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![]() 前回、ウルトラ怪獣はウルトラマンAの超獣が究極の進化を遂げた後、進化の袋小路にハマりこんでしまいその後、急速に衰退してしまった、ということを書きました 今回はそんな怪獣進化の袋小路にいたと思われるウルトラマンタロウの「お笑い路線怪獣」について書こうと思います ウルトラ怪獣は第1次ウルトラシリーズにおいては順調な進化と言うものを見せていました ウルトラQでは実在生物巨大化という怪獣としては最もオーソドックスなスタイルの怪獣を中心に打ち出していました 巨大な鳥のリトラやラルゲユウス、巨大な花ジュラン、巨大な蜘蛛タランチュラ、巨大なもぐらモングラー、などなど しかし怪獣デザイナーとして途中から参加した成田亨が「これまでになかった怪獣を作ってやろう」という意気込みの元ガラモンというまさにこれまでの怪獣とはまったく違った斬新な怪獣を生み出します 以後続くウルトラマン、そしてウルトラセブンの途中までウルトラ怪獣はこの成田亨の天才的なデザインによって「恐竜タイプ」、「実在生物の巨大化」といったこれまでの怪獣とは異なるオリジナリティに満ち溢れた素晴らしいものが続き、成田亨がウルトラセブンを途中降板した後も成田亨の1弟子であった池谷仙克氏によって成田スピリッツが継承されていきます 第1次ウルトラシリーズの怪獣は成田、池谷、2人の天才的デザイナーの産物であると言うことが出来ます が、ここにきて怪獣ブームは一旦沈静化、ウルトラシリーズは中断しますが、ほどなくして再びブーム再燃、「帰ってきたウルトラマン」の放送が始まり第2次ウルトラシリーズがスタートします 「帰ってきたウルトラマン」ではセブン後期の怪獣デザイナー池谷仙克氏が再び怪獣デザインを担当、番組初期においてはオーソドックスな恐竜タイプの怪獣が中心でした これは怪獣の原点に立ちかえると言う意思の現れだったのでしょうか? 番組中盤にはまさに恐竜型怪獣の決定版ともいうべきブラックキングが登場、子供たちからの人気を呼び、怪獣ファンからも高く評価されます しかしオーソドックス恐竜タイプは出尽くした感があり、怪獣の新たな方向性を模索し始めます これまでになかった怪獣として、オーソドックスな恐竜型怪獣とは正反対の変化球タイプの怪獣、プリズ魔、ビーコン、ヤメタランス、ササヒラー、バルダック星人など実験精神と冒険新に満ちた怪獣が現れ怪獣デザインの幅を広げていきますが、毎週毎週斬新な怪獣を「発明」していくことはやはり難しく番組終盤近くにはやや息切れしてきた感もありました が、そんなとき東宝が「ゴジラ対ガイガン」においてガイガンという新しいタイプの怪獣を登場させ、これが新たな怪獣の方向性を示唆し、ウルトラシリーズのスタッフは「帰ってきたウルトラマン」に続く新たなウルトラマン「ウルトラマンA」の怪獣をガイガンのような怪獣とメカニックの融合した、怪獣からさらに進化し、怪獣を越えたモンスター、超獣というコンセプトで行こうと思い立ちます 結果は大成功、Aの超獣は第2次怪獣ブームを象徴する、新たな時代の怪獣として子供たちから大きな人気を得るのでした Aの超獣は「とにかくもっとすごい超獣を出そう」、「もっと強い超獣を!」、「もっとカッコいい超獣を!」と次第にエスカレートしていき、どんどんゴテゴテとしていきケバケバしくなっていきます とにかく思いつく限りのアイディアをつめこめるだけつめこんでいった結果、進化というよりは奇形化、やりすぎの次元まで達してしまいました もうこれ以上の怪獣進化は思いつかない、超獣において怪獣は究極の進化、進化の最終的な到達点にまで達してしまったのだと言えます Aの最終回に登場した超獣ジャンボキングはまさに怪獣の究極進化の象徴とも言えるものでした さて行くところまで行った超獣以後の怪獣はどうなっていったのか? 