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怪獣ブーム盛況のころ、東宝はゴジラ、大映はガメラと自社の看板となる怪獣スターを要していた。 世間を席捲する怪獣映画ブーム現象を他の映画会社も無視することが出来なかった。 松竹、そして日活の2社は自社でもゴジラ、ガメラに対抗しうる看板怪獣スタアを生み出そうとした。 まず松竹は「宇宙大怪獣ギララ」をデビューさせる。 つづいて日活は「大巨獣ガッパ」をスクリーンデビューさせた。 ギララ、ガッパがゴジラ、ガメラに並ぶ人気怪獣となることを目論んでいた。 しかし、結果は彼らはゴジラやガメラのようなスター怪獣になることは出来なかった。 人気はパッとしないまま、映画1本のみで消えてしまい、おそらく松竹、日活が目論んでいたであろうシリーズ化はされることはなかった。 ギララ、ガッパは怪獣映画ブームの仇花として、その存在を忘れられる。 唯一彼らのことを覚えているのは熱心な怪獣マニアだけであった。 そう、怪獣マニアにとっては、松竹と日活の唯一残したこの怪獣を忘れることは無かった。 たしかに彼らはゴジラやガメラに比べてその魅力は劣るかもしれなかった。 しかし、けっしてまったく魅力の無い怪獣などではない。 東宝のゴジラ、大映のガメラにはない、松竹や日活にしかだせない独特の味わいを持った怪獣であったのだ。 スタアにはなれなかったが忘れられない怪獣、それがギララであり、今回紹介するガッパである。 小林旭のアクション映画やロマンポルノなどで成功したが、怪獣映画製作のノウハウのない日活。 そこで日活の取った手段は他の怪獣映画を参考にすること、というよりもそっくりそのまま借りてしまうことだった。 「大巨獣ガッパ」のストーリーはイギリスの怪獣映画「怪獣ゴルゴ」をそのままパクったものである。 とある島から、神聖な存在とされる怪獣の子供を見世物にするため都市へと持ち帰る文明人。 そして、その子供を取り返すために都市を襲撃にやってくる親怪獣。 ゴルゴの設定をそのまま流用したガッパであるが、これはある意味、怪獣映画の黄金パターンである。 それこそ怪獣映画の元祖、「キングコング」から脈々と続く怪獣映画のお決まりの、王道ともいえる展開である。 未開の地に文明人がやってくる。 そこで発見した未知なる生物を「見世物」にするために都市へと持って帰る。 するとその未知の生物「怪獣」が呪縛を解いて暴れまわり、都市を破壊しまくる。 「キングコング」、「恐竜グワンジ」はそういう物語である。 またモスラは文明人に連れ去られた小美人を取り返すためにその後を追い、都市へとやってくる。 子供を取り戻すために都市へとやってくる親怪獣というパターンは「ゴルゴ」、「ガッパ」のみならず、「ジュラシックパーク2」のティラノサウルスもまたそうであった。 未開地に生息する怪獣が文明都市を襲撃するという設定としてこれは無理なく納得できるものである。 たしかにガッパは「ゴルゴ」のパクリではあるが、同じに怪獣映画の王道でもあるのだ。 「大巨獣ガッパ」は怪獣映画製作のノウハウを持たない日活が製作したしたせいか、怪獣映画としては微妙にツボをはずした面が散見できる。 まず映画のオープニングで流れるのが小林旭が歌っているのかと見まがうほどの、およそ怪獣映画らしくないテーマソングだ。 この歌がいいという人もいるけど(唐沢なおき、とか)俺はこの高らかに歌われる小林旭チックなテーマソングのあまりに怪獣映画にそぐわない様に、なんだか気持ちが萎えてしまった。 やはり日活お得意のアクションものの手法で怪獣映画を作ってもちぐはぐなのだ。 ガッパが暴れまわる場所も、どっかの温泉街とか飲み屋、マージャン屋が建ち並ぶ裏町であるところが、いかにも日活っぽい。 しかし迫力ある小都市破壊シーンは迫力に溢れている。 怪獣映画ファンとして満足のいくものだ。 怪獣映画初挑戦にしてはなかなかがんばったのではないだろうか? そしてそのガッパであるが、陸海空、全てを移動できる大怪獣だ。 空を飛び、海に潜り、大地を進撃する。 まさに向かうところ敵なし、空、海、陸を自由自在に暴れまわる。 東宝ではバランがこのパターンであったが、いかんせんバランはそれだけの能力を持ちながらも地味な怪獣であった。 ガッパのほうが華がある。 ただ、大映のガメラにはちょっと負ける。 雄と雌、つまり夫婦の2匹で襲ってくるというところも絵としては迫力がある。 1匹の怪獣が暴れまわるより2匹そろって大暴れするほうが迫力が増す。 そしてガッパはかっこいい。 インドの神、ガルーダを思わせる鳥の頭と背中に羽を供えたその姿は怪獣として実に美しくかっこいいといえる。 ガッパは間違いなく魅力的な怪獣だった。 ガッパが怪獣スタアになれなかった理由は、おそらく「恐ろしさ」の不足ではないだろうか? 子供を取り戻すために暴れまわるというのは我々人間にとって充分共感を得ることが出来る。 ガッパはおそろしい怪獣ではなく、人間に子供を奪われた気の毒な怪獣だったのだ。 共感は得られるが、理解不能の破壊獣ではない。 ガッパに対する共感が、ガッパから怪獣としての迫力を奪っていったのではないかと考えられる。 怪獣は悪ければ、恐ろしければ、より魅力的になるのだ。 人類にとっての脅威となる。それが怪獣の魅力であり、ガッパは人間から共感や同情を得てしまったため、怪獣としての魅力を損なってしまったのが実に惜しいといえる。 ガッパが極悪非道の怪獣であれば、きっとゴジラ、ガメラに並ぶ人気怪獣スタアになったに違いない。
by pulog1
| 2004-12-04 11:40
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