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![]() 今年も後少しで終わりですね 怪獣ブログは毎年正月と大晦日にその年の干支がモチーフの怪獣を取り上げているのですが、ねずみ年の今年の正月にはスペクトルマンのネズバードンの記事を書きました そのとき2008年の目標として「今年は怪獣ブログ記事がネズミ算式に増えていくくらいにどんどん記事を書いていきます」なんてでかい口を叩いていたんですが実際は全然記事を書けなくて一月に1回の更新というスローペース 情けないです これでは出来もしない公約を平然とぶちかます政治家の選挙演説ではないですか! いやしかし物事理想通り、イメージどおりにはなかなか実現しないものです 今年最後に取り上げるこのネズラも「実現しなかった怪獣映画」でなのであります ネズラという怪獣がいたなんて知らなかった、という方も多いのではないかと思います 実はこのネズラは大映がガメラより以前に企画し、実際に撮影開始されたものの完成することは出来ないままに終わった幻の怪獣映画「大群獣ネズラ」に登場する予定だったのです 東宝のゴジラが日本中でヒットしたことから大映は自分たちも怪獣映画を撮ろうと考えます そこで企画されたのが宇宙食を食べたネズミが巨大化し、さらに増殖、巨大なネズミが群れとなって東京を襲うという怪獣パニック映画 1964年に公開が予定され撮影が開始されました 当時は突然鳥の群れが人間を襲い始めると言うヒッチコックの「鳥」が大ヒットしていたため、それにインスパイアされ、身近な小動物が人間を襲うという発想になったようです 日本において身近な生き物で、しかも群れで襲ってきたら怖い生き物と言ったらまずネズミが思い浮かんだというのは納得がいきますね さらにそのネズミを巨大化させて「怪獣」にしてしまおうというのが「大群獣ネズラ」の狙いでした 大映はネズラをゴジラと同じように着ぐるみを作り、中に人間が入って演技をするというオーソドックスな手法を目指し、後にウルトラ怪獣の着ぐるみの造型師となる高山良策に着ぐるみの製作を依頼します しかし実際に出来あがった着ぐるみでは中に人間が入って演技するには難しいものであったらしく着ぐるみというオーソドックスな手法を断念、変わりに考えたのは「実際の生きたネズミをミニチュアの中に置き、巨大な怪獣に見せかける」というものでした なんというか「安直」というか「手抜き」というか、随分強引で乱暴なやり方のように思えるのですが当時は「画期的なアイディア」と思われていたのだそうです さっそく大量の生きた本物のネズミが集められ撮影が開始されますが、画期的な手法と思われたこのアイディアは実はとんでもない災難を招くのでありました まずネズミは人間の思うように演技なんてしてくれません 大量のネズミが好き勝手に走りまわるばかりで撮影はさっぱり進みませんでした さらにネズミはそれこそネズミ算的に増殖し現場はたちまちネズミだらけになってしまいました 撮影現場から大量のネズミが逃げ出したため付近の住民から苦情が殺到 それでもなんとか頑張って撮影を続けていこうとしますが決定的なことが起こります ネズミが媒介するノミ、ダニの大量発生でそれにともないスタッフの間に病気が広まってしまいます ついに保健所が撮影禁止を勧告、ネズラ撮影は中止され、宣伝用のスチール写真を幾つか残したまま映画は幻と消えてしまったのでした しかし大映はネズラの失敗にもめげず新たに怪獣映画を企画、その怪獣映画は見事完成しゴジラと並ぶ歴史に残る大怪獣となりました 言うまでもなくそれはガメラであります ネズラの失敗を見事払拭した大映はガメラをシリーズ化、ガメラの対戦相手としてバルゴン、ギャオス、ギロン、ジャイガーと多くの名怪獣を生み出しました さらに「大魔神」を製作し特撮時代劇と言う新しいジャンルを開拓 大映は倒産するまでの間、東宝のゴジラに唯一対抗しうる怪獣映画製作メーカーとして君臨し続けたのです そんなガメラの影に隠れたまますっかり忘れられた・・・・・というよりそもそも映画自体が存在しないので憶えようがない、まさに幻の怪獣ネズラですが、もしネズラが完成し公開されていたら、果してガメラのような人気怪獣になっただろうかと考えるとはなはだ疑問ですね まず実際のネズミを怪獣だと言い張って見たところで観客は納得するだろうか? 