怪獣は究極の進化を遂げてしまった後でも怪獣人気は続き、ウルトラマンA終了後はウルトラマンタロウが放送されます 超獣よりもっとすごい怪獣を登場させなければ! スタッフは意気込みますが、なにせ超獣は怪獣の究極の進化形態、それを越えるものというのはそうそう思いつきません しかしタロウに登場する怪獣は「超獣よりも強い怪獣」であることが必要です そこでタロウの第1話ではまさに、超獣さえも食ってしまうと言う文字通りの「超獣より強い怪獣」、宇宙大怪獣アストロモンスが登場します そうアストロモンスは超獣を食べてしまうのです! Aによって合体超獣ジャンボキングが倒されたことにより超獣は滅びたかに思われましたが、たった1匹生き残っていた超獣がいました オイルドリンカーです オイルドリンカーはエピソードの1つの主役を張れるくらいに実にかっこいい超獣でありましたが、残念ながら「超獣より強い怪獣」であるアストロモンスの噛ませ馬としてアストロモンスの腹に咲く宇宙植物チグリスフラワーに飲みこまれ食べられてしまいます アストロモンスはオイルドリンカーを食べることによって、それまで最強のモンスターであると思われていた超獣以上に強い怪獣であることを存分にアピールします さらにアストロモンスは、超獣のように怪獣とメカの融合と言うコンセプトに基づいた怪獣ではありませんがジャンボキングの合体怪獣というコンセプトのもと生み出された怪獣だと言えます その姿はこれまでのウルトラ怪獣からの「いいとこどり」ともいえるものでした 頭の1本角はブラックキング、腹の超獣さえ飲みこんでしまう花、チグリスフラワーはベムスターの腹の六角形の第2の口を思わせます 両腕は長い鞭となっており、これはグドンでしょう その顔は「帰ってきたウルトラマン」の初期のオーソドックスな恐竜型怪獣、アーストロンやキングザウルスⅢ世を思わせます アストロモンスは後のタイラントの雛型とも言えるシリーズ通してのウルトラ怪獣の各パーツの組み合わせによる合体怪獣でありました これは超獣をさらに越える怪獣という説得力抜群のカッコいい怪獣でしたね ウルトラマンタロウの怪獣って、こんなにカッコいい怪獣ばかりがこれから登場するのだろうか? 怪獣好きの子供たちはタロウ怪獣の今後に期待に胸を膨らませワクワクしていたことと思います が、タロウ怪獣はこの後、思いもしなかった方向へと向かって行くのでした タロウの第2話には2匹の怪獣が登場しますが、まず1匹は体を液体に変えられるコスモリキッド アストロモンスほどのいんぱくとはありませんが、これもなかなかにカッコいい怪獣です しかし、このコスモリキッド、実はオイルドリンカーと同様、もっと強い怪獣に食べられてしまう噛ませ馬だったのでした このコスモリキッドさえ食べてしまうさらに強い怪獣とは? それがこの再生怪獣ライブキングでした ライブキングを見たとき、怪獣好きの子供たちは目が点になったと思われます なんだこのヘンテコな怪獣は? なんというかまるっきりカッコよくない・・・・ なんだかカバみたいな間抜けな顔だし、体はずんぐりむっくりしていて、お腹が出ているデブっちょだ なによりそのお腹には大きなデベソがついている! 見ていると笑ってしまうような、なんだか真面目さが感じられないトボけた怪獣だ しかもこの怪獣、これまでの怪獣のように「ガオー!」とか「グオー!」とか猛々しく咆哮する変わりに人間そっくりの声で「わははははははは!」