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![]() 自分は80年代、多くの怪獣ファン、特撮ファンがそうだったように朝日ソノラマの特撮専門誌「宇宙船」の熱心な読者だったのですが、その「宇宙船」には「SUPERLAB」、スーパーラボという記事が連載されていました スーパーラボの「ラボ」はLaboratory、つまり研究所の略でスーパーラボは「超研究所」とでもいう意味ですね ゴジラ映画やウルトラマンを見ると冒頭のクレジット画面で目にするキヌタ・ラボラトリーはみなさんおなじみですよね キヌタラボラトリーはフィルムの現像所でありますがLaboratoryには「現像所」の意味もあるのかと思いエキサイト翻訳で調べてみたところ現像所は「Processing station」でした あれ? それはともかく「宇宙船」のスーパーラボ この連載では「特撮に登場した怪獣やメカなどを徹底的に研究する」という趣旨のものでした 記憶が曖昧なのですが連載第1回目で取り上げられたのはウルトラセブン第20話「地震源Xを倒せ」に登場した核怪獣ギラドラスでしたね ギラドラスはシャプレー星人に操られる怪獣で地底の奥深く、マグマの満ちた地球の中心、核と言われる場所にいて、地表近くまで移動すると地殻変動を起こし地震を発生させる怪獣です サブタイトルの「地震源X」というのはこのギラドラスのことなんですよね 地球の中心でしか存在しないウルトニウムという鉱物(架空の鉱物です)を食べ、体の中には血の代わりにウルトニウムの結晶が詰まっているんですよね そしてギラドラスが地上に現れると天候が変化し、空は黒い雲に覆われ激しい猛吹雪を発生させるのです 姿を現すだけで嵐を巻き起こすなんてすごい怪獣です セブンの怪獣の中でもなかなかの強敵と言うイメージがありますね そんなギラドラスをスーパーラボでは徹底的に研究しレポートしていたのですが、その内容を読んでびっくりしてしまいました 「ギラドラスこそ最強の地底怪獣である」 とそのレポートは切りだすのですが、特撮番組では数多く登場する地底怪獣のなかでゴモラ、テレスドンなど人気怪獣を押しのけてギラドラスこそが最強であると論じるスーパーラボ 一体なぜギラドラスが最強だと言い切れるのか? スーパーラボはまずギラドラスの体形から論じていきます ページには大きくギラドラスの三面図が描かれていたと記憶しています ギラドラスの全身を横から、前から、後ろから見た図だったと思うのですがちょっと記憶が曖昧 しかし横から見たギラドラスの全身図は確かあったはずです その図を見せられないのが残念ですがギラドラスは四足歩行怪獣ではあるのですが、その体形はアザラシやトドなどの水陸両生動物に似ています 地底を掘り進む大きな手などは見当たりません どちらかというと地底と言うより海に適応した体であるように見えます これなら大きな手を持つゴモラ、テレスドン、モングラーやパゴスのほうが地底に向いているようなのですが、スーパーラボはこの体形だからこそギラドラスは地底の王者たりえるのだと切りこんでいます アザラシ体形のギラドラスがなぜ地底最強なのか? この体形でどうやって地底を掘り進むのか? スーパーラボは続けます ギラドラスは地底を掘り進むのではない 地底を泳ぐのだ!・・・・・と ギラドラスは地底と言っても土に埋まっているのではなく地球の中心、マグマでドロドロの核の部分を主な活動場所にしています マグマの中では「掘り進む」のではなくむしろ「泳ぐ」ほうが活発に行動、移動が可能です 泳ぐことに特化したように見えるギラドラスのアザラシ体形はマグマの中では理想的なものであります なんという説得力! ギラドラスが地底最強の怪獣というのは深く納得がいきました しかもゴモラ、テレスドン、パゴスのように地底の土の部分、地表の表面近くではなく灼熱のマグマの中で生きているギラドラスはそれだけで他の地底怪獣以上のスケールを感じさせます しかし・・・・ マグマの中では最強とも思えるギラドラスですが、地表近くまで移動するのはどうするのだろう? 土を掘り進むために必要な大きな手がギラドラスには見当たりません ギラドラスの手はアザラシみたいにヒレ状になっているのです こんなヒレではうまく土を掻き出すことは難しそうです マグマから土へと移動すると途端に鈍重になってしまうように思えます しかしスーパーラボはギラドラスの手が土を掘ることに適していないことなどまったく問題ないと断じます なぜなら・・・・・ ギラドラスは土を掘るのではない 溶かすのだ!・・・・・と ギラドラスの頭、およびあごの部分には赤く発光する角が生えています 水牛の角を真ん中あたりで切断したようなユニークな形状の角です この角は高熱を発し、土をドロドロに溶かしギラドラスは液状になった土、すなわちマグマの中を泳いで進み地表へと到達するのだ! 