか出版されないかと毎日夢見ています。 全ての怪獣少年の教科書、バイブルと言えるケイブンシャの「全怪獣怪人大百科」 俺もこの本でどれだけ怪獣のことを勉強したかわかりません。 あまりにこの本を読みつづけていたため、今でもこの大百科に載っていた怪獣の写真が目を閉じると脳裏に鮮明に浮かんできます。 写真を見たら「あ、これは全怪獣怪人大百科に載っていた写真と同じだ!」とわかる自信があります。 本当に素晴らしい本でした。 俺の「怪獣ブログ」も実のところネット版「全怪獣怪人大百科」を目指しているのですが・・・・・。 本当はメジャー怪獣のみならず、マイナーな怪人についても取上げ、最終的には全ての怪獣を網羅したブログにしたいと夢見ています。 ま、現実には実現しそうもない夢ではありますが・・・・・。 しかし出来るだけたくさんの怪獣怪人を取上げたいと思っています。 ほんとうに怪獣、怪人はたくさん存在し、メジャー、マイナーに関わらずそれぞれが魅力的であります。 そうした全ての怪獣を出来ればリスペクトしたい。 自分の力には限界がありますが、出来る限りのことはしたいと、そう思っています。 ![]() ■
[PR] ▲ by pulog1 | 2005-03-16 17:34
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