と笑いながら暴れるではないか? この怪獣は変だ! なにかの冗談としか思えない・・・・・しかし、この変な怪獣が、カッコいい怪獣であるコスモリキッドを食べてしまった! てっきりコスモリキッドがこの変な怪獣をやっつけて、より強い怪獣であることをアピールするものだと思っていたのに逆だった! ライブキングはアストロモンスとは偉い違う、どう受け止めていいのかわからない怪獣だった ライブキングに飲みこまれてしまったコスモリキッドだが、実は体を液体にしてライブキングの胃袋に潜んでいて死んではいなかった ライブキングが飲みこんだ子犬と東光太郎を吐き出させるためZATが行った「コショウ振りかけ作戦」により「ハックション!」とクシャミをしたライブキングの口から子犬、光太郎と共に吐き出された液体化したコスモリキッドは再び怪獣の姿となりライブキングと戦い始める 光太郎はウルトラマンタロウに変身し2匹の怪獣と戦い、ストリウム光線でコスモリキッド、ライブキングを爆死させるのだったがライブキングは実はバラバラになっても再生することが出来る不死身の怪獣だった こんな変な怪獣がストリウム光線を受けても死なず、再生して蘇るすごい怪獣だなんて信じられない! 再び現れたライブキングをタロウはウルトラの母の助けを借りて2度と再生できないほど完膚なきまでにやっつけるのだったが、とにかくライブキングはその見かけとは裏腹になかなか侮れない強い怪獣であった しかし・・・・・こんなフザけた怪獣をアストロモンスと同様に「超獣より強い怪獣」と認めてしまっていいのか? 真剣に怪獣を見ていた怪獣ファンの子供や、怪獣マニアの大人達はどうも釈然としない気持ちを抱いたのだった 「不真面目なんじゃないか?」、「怪獣ファンをバカにしてないか?」 これまでユーモラスな怪獣というのはいないわけではなかった 「帰ってきたウルトラマン」にはヤメタランスというライブキング以上にブサイクでフザけた怪獣がいたし、「快獣ブースカ」という可愛らしい怪獣が主役のコメディ番組だってあった ライブキングと見た目が良く似ているダイゴロウという怪獣が出てきた映画もあった だが、ライブキングはそれらのユーモア怪獣とは一緒に出来ないような気がした ヤメタランスは「帰ってきたウルトラマン」における、いわば異質なタイプの怪獣だったし、たまにはこういう怪獣も有りかな?と許せるような気がする 「快獣ブースカ」はそもそもが子供向けコメディ番組なので、面白おかしい怪獣であるのは当然だろう ダイゴロウの場合は、見た目がカッコ悪い、弱い怪獣であるダイゴロウが強い怪獣ゴリアスに勇気を持って立ち向かうと言うコンセプトの怪獣だ ダイゴロウがカッコ悪く見えることには必然性が有る しかしライブキングは「強い怪獣」として登場している これまでの強い怪獣はみんなカッコよかった ゴモラ、ゼットン、ブラックキング、ベロクロン、アストロモンス・・・・ そんな強くてカッコいい怪獣と、ライブキングを同列に並べたくない! ライブキングに対して、子供は・・・・少なくとも自分は激しく拒否反応を起こした しかしウルトラマンタロウはその後も、ライブキング同様、どうにも不真面目なおフザケ怪獣を登場させていく 目玉が飛び出し、ありえないほどに出っ歯なブサイク怪獣オカリナン、目玉が飛び出し鼻がありえないほど長いロードラ、もちつきの臼に顔がついたモチロン、酔っ払い怪獣ベロン、ピノキオみたいな子供じみた姿のピッコロ タロウの怪獣全てではないにしても、それまでカッコいいことが当然だったウルトラ怪獣とは思えない、どうにも緊張感に欠ける脱力してしまうような怪獣が出てきます また、こうしたお笑い路線以外のタロウ怪獣は、フザけてはいないにしてもお笑い怪獣に比べてどうもインパクトが弱いようにも思えました タイラント、バードン、テンペラー星人など文句なく強くて人気の高い怪獣もいます でも自分には第1次ウルトラ怪獣やAの超獣ほど魅力的には見えなかったのです タロウ怪獣は「超獣よりさらに強い怪獣」、「超獣のさらに先を行く怪獣」であるとは思えませんでした ウルトラマンタロウを見ながら自分は以前ほど怪獣に熱狂できない自分を意識してしまいましたね そんな自分の怪獣離れのきっかけとなった怪獣がライブキングでした