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![]() しかしまあ、なんというユニークな怪獣だろう! ウルトラマン「無限へのパスポート」に登場した四次元怪獣ブルトンは探検家イエスタディ氏がバローズ砂漠から持ちかえった謎の隕石が巨大化したものだが、このまるで工業オブジェのような奴が生き物である、ということに驚く。 まるで海の波打ち際に並べられるテトラポットのようだが、俺はテトラポットを始めて見た子供のとき 「あ!ブルトンだ!」 と叫んでしまった。テトラポッドを見る以前に俺はブルトンのほうを先に知ってしまったわけだが、波打ち際に並ぶ大量のブルトンというのもなかなかにシュールな光景であった。 バルンガの記事を書いたときにも同じような事を書いたが「怪獣とはなんでもあり」なのだ。 たとえどんな生物とは思えない、突飛な形状をしていてもそれが怪獣である!と宣言されていれば怪獣なのである。 もちろん、オーソドックスな怪獣のスタイルとはゴジラに代表される恐竜型だと言えるが、怪獣は特定のセオリーに縛られることはない。 我々人間の想像力をはるかに飛び越えた生物、それが怪獣なのだ。 だからオーソドックスな怪獣スタイルどころか、生物としての形状からも大きく逸脱した、このブルトンは「想像を絶する生き物」という定義に照らしてみれば実に「怪獣なるもの」を如実に表現したモンスターだと言える。 そして四次元からやってきたと言うこのブルトンの特殊な能力、時間空間を自在に操る「四次元攻撃」は「想像を絶する」ものであり、ブルトンは人間のイマジネーションに挑戦した怪獣であると言える。 そう、怪獣は「イマジネーション」が具現化したものであり、そのイマジネーションがどこまで飛躍するかを競う。 そう言う意味では「イマジネーションの飛躍」の飛距離が、抜群に大きなこのブルトンは「怪獣はこんなにも自由であっていいのだ」ということを体現しているのだ。 ![]() 「鉱物」が怪獣化する前例としては先にウルトラQの岩石怪獣ゴルゴスがいるが、ゴルゴスは生物らしさ、怪獣らしさから極端に飛躍することなく「岩石」を恐竜型怪獣的にアレンジしたデザインであった。 しかし、こっちのブルトンは鉱物をそのまま鉱物的に提示している。 生物的形状に近づけると言った、いわゆる遠慮のようなものはなく、でーんとした非生命体、巨大な鉱物そのものである。 いやいや、ほんとのところは鉱物にさえ見えない。 鉱物的な、なにかわけのわからないもの、としか言いようがない。 さらに言えば、鉱物よりもやや柔らかそうな質感を持ち、そのゴムのような質感が、なんだか「生きている」ような気持ちにさせられる。 ブルトンは説明不能、意味不明、不可思議極まりない姿ながらも、やはりどこか「生命」を伝えてくる。 生物には見えないんだけどやっぱり生きている・・・・・そんな見るものを混乱させる不条理の象徴、それがブルトンだ。 ![]() それは怪獣ファンには周知の事実であるブルトンの名が、フランスのシュールレアリズム芸術運動を引き起こした芸術家アンドレ・ブルトンから名づけられたことからもわかるとおり、怪獣ブルトンがシュールであるのは確信犯的なものなのである。 人間のイマジネーションのより自由な飛躍、現実性に縛られないどこまでも自由であることを標榜したシュールレアリズム運動。 そのアンドレ・ブルトンのシュールレアリズム思想を怪獣と言う姿で実践したのが怪獣ブルトンだ。 ブルトンをデザインしたのが日本が誇るシュールレアリズム画家、成田亨であることも重要だ。 シュールレアリズム運動に激しく共感した成田亨が、その芸術運動の実践として選んだ表現行動が怪獣デザインなのである。 「怪獣」と「シュールレアリズム芸術」は切っても切れない関係にある。 それは「自由」であることだ。 表現に限界はなく、どこまでも自由であり、それは「現実」という壁さえも破壊し、その向こう側にまで突き抜けることが可能だ。 向こう側の世界、それは、この3次元空間を超えた世界である。 四次元の世界。 そんな世界にまで、シュールレアリズムも怪獣も到達してしまうのだ。 そしてブルトンは、四次元からやってきた。 「怪獣」が、どこまでも自由であり、限界などないことを伝えるために。 「怪獣」は「芸術」であり「イマジネーションの限界無き広がり」なのである。 限界など無く、無限に広がるイマジネーション、それが怪獣なのだ。 怪獣とはつまり「無限へのパスポート」なのである。
by pulog1
| 2004-12-15 19:44
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