仮に納得したところで、ネズラがゴジラに対抗しうるほどの人気怪獣になれただろうか? 人気怪獣どころか「巨大なネズミ」、しかも「本物のネズミ」が群れをなして人間に襲いかかってくる映画なんて気持ち悪くて誰も見ないのではないか? 映画はコケて大映は2度と怪獣映画なんて作らなくなってしまったかもしれません そうなったらガメラも大魔神も生まれることはなくなり怪獣の歴史は変わってしまった ネズラが幻のまま消えてしまったのはむしろありがたいことだったかもしれませんね とか言いましたが実はネズラは長い時を越えて、つい最近の2002年に、完成された映画としてついに姿を現したのでした! 「最強獣ネズラ」というタイトルで「東京ファンタスティック映画祭」で上映されたものがそれです こちらの「最強獣ネズラ」ではさすがにネズラは実際のネズミなどではなくモンスタースーツが製作されたようです 自分はこの「最強獣ネズラ」は未見なのですがDVDのジャケットに映ったスチールを見る限り、まずまず良く出来たものであるように思います ちなみに「最強獣ネズラ」は「大群獣ネズラ」のリメイクというわけではなくタイトルだけ拝借したあんまり関係の無い映画とのことです とはいえ怪獣マニアの間では密かに有名な「大群獣ネズラ」をしっかり意識した映画であることは間違いないようですね 機会があったらこちらの「最強獣ネズラ」を見てみたいです しかし「大群獣ネズラ」のような実際の生き物を撮影し、それを巨大な怪獣だと言い張るキワモノ映画は他にもたくさんあるのでした 海外ではトカゲや昆虫をミニチュアセットで這いまわらせ「巨大怪獣」とハッタリをかます映画が結構ありまして、このジャンルで有名な監督は「大蜥蜴の怪(オオトカゲの怪)」、「恐竜王(キングダイナソー、巨大イグアナ)」、「終末の兆し(巨大イナゴ)」、「巨人獣」、「戦慄!プルトニウム人間」(いずれも巨大な人間!)などの作品があるバート・I・ゴードン 名前のイニシャルが偶然にもB・I・Gとなることから通称ミスタービッグと呼ばれています なんでもかんでも大きくすれば良いじゃないか!というきわめてわかりやすい実にアメリカ的なポリシーに貫かれた監督ではありますが映画の評価まではビッグというわけにはいかなかったようですw やはり怪獣はただ実在の生き物を「巨大生物」に見たところで魅力は感じられませんね なにしろ本物の生きた生物なんですから着ぐるみやモデルアニメーションの怪獣よりも「リアル」であると言ってもいいような気もするんですが、それでもそんな怪獣は怪獣ファンとしてはどうも認められないものです 怪獣は現実そのものであってはいけないのかもしれませんね 怪獣の魅力の重要な要素の1つとしてそれは現実には存在しないものであること、現実を超越した存在であることが挙げられるのではないかと思います 怪獣からは現実では決して見ることの出来ない、幻想や超越的な存在感と言う物を見たいという気持ちが全ての怪獣ファンにはあるのではないでしょうか? と、言うわけで残り少ない2008年、最後の怪獣ブログはこんなところで締めくくりたいと思います みなさん、今年は本当にお世話になりました 来年もどうぞ「怪獣ブログ」をよろしくお願い致します それではみなさん、どうぞよいお年を!
by pulog1
| 2008-12-31 20:17
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