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「ウルトラQの実在生物巨大化怪獣」シリーズ第3弾 今回は「クモ男爵」に登場した巨大なクモのタランチュラです ウルトラQでは成田亨が革新的な怪獣デザインを行い、怪獣のバリエーションを広げた一方で怪獣のバリエーションが広がる以前の古典的な怪獣、実在する生物の巨大化という手法も中心的に行っていた、ということは前回も書きましたが、こうした実在生物の巨大化という手法は海外のモンスタームービーが頻繁に行っていたものでありウルトラQはそれに倣っていた、と言えるんですよね 海外のモンスタームービーにおいては蟻やカマキリ、そして蜘蛛などの虫が巨大化するというものがたくさんありました 巨大な蟻は「放射能X」、巨大カマキリは「死のカマキリ」とう映画が有名です そして巨大な蜘蛛ですが、これは実にたくさん作られていまして、中でも1955年の「タランチュラの襲撃」という映画が有名です 自分は観たことが無いのですが、「怪獣丸秘大百科」という本によるとこの映画はある科学者が開発した新種の栄養剤を実験用の蜘蛛に駐車してみたところ、その蜘蛛は子牛ほどの大きさに巨大化し、実験施設から逃げ出し、人間や家畜を襲いながらさらに成長し、ついには2階建ての家ほどの大きさにまでなってしまう、というものであるそうです 科学者が開発した新種の栄養剤によって小さな生き物が巨大化し怪獣へと変貌するところは「ウルトラQ」のモングラーを思わせますね 海外の巨大クモ映画には他にも、巨大生物映画ばっかり撮ることで有名なミスターBIGことバート・I・ゴードン監督の「吸血原子蜘蛛」、B級映画の父として有名なプロデューサー、ロジャー・コーマンの製作した「魔の谷」、サイテー映画として有名な「ジャイアントスパイダー大襲来」、などの名を資料などでよく見かけます 自分はどれも見たことが無いのですが、わりと最近の映画で、これら数ある巨大蜘蛛映画にオマージュを捧げた作品である「スパイダーパニック」を見ています これは傑作でしたねー 工場廃液だったか軍が開発した化学薬品が漏洩したかで蜘蛛マニアが飼っているたくさんの蜘蛛が巨大化し、小さな街を大パニックに陥れるという内容のもので、巨大蜘蛛映画に特に馴染みのない自分でも大いに楽しめました お勧めのモンスタームービーですので興味がありましたらぜひご覧くださいませ さて、海外モンスター映画の世界では古くからおなじみの巨大蜘蛛ですが、ウルトラQにも巨大な蜘蛛が登場します 「クモ男爵」に登場したタランチュラです 嵐の夜、灯台の管理人が突如現れた巨大な蜘蛛に襲われる事件が発生 そして万城目、ユリちゃん、一平と彼らの友人らしい男女は山道を車で走っている どうやらパーティかなにかの帰り道らしいのだが、途中北原という男が車を降りて沼に落ち溺れかけるという事故が発生 万城目たちは北原を助け出すが、沼に落ちた北原はグッタリと弱っていた どこかに家はないかと探すと近くに古い洋館を発見 一同は洋館の中に入ってみるがそこは人の住んでいる気配が無く廃墟のようだった 夜が明けるのを洋館の中で待つことにするが、そこには巨大な蜘蛛が住み着いていた 万城目たちに襲いかかる蜘蛛 なんとか蜘蛛を倒すことが出来たが、巨大な蜘蛛はもう1匹いて襲いかかってくる 命からがら脱出すると蜘蛛が追ってきて、万城目は車で蜘蛛を引き殺す するとあの古い洋館はガラガラと音を立てて崩れ炎に包まれ沼の中に沈んでいくのだった 「クモ男爵」は海外の巨大蜘蛛映画からの影響から生まれたエピソードであるように思われますが、実際に見てみるとウルトラQには珍しいゴシックな怪奇譚で、海外モンスタームービーにおける巨大蜘蛛が化学実験の果てに生まれたものだったり、また宇宙から飛来したものだったりといたSF的な設定のものが主であるのと違って見えます エドガー・アラン・ポーの小説のような幽玄とした古典的な怪奇ストーリーの趣がありますね この巨大蜘蛛は大きさは小さな車くらいでしょうか? ウルトラQの他の実在生物巨大化怪獣、ゴローやモングラー、ラルゲユウスと比べるとかなり小さいようですが、しかしあの小さな蜘蛛が2メートルほどの大きさであったらやはり「怪獣」であると言わざるを得ないと思いますね そしてこの巨大蜘蛛タランチュラの正体ですが、これが非常に曖昧ではっきりとしません そもそもタランチュラというのは実在する蜘蛛の名前で、怪獣には固有名詞となる名前がついているのが通例のウルトラQにおいては異色です 実在する蜘蛛のタランチュラはもちろんこんな巨大ではありませんから、この巨大蜘蛛とタランチュラは別のものであるはずなのにタランチュラという名で呼ばれています これは先にあげた映画「タランチュラの襲撃」からそのまま名前を頂いたものだと思うのですが、なんだかこの巨大蜘蛛を「タランチュラ」と呼ぶのは間違っているような気がします そして「クモ男爵」ではこの巨大蜘蛛は「洋館に住んでいた男爵と娘が、飼っていたタランチュラ(実在する蜘蛛のほう)に咬まれ、その毒により死んでしまい、その霊が蜘蛛の姿となって現れたものではないか?」