土どころか巨大な岩、盤石な岩盤であろうと、ギラドラスは難なく溶かし、悠々と泳いで移動するのである なんと!ギラドラスは「土を掘る」必要さえないのです! その角から発する高熱で土も岩もおそらく鋼鉄でさえドロドロに溶かして移動する その移動方法は他の地底怪獣とはまったく次元の違うものなのです すごい! ギラドラスやっぱ地底怪獣最強だ! スーパーラボはさらにギラドラスの角が高熱を発する根拠としてギラドラスが地上に現れると嵐が起こることを挙げてこのように説明しています 高熱を発するギラドラスの角は地表に現れると空気が急激に熱せられ、空気の中に含まれる水分が一気に蒸発 気流となって空に上昇していきます 蒸発して水蒸気となった水分は今度は空で急激に冷え、雲となり空を覆い尽くし、そしてさらに冷えることにより雪となって地上に降る ギラドラスが地上に現れたことによって発生する嵐、猛吹雪は全てをマグマに変えてしまう灼熱のギラドラスの角により科学的に説明出来るのです そうだったのか! ギラドラスが現れたとき嵐が発生したのは「天候をコントロール出来る超能力」を持っていたのではなく、理科の授業で習った水の蒸発と雲の発生、雪が降ることのメカニズムで説明できることだったんだ! ギラドラスって、なんて科学的でリアルな怪獣なんだろう! スーパーラボのギラドラス・レポートは読んでいて非常にワクワクしてしまうものでした これまで怪獣は「現実には存在し得ない、空想の中だけの存在」だと思っていました 怪獣は真剣に考えると現実的にはありえないものばかりです そこが子供から大人になる過程で「バカバカしい、こんなもの現実にありえねーよ」みたいに思って多くの人は「怪獣離れ」してしまうのです 怪獣はまだ現実と空想の区別が曖昧な子供のためのもの 現実について理解し始めた大人にとっては、それこそ「子供じみている」と見なされるものです そこが大人に成りかけの自分、子供とは言えないけれど大人にもなりきれていない自分にとっては歯がゆく、悔しいところでありました しかし大人に「怪獣」の良さを理解してもらうのはやはり難しいものです だって確かに大人の言うとおり怪獣は「現実にはありえない」ものですから・・・・・ 「現実的」ではないことのどこがいけないんだろう?と思いつつもあまりにリアリティに欠けた怪獣を見ていると 「いつまでも怪獣が好きなままじゃ大人になれないのかな?」 と思って怪獣が好きな自分というものに引け目を感じていたのも事実です 怪獣は現実に存在していなくてもかまわない でも、もうちょっとリアルでいてくれないかな? そんなふうに感じていたとき読んだスーパーラボのギラドラス・レポートを読んで 「なんだ!怪獣ってすごいリアルじゃん!」 と嬉しい気持ちになったのです この記事のように怪獣を徹底的に研究していくとギラドラスの他にもリアルで大人に見せても恥ずかしくない怪獣がどんどん出てくるんじゃないか? スーパーラボではギラドラス・レポートに続き「地底怪獣を科学的に検証する」という方針でいくと宣言していました 次はどの地底怪獣が研究されるんだろう? 自分はこの「宇宙船」のスーパーラボにおおいに期待し、次の連載を楽しみにしていました そして次のスーパーラボで取り上げられた怪獣は確かゴモラだったと思います ゴモラはギラドラスほどのハイパーな地底怪獣とは言えないかもしれませんが、それでもその体形は地底怪獣としての説得力を十分感じさせるものだったのです その大きな手はもちろんシャベルのように土を掻き出すため、頭の角、そして鼻の頭の角は岩などの障害物を取り除いたり粉砕するため、お腹にびっしりと生えたトゲ、ザラザラしたあのゴモラの腹は地面を上に向かって掘り進んでいるときに下に滑り落ちないための滑り止めの働きをしているのです さらにゴモラのシンボル、巨大で長く太い尻尾は地底を掘り進むときにグルグルと回転させ、推進力を高めるものと説明されました やっぱゴモラはすげえリアルな怪獣だったんだ! ゴモラのあの姿はただ怪獣としてのカッコよさを狙ったものではなく「地底を効率的に掘り進むことに特化した機能的デザイン」であったのです! すげえ! 