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ギエロン星獣はウルトラセブン「超兵器R1号」に登場した宇宙怪獣。 宇宙人がメインのセブンの中にあって数少ない怪獣の中でも際立ってかっこよく俺のお気に入りの怪獣だ。 そしてギエロン星獣は「怪獣」という存在に対して大きな疑問を投げかけた極めて重要な怪獣である。 ウルトラシリーズの基本構成は正義のヒーローが悪い怪獣、宇宙人と戦い、これに勝利し退治するというものでった。 しかし、このギエロン星獣はそのパターンに当てはまらないものだ。 怪獣が「悪い」とされる理由は人間に対して攻撃を行い害をなす存在だから、と定義できる。 人間は「被害者」であり、怪獣は「加害者」である、ということだ。 人間はつねに「怪獣の犠牲者」であったのだ。 しかし、このギエロン星獣の登場するエピソードはその「被害者」、「加害者」の立場が逆転している。 ギエロン星獣は人間の兵器実験により住む星を破壊された「人間の攻撃により被害者となった」怪獣である。 ギエロン星獣は故郷ギエロン星を破壊された復讐のために地球に飛来し、人間たちに攻撃を行う。 口から吐き出す放射能の煙により、地球の環境を汚染していく。 その汚染を止めるために加害者である人間(ウルトラ警備隊)は、再びギエロン星獣に攻撃を行う。 ウルトラ警備隊に一度は撃退されたギエロン星獣、どこかの墓地で全身をバラバラにされたが液状に変形、再生し再び地球を襲う。 綺麗な花が咲き乱れる平地で放射能ガスを吐きまくるギエロン星獣にウルトラ星媚態はなすすべもなく、モロボシダンはウルトラセブンに変身しギエロン星獣に立ち向かう。 しかしセブン自身にもわかっていた。 このギエロン星獣は決して侵略者などではなく、むしろ地球人による侵略の犠牲者なのだ。 それでも地球のためやむなくギエロン星獣と戦い、苦戦しながらも最後はアイスラッガーでギエロンの喉笛を切り裂き、その命を絶つ。 美しい花々に囲まれて、ゆっくりと息を引き取る哀れな怪獣ギエロン。 けっして地球を救った満足感など得られず、本当にギエロンを倒すことが正しかったのかわからずにたたずむウルトラセブン。 怪獣が悪で人間が常に正しいという前提に疑問を投げかけたこのエピソード「超兵器R1号」はウルトラセブン屈指の深いテーマを見るものに投げかける。 番組の基本構造、基盤をも揺るがしかねないこのようなエピソードを語るウルトラセブンの製作スタッフの勇気と問題意識の高さには敬服する。 彼らの勇気と意識の高さがウルトラセブンを歴史に残る傑作としたのだ。 まったく「怪獣」についてここまで深く掘り下げた作品を作っていったセブンスタッフは偉大である。 ギエロン星獣はその存在意義の大きさを抜きにしても実に優れたデザインの美しい怪獣である。 猛禽類を思わせる精悍な顔つきと幾何学的な体型。 間接が無く、腕を曲げることが出来ない両腕は機能性を犠牲にしてもデザインの美しさを重視している。 鋭い刃物、日本刀を思わせるその両腕を広げた姿のギエロン星獣は文句無くかっこいい。 それはどこか最新型の戦闘機を思わせるかっこよさだ。 両腕を曲げることが出来ないギエロンだが、両手のひらの間にエネルギー球を発生させ投げつけるという技ももっている。 この腕でどうやって戦えるのか?と心配してしまうが、意外に業師であり、充分な戦闘力がある。 ギエロンはけっこう強い怪獣だ。 ギエロン星獣のエピソードは「怪獣対人間」という対立構造に疑問を投げかけると同時に、際限無く軍事拡大していく人間に対し警鐘を鳴らすと言う、深く大きなテーマ性とメッセージをも伝えるものだった。 「血を吐きながら続ける悲しいマラソン」というダンの言った有名なセリフとラストに映し出される、回転する輪の中でいつまでも終わることなく走りつづける白いねずみの映像は、現実に行われている終わることの無い先進国の軍事開発、軍事拡大を象徴している。 「怪獣もの」のスタイルを取りながら人類全体に対して重要なメッセージを伝える、高い意識のもとに作られた傑作エピソードであり必見である。
by pulog1
| 2004-12-05 13:25
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