しかし今思うとライブキング、どうにもフザけた怪獣であるにもかかわらず、強くて恐ろしい怪獣であるというところは逆に不気味でもあります ライブキングがトラウマだという怪獣ファンもいるようです このライブキング、「ドラゴンボール」の魔人ブウにどこか通じるものがあるような気がしますね 「ドラゴンボール」はベジータ、フリーザと作者の鳥山明が本来のラスボスとして想定していた最強の敵を登場させ、圧倒的な強さを表現しましたが、「ドラゴンボール」はあまりの人気の高さから連載を終わらせることが出来ず少年ジャンプ編集部に要請され無理矢理連載し続けられたという話です フリーザ以上のラスボスを考え出すのは難しく、人造人間17号、18号、それより強いセルなど登場するものの、いわゆる「強さのインフレ」で設定の上でフリーザ以上と説明されても、どうもそこまでの存在感を表現し切れなかったような気がします それでも連載は続きセルよりさらに強い敵として「見た目は強そうに見えないが、最強」という意外性をついた間人ブウが登場します 最強の敵のくせにギャグキャラのような魔人ブウは、おそらく苦肉の作で合ったと思いますが、読者からは思ったような反響は得られなかったようです 魔人ブウとライブキングは自分にはどうにも似ているように思えますね ウルトラマンタロウのユーモア怪獣は「超獣がさらに進化した怪獣」にはならなかったと思いますが、しかし「これまでにないタイプの怪獣」をやってみようという意思の現れであったともいます 「苦肉の策」では有ると思いますが、しかしそれでも「今までと同じことをやってもつまらない」、「どうせやるなら新しいタイプの怪獣を作っていこう」という気持ちはうかがえます その結果がうまくいったとは思いませんが、カッコいい一方の怪獣を逆転の発想で「笑える方向」に突き進めていったのは、これまでになかった怪獣の新しい領域を開拓したのだと言ってもいいかもしれません 自分は子供の頃はあまりに怪獣を真剣に受け止めていたためタロウ怪獣のユーモアを受け入れる余裕がありませんでしたが、大人になった今見ると、タロウのユーモア怪獣には「子供を楽しませてやろう」という大人達の気持ちが見えてくるように思います もっともその気持ちは子供にはうまく伝わらなかったかもしれませんが・・・・・ 言ってみれば買い物に出かけた親が子供の喜ぶ顔かみたくて怪獣のソフビをおみやげに買って帰ったものの、そのソフビはパチモンのどうしようもなくカッコ悪いもので、子供は喜ぶどころか「なんでこんな変なの買ってきたんだよう~!」と親野気も知らないで泣き出してしまった、という感じでしょうかね? そんなパチモン怪獣ソフビが大人になった今見ると、面白おかしく見えて好きになってしまう そんな気持ちが、今タロウのユーモア怪獣を見ると湧き上がってきますね これまで酷評される一方のタロウ怪獣でありましたが、タロウを見て育った子供が余裕を持てる大人になった今、始めて再評価される時代が来るのではないかと思います 最後に、怪獣については評判の悪かったウルトラマンタロウでしたが、主役のタロウの人気は子供たちの間で非常に高く「子供に最も人気の有るウルトラマン」と言われていましたね(今、1番人気の有るウルトラマンは違うかもしれませんが・・・・) やはりタロウのヒーローとしてのカッコ良さはズバ抜けていました ウルトラセブンにウルトラの父のような角をつけたその姿はやはりどうにも抗えないカッコ良さに満ち溢れています タロウに変身する篠田三郎さん演じる東光太郎も、実に爽やかで優しいお兄さん、といった感じで子供たちには親しみやすく大人気でしたね
by pulog1
| 2009-01-21 23:18
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