怪獣が子供だましなものか! こんなにもリアルで科学的で、生物的で実際に存在してもおかしくないものなんだ! スーパーラボは自分が怪獣に対していた引け目を払拭してくれる素晴らしい記事でした またまた次の連載が楽しみになりました その次のスーパーラボは・・・・・・実はよく覚えてません 研究された怪獣はパゴスだったかな? パゴスの三面図を見たような記憶があるのですが、なんだか曖昧です パゴスが地底怪獣としてどれほど説得力のあるものだったのか? その辺がよく覚えていないのです もしかしたら記事の中でパゴスに説得力を持たせることにうまくいってなかったのかもしれません あるいはパゴス・レポートが掲載されていたというのは自分の記憶違いかも知れません そして自分の記憶によるとスーパーラボの連載は長く続くことなく終了してしまったようです 「スーパーラボ、終わっちゃったのか・・・・」 と落胆した気持ちでいる自分をなんとなく記憶しています ギラドラスやゴモラのように、強い説得力を感じさせる地底怪獣というのは他にいなかったのかもしれません でも本当にそうだろうか? もしかしたらよく見ると「現実にいてもおかしくないようなリアルな地底怪獣」がいたんじゃないか?という気持ちが今でもあります じっくり観察し、検証したなら、それが大きな説得力を放ち、現実の生物と比較してもおかしくないくらいのリアル怪獣がいたんじゃないかという気持ちがありますね こうした「怪獣をリアルに検証する」という姿勢はもっとあってもいいんじゃないか? 自分は今でもそう思ってます このスーパーラボの怪獣研究とはちょっと違った形で「怪獣のリアル」を追求したのは平成ガメラシリーズに登場したガメラの敵怪獣でしたね 平成ギャオスは「実際の鳥類のもつ習性」を反映したリアリティを備えた怪獣でした レギオンはその形態はリアルとは言えないかも知れませんが、電磁波を発し、シリコンを食料とするという架空の生物を徹底してリアルに緻密に表現し、もしこのような性質をもった生物が現実に現れた場合、人間とその社会はどのように混乱するのか?といったシミュレーションを映画の中で表現していました イリスは見た感じではあまりリアルではないように思えますが、でも深く追求したら現実的な説得力を備えた怪獣であるのかもしれません まあでもイリスは逆に「現実には存在し得ない、理解不能な生物」として表現されていたように思えますが・・・・ これら平成ガメラ怪獣は非現実として生み出された怪獣を現実的な見地から検証した結果、そこにリアリティと説得力を見出すことが出来た、というスーパーラボとは逆に、最初から「出来るだけリアルに見える、説得力のある怪獣として考えられた」というものですが、しかし平成ギャオスもレギオンも、ギラドラスやゴモラと同じくらいにリアリティーを感じられる怪獣だと自分は思っています 非現実の存在である怪獣に説得力、リアリティを見出すことは難しいことです 実際、近年の特撮やアニメを科学的に検証してみるという試みの多くの出版物においては怪獣はその根底から存在を否定されてしまいます そもそもあんなに巨大な生き物は自分の体重が重すぎて1歩も動くことが出来ない 科学的に怪獣を検証するとそういうことになってしまうようです でも・・・・「怪獣なんて現実にはありえない」で終わってしまうのはちょっと寂しい気がします 「怪獣は実在する」 とは言いません でも 「こういう怪獣は実在してもおかしくないんじゃないか?」 って思うのは楽しいことだと思います 徹底的に現実的に、科学的に怪獣を検証したら、やはり「怪獣は現実には無理」という結論に達してしまうかもしれません 非現実であり、なんでもありな怪獣は逆に現実と言う壁の前では限界があります それは十分わかっています でも、そんな現実の1歩手前、科学とは言えないかもしれないけれど科学の1歩手前くらいで、ギリギリ現実に近い視点で怪獣を見てみるのは面白いんじゃないかと思います 怪獣が現実ではないのは仕方ないけれど、現実を念頭に置いて出来る限りリアリティを追求する そういう視点で怪獣を見てみること、またそういうリアルさを追求して怪獣を生み出すこと 非現実のままで怪獣を終わらせないという姿勢を自分は求めてしまいます 「怪獣なんてありえない」 ではなくて 「怪獣なんてありえない、でも・・・・」 この「でも・・・・」の部分が自分はもっと欲しいと思っちゃいます ![]() PS:ギラドラスを操っていた宇宙人シャプレー星人 このシャプレー星人がカッコよくて自分は好きですねー なんといってもその頭部のデザインが秀逸! カラオケでは手放せないマイクそのものの形なんですが、すごい未来的というか宇宙的というか・・・・ とにかくカッコいいと思ってしまいます 傑作揃いの成田デザインの宇宙人の中でも、さらに抜きんでたものではないでしょうか? このシャプレー星人的な感覚をさらに成田氏は追求し「円盤戦争バンキッド」のブキミ星人のデザインにおいてそれは反映されていったのではないかと思いますね ブキミ星人のデザインは自分の仕事には厳しい成田氏も「気に入っている」と公言するものでした マイナーですがブキミ星人のデザインはユニークで素晴らしいものばかりです ![]()
by pulog1
| 2010-01-06 18:19
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