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![]() ウルトラQに登場した風船怪獣バルンガを見たときは驚いてしまった。 なんと風船の怪獣なのだ! これまでの「怪獣」の概念をぶち破る存在、「こんな怪獣アリなのか???」とびっくりしてしまうと同時に怪獣とはなんでもアリなのだ、と気づかされた。 これまでの怪獣のように、ある程度見慣れた生き物をモチーフにした生物とはかけ離れた、これでも生物なのか?と思ってしまうようなまさに「謎の物体」であるバルンガ。 強いて言えば海洋生物に似ている、ナマコなどの原生的な無脊椎動物、そんなイメージだ。 なんとも不思議でシュールなデザイン、しかしどこか脈打つ生物感を感じさせもする。 巨大な風船生物がふわふわと空に浮かぶ、あまりにシュールな情景。 ゴジラのように咆哮を上げて都市を破壊しまくるなどという派手なことは一切しない。 ただ不気味な心音を響かせながら大空に浮かぶだけ。 バルンガほどユニークな怪獣はいない。 怪獣の概念をぶち破り、なおかつ、これでも怪獣なのだと主張する。 バルンガを見て、怪獣とはなんと多彩で多様な生き物なのだろうと、俺は感慨を深くした。 バルンガの元ネタはSF作家ロバート・シェクリィの短編「ひる」であろう。 子供向けのSF本でこの「ひる」の子供向けバージョン「宇宙から来たひる」を読んだとき、 「お!これってバルンガじゃん!」 と俺は思った。 宇宙から来た細菌が地球上のありとあらゆるエネルギーを吸収し巨大化する。 バルンガもまさにこのシェクリィの「宇宙から来たひる」そのもの。 なんら破壊活動をするわけでもないのに、静かにじわじわと人類を破滅へと追い込む怪物。 電気、熱、その他のあらゆるエネルギーを吸収し、無限に巨大化していく。 バルンガによって都市機能は麻痺し、人類をパニックに陥れる。 世界を破滅に追い込む悪魔のような怪獣だ。 たとえジェット戦闘機によってミサイル攻撃をしかけようと、そのミサイルの爆破エネルギーを吸収し、さらに巨大化していくだけだった。 あらゆる攻撃がバルンガには無効だった。 さらにバルンガは台風に巻き込まれる。 その台風の莫大な風力エネルギーさえも完全に吸収してしまい、驚くほど巨大化するバルンガ。 大自然の猛威であえもバルンガにとってはおいしいごちそうでしかない。 そして完全に機能を停止した静寂に包まれた都市の上空に浮かぶ風船怪獣というビジュアルは、あまりにシュールなビジュアルである。 静かに忍び寄る破滅、手の打ちようがなく、ただ黙って破滅を待つより他はない人間達。 空に浮かぶバルンガは世紀末の象徴だった。 もはやこれまでか、と思われたとき、ある学者の発想で、バルンガを太陽に向かわせることに成功する。 莫大な太陽エネルギーを求めてバルンガは地球を離れ、宇宙へと向かう。 果たして太陽はバルンガをその熱で燃やし、消滅させることが出来るのか? それともバルンガは太陽さえも飲み込んでしまうのか? バルンガが勝つか、太陽が勝つか・・・・・・・。 科学者はそらを見上げてつぶやくのだった。 ある意味、バルンガは無敵の最強怪獣である。 あらゆる攻撃を無効化するバルンガは、他のどんな強い怪獣と戦っても負けはしないだろう。 ゴジラもキングギドラもゼットンも、バルンガには勝てないであろう。 それ以前にバルンガには「戦う」などという観念など持ち合わせていない、ただエネルギーを吸収するだけの原生生物だ。 他のあらゆる怪獣とは明らかに違った次元に存在する超生物である。 このバルンガのぶよぶよとした質感が妙に好きである。 ぶわぶわとした、柔らかそうな体(?) 下腹部(?)にならぶ短い昆虫の足のようなものをしゃかしゃかと動かす様。 気色悪さと気色良さを兼ね備えた、なんともいえない味わい深いモンスターだ。 それと同時に、子供である俺はバルンガのような怪獣が存在することが好都合だった。 怪獣の絵を書くのが好きだったが、ただ紙にぐちゃぐちゃとしたものを描き、それを「怪獣」であると言い張った。 バルンガのような、ただの物体にしか見えないものでも「怪獣」であるならば、なにを描いても「怪獣」だと言えるに違いない。 無限に巨大化するバルンガは、同時に「怪獣」という存在のバリエーションを「何でもあり」の無限大に拡大してしまったのだ。 どんな形状をしていようと「怪獣」になりえる。 怪獣とは、すなわち「無限大」なのである。 バルンガはその体と同様に怪獣という概念も、また無限に膨らませてくれたのである。
by pulog1
| 2004-08-23 11:49
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