と、いつものウルトラQらしくない非科学的で幻想的な説明がなされます 結局それも本当なのかどうかわからず、巨大蜘蛛の正体については謎のまま物語は終わるのですが・・・・ なんとも不気味で、言葉にならない不吉さを胸に抱えたまま、全ては沼の底に消えた洋館とともに消えてしまいます この巨大蜘蛛は謎のまま、なにもわからないのですが、しかしひとつだけはっきりとわかることがあります それは「たとえ小さくても不気味で怖い蜘蛛が巨大化したら、ものすごく怖い」ということ 蜘蛛が苦手という人は多いですよね 自分は小さい蜘蛛なら平気なんですが、たまに部屋にちょっと大きい蜘蛛が出てくるとゾっとしますね また、自分の父親は大の蜘蛛嫌いで、俺が子供のころ駄菓子屋で買ったゴムの蜘蛛のオモチャで遊んでいたら「そんな気味の悪いもんで遊ぶな!」と叱られ、大事なゴムの蜘蛛を捨てられてしまいました! 自分は本物の蜘蛛は苦手といってもゴムの蜘蛛のオモチャは怪獣っぽくて大のお気に入りだったんですが・・・・・ 蜘蛛はその姿がグロテスクで生理的嫌悪感を抱く人が多い一方で怪獣、モンスターファンからは人気の高い生き物ですね それは「見た目が怪獣、モンスター、クリーチャーっぽい」という一言で理由が説明出来てしまうのですが、そもそもなぜ蜘蛛を「怪獣」っぽい、と思うのかというと、なかなかうまい説明が思い浮かびません やはり人間という種族からは大きくかけ離れた姿、形状が「異形のもの」の極致として認識され「異形」であることが条件である「怪獣」を象徴しているように思うのかでしょうか? 海外モンスタームービーが繰り返し巨大な蜘蛛を登場させている理由はそこにあるのかも知れません また蜘蛛は毒をもつものも多く、人間は本能的に「危険な生物」であると認識していて、蜘蛛から感じ取る本能的な危機感が「恐怖」へと繋がり、それは生理的嫌悪に結びつき、また「人間にとって恐れるべき存在」である「怪獣」のイメージにも繋がっていくのかも知れません 怪獣の素材としては蜘蛛は申し分のない生き物であると言えるのかも知れませんね しかし、いくら蜘蛛が恐ろしく気味が悪い生き物であるとしても、現実に存在する生き物である以上「怪獣」であるとは言えません 蜘蛛が怪獣となるには現実の壁を突破するなにかが付加される必要があります その1つがやはり「巨大化」でありますね 海外モンスタームービーにおいても、ウルトラQのタランチュラにおいても、この「巨大化」により実在生物、蜘蛛を「怪獣」へと転化ていきました 蜘蛛はそのままの姿で「ほぼ怪獣」なのですから、「巨大化」するだけで特にアレンジを加えることなく「怪獣」として成立しまいます ウルトラQのタランチュラは口から糸をはき人間を攻撃しますが、実際の蜘蛛は口から出なくお尻にある器官から糸を出します 口から糸をはくという現実にはない機能を持っているからタランチュラは「怪獣」だと言えるかというと、違うような気がしますね あくまでタランチュラを「怪獣」たらしめているのは「巨大化」であって、巨大なタランチュラが現実の蜘蛛と同様にお尻から糸を出したとしてもやはり「怪獣」であり得るのだと思います ではなぜ「口から糸をはく」ではなくて、「巨大」であることによって蜘蛛は「怪獣」として成立するのか? 「巨大」であることも「口から糸を吐く」ことも「現実の蜘蛛ではありえないこと」であるのは同じはずなのに・・・・・ 「巨大」であることによって実在の生物が「怪獣」となることの根本的な理由が自分にはわかりません しかしそれでも「実在生物が巨大化しても怪獣とはならない」という風には自分には思えないですね 実在生物が巨大化したら、それはやはり紛れもなく「怪獣」であると思います 怪獣の本質を探るためには、もっと「実在生物巨大化怪獣」について追及する必要があるように自分には思えますね そこにはきっと「怪獣とはなにか?」の答えが潜んでいるに違いありません しかし今はまだ、沼に沈み姿を消したクモ男爵の洋館のように全てが謎に包まれているのです
by pulog1
| 2009-10-28 20:02
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