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![]() 日本の着ぐるみによる怪獣に対し、海外ではストップモーション・アニメによる怪獣が主流であった。 ストップモーション・アニメとはかつては「人形アニメ」とも呼ばれた撮影技法で、人形によるコマ撮りアニメだ。 針金の上に粘土のような素材を盛りつけて作った精巧なミニチュア人形を少しずつ動かし、その動きを1コマ1コマ撮影していく。 それを撮影したフィルムを再生するとアニメーションと同じ原理で人形がまるで生きているかのように動いて見えるのだ。 非常に手間のかかる方法であり、わずかな失敗で台無しになる。 誰もが出来る撮影法ではなかった。 しかし、アメリカにはこのストップモーション・アニメの天才が居た。 あの「キングコング」をスチップモーション・アニメで動かしたウィリス・オブライエンの1番弟子であり、アメリカにおける怪獣の父とも言えるレイ・ハリーハウゼン。 彼の見事なストップモーション・アニメの技術によって生命を与えられた数々の怪獣達。 レイ・ハリーハウゼンのデビュー作である「原子怪獣現る」のリド・サウルス。 「アルゴ探検隊」の巨大石像タロス、多頭竜ヒュドラ、骸骨騎士。 現在、彼の手がけた最後の作品である「タイタンの戦い」の海獣クラーケン、蛇女メデューサ。 太古の恐竜や神話の世界のクリーチャーが、レイ・ハリーハウゼンの手によって生命を吹き込まれ、生き生きとフィルムの中で暴れまわるその映像は不思議と神秘に満ちた素晴らしいものである。 このストップモーション・アニメによる独特のチカチカした動きには、なにか言葉に表せない魅力があり、見ていると引きこまれてしまう。 俺が初めてハリーハウゼンのモンスターを見たのは「恐竜グワンジ」 当時幼かった俺はストップモーションアニメで動く、まさに生きているとしか思えない恐竜の姿に、「まさかこれは現実に恐竜が存在し、それを撮影したものではないか?」 と思いこんでしまったほどである。 それほどハリー・ハウゼンの創造するモンスターは生命を感じさせる、リアルなものであった。 「グワンジ」を見て以来すっかりストップモーション・アニメによって動くモンスターの魅力にとりつかれてしまった俺は、以後もテレビで放送された「アルゴ探検隊の冒険」や「シンドバット虎の目大冒険」を見て感動していたものだった。 ゴジラやガメラの日本の着ぐるみによる怪獣達とは、また違った不思議な魅力を、ハリーハウゼンの怪獣から感じていた。 ハリーハウゼンはまさに魔法によってモンスターに命を吹き込む魔術師であった。 そんなハリーハウゼンの創造したクリーチャーの中でも特に人気があるのは「シンドバット七回目の航海」に登場する1つ目、1本角の巨人、サイクロプスだ。 謎の島に住むこのモンスターは人間から奪ったと思われる多くの財宝を隠し持ち、さらに人間を焼いて食べる恐ろしい巨人であり、その習性とその姿は驚くほどに日本の伝説に現れる「鬼」に酷似している。 ハリーハウゼンが日本の鬼にインスパイアされて、このサイクロプスを創造したのではないだろうか?と考えてしまう。 サイクロプスは1体のみではなく島には複数生息しているらしい。 映画では2体登場し、1体は崖から転落して死に、もう1体は魔法使いの飼うドラゴンと激しい戦いの末に負けて死んだ。 サイクロプスはゴジラのように巨大な怪物ではなく、人間の5,6倍の大きさである。 あまり大きすぎないというところがサイクロプスの怖さでもある。 人間を追いかけ、捕まえて、丸太に縄でくくりつけ火あぶりにして焼いて食おうとする、その様子はサイクロプスが大きすぎないことによって生まれる怖さだ。 大きすぎると怪獣の視点には人間一人など目に入らない。 が、サイクロプスはしっかりと一人の人間をターゲット・ロックオンして追いかけ襲うのだった。 のっしのっしと人間に迫っていき、大きな手で人間を鷲づかみにして捕まえる。 ストップモーション・アニメのモンスターと実際の人間を合成して作られた、サイクロプスと人間の絡むシーンはリアルで迫力がある。 その下半身は動物のように毛に覆われていて、足には蹄がある、が、サイクロプスには原始人並みの知能が有るらしく、宝を収集していたり、人間を丸太に括り付けて火であぶったりなどということをしていた。 人間に近いタイプのモンスターであるようだ。 ゴジラなど、完全に「獣」である怪獣を見慣れた目で見るとサイクロプスというモンスターは新鮮に見える。 なんというかサイクロプスは恐ろしい人食い鬼ではあるが、妙に人間臭く愛嬌さえ感じてしまう。 そこがサイクロプスが人気の有る理由であるのかもしれない。 アラビアン・ナイトの世界を描いた「シンドバット七回目の航海」だが、アラビアン・ナイトやギリシャ神話といったファンタジーの世界にレイ・ハリーハウゼンのモンスターはよく似合う。 それはやはりハリーハウゼンの行うストップモーション・アニメが魔法のようなものであり、魔法が登場するファンタジーの世界と相性がいいのではないか、と思う。 魔法によって数々の怪物を生み出したハリーハウゼン。 彼の創造したモンスターは怪獣映画の歴史において「神話」として位置付けられるべきクラシックで、かつ重要な存在である。 怪獣が魔法の産物であった古き良き時代の住民である、と言えるだろう。
by pulog1
| 2005-03-17 09:52
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