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![]() 1975年の「メカゴジラの逆襲」を持って、一旦、東宝はゴジラシリーズを終了する。 ゴジラシリーズは過去のものとなりかけたが、熱心な特撮ファンによるゴジラ復活運動が行われた。 同人誌活動や、上映会などでゴジラの復活を叫ぶファンの熱意に答える形で1984年、東宝は新たなゴジラを復活させる。 これまでのゴジラシリーズの流れを一旦破棄し、正義の怪獣へと変わってしまったゴジラを再び恐怖のモンスターとして甦らせる。 現在のいわゆる「平成ゴジラ」へとつながる84年版「ゴジラ」が誕生。 大々的なキャンペーンのもとに上映されることになる。 俺も、あのゴジラが復活したとなっては見ないわけにはいかず、劇場まで出かけて観賞した。 が・・・・・・結果は期待はずれだった。 どうも、この新ゴジラは面白くない、かつ魅力に乏しい。 かつてのゴジラにあった荒荒しいオーラが消えている。 非常に出来の良い着ぐるみ、およびメカニカル操演によって作られた新ゴジラであったが、出来が良いのがかえって作り物めいた感じで、生命感を感じられないものだった。 期待が大きかった分、俺は復活した新ゴジラには失望した。 しかし、1989年、新ゴジラシリーズの第2弾として、今度は往年のゴジラシリーズを髣髴させるゴジラと新怪獣による対決映画が公開された。 新たなる東宝新怪獣として登場し、ゴジラと対決するのはビオランテという怪獣だった。 そして、そのビオランテの姿を雑誌で見たとき、俺は背中に電流が走るほどの衝撃を受ける! 「なんて迫力があって強そうな怪獣なんだ!」 これまでの東宝怪獣のすべてを凌駕するほどの気迫のこもった怪獣だった。 巨大なワニのような頭と、幾本もの触手を身に纏った怪獣ビオランテはまさに新しいタイプの怪獣である。 これは絶対、映画を見に行かなくちゃ! 劇場公開日を指折り数えて、いさんで見に行った「ゴジラVSビオランテ」。 そして俺は、期待に胸を膨らまし、スクリーンにあの凶悪極まりない怪獣ビオランテが映し出されるのを待った。 そして、いよいよ上映開始! ・・・・・・・・・2時間後、映画が終了した後、俺は愕然としていた。 また期待はずれだった・・・・・・・・。 たしかにビオランテは素晴らしかった。 しかし映画自体がひどい出来だった。 これではせっかくのすごみに満ちた怪獣ビオランテが台無しだ・・・・・・。 完全に失望した俺は、以後、「平成ゴジラ」シリーズを見に行くことは2度としなかった。 なんというか東宝はまったくわかっていない。 わかっているのは怪獣ビオランテをクリエイトした造形師たちだけであった。 まず、ビオランテという怪獣の設定がまずい。 ビオランテはバラの花とゴジラの細胞を融合して生まれたバイオ生物であった。 それはいい。 問題は、それに加えて、沢口靖子の細胞まで合成してしまったということだ! そのため、この凶悪な風貌の怪獣ビオランテは設定上は、バラとゴジラと沢口靖子の合成された、なんだか女っぽい、・・・・・・・というか女そのものの怪獣になってしまったのだ。 物語の上でもビオランテは沢口靖子の変身した姿。 美しい美女が怪物となってしまった悲劇の怪獣、みたいな位置付けをされ、著しく迫力を損なってしまっている。 ラスト、ゴジラに敗れたビオランテが白い光に包まれた沢口靖子になって天へと登っていく、というやけにファンタジックなシーンで、俺はへなへなとした脱力感を感じてしまった。 見た目は怖いけど、ほんとは美女なんだよ・・・・・・・・東宝スタッフはビオランテのことをそう説明しているみたいだった。 これじゃあせっかくのビオランテが台無しじゃないか! なんというか、ビオランテのデザインと造形を担当したスタッフは「新しくて恐ろしい、すごい怪獣を作ってやろうじゃないか!」という意気込みを見るものに感じさせるのだが、映画制作サイドのスタッフは、この「ゴジラVSビオランテ」という映画を、東宝の秘蔵美人女優、沢口靖子のプロモーション映画として作っているのだ。 怪獣映画の皮をかぶった「沢口靖子映画」・・・・・・・そんなもの見せられた、こちとら怪獣ファンはたまったもんじゃない! そのせいか俺はずっと沢口靖子という女優にはいい印象を抱いていなかった。 84年の「ゴジラ」にしても「ゴジラVSビオランテ」にしても、この沢口靖子のせいで台無しにされてしまった。そう思えてならない。 「ビオランテ」という怪獣自体は素晴らしいと思う。 しかし、そのビオランテの素晴らしさを作品は生かし切っていない・・・・・・・というか台無しにしてしまっている。 もったいないことこの上ない。 ビオランテは恐ろしい魔獣として描かれるべき怪獣だったはずだ。 俺はこのビオランテという怪獣を設定抜きで、その姿のみで気に入っている。 しかしその設定自体はどうしても好きになれない。 怪獣の作品の中での設定というのは、重要なもので、怪獣の魅力の大きな要因となるものだ。 そこがないがしろにされたビオランテという怪獣は、まさに悲劇のヒロインならぬ、悲劇の怪獣だ。 もったいない・・・・・・・・・ビオランテを見る度にそう思う。 ビオランテがもっと恐ろしい、恐怖の怪獣として描かれていたならば、歴史に残る大怪獣となっていたのに・・・・・・・・。 映画の設定を抜きにして、その姿だけを見れば最高の怪獣である。 だから設定なんか無視してしまえば、ビオランテのことを大好きな怪獣と思えるはずなのだが、なかなかそうは出来ない。 怪獣の設定というのは重要であり、その怪獣の存在そのものを決定付けるものである。 その姿がどんなに素晴らしくても、それだけではダメなのだ。 俺は怪獣のその全てを愛したいのだ。 姿も中身も。 だからビオランテは、好きになりたいのに、どうしてもなれない、そんなもどかしさを感じさせる怪獣である。 俺にとっては、美女なんかより、怪獣のほうが、ずっと魅力的な存在なのだ。
by pulog1
| 2005-03-24 15:44
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