カテゴリ
以前の記事
2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 フォロー中のブログ
ぷぃんく俗物館 日刊ドリンク ~Dail... ユル・いんしょう派の系譜 帰ってきた安友成人の怪獣... 怪獣王 ひいろお倶楽部@ プラスチックな友 焔野のブログ 夕陽ヶ丘三丁目 かjtmxmmfa5〜き... 赤い彗星ツイフォン リンク
ガメラ、そしてギロンのファンサイト・ギロねむ MJ-12 5円引きパチモン怪獣図鑑 明日を曝せ 超級バラエティ研究所 キャラメルミルク ピコピコ新聞 One’s Heart Beats! Cafe’Porupo 怪獣玩具日記 私家版怪物図譜 SOFT VINYL MONSTERS! アニメ・特撮・ジャケットコレクション そふび王国 Shout Soul マドリガル 特撮ヒーロー怪獣オタ日記 Anthony'sCAFE >怪獣商店 イカレンボタウン 怪獣亭非日常 room103 キャラメルミルクツアー 萌える砂美屋敷 ざんぶろんぞの怪人日記 バイオ oh 特撮!! 剛すなに 映像劣化研究所 ウルトラの星の光る時 胸いっぱいの愛~風と光の戦士たち HotRatsDiary てきとう怪獣wiki てきとう怪獣ブログ かあど博物館 インサイター 必定の木・若しもの種 ゆうれい・くらやみ通信 特撮フィギュア館 asabatyouのアキバ系(!?)ブログ お笑いと怪獣部屋 なんとなくマイナー怪獣ブログ 図鑑に載ってない怪獣 異次元の13日計画 キセントコ 不死鳥 Nの怪獣いろいろ 無限摩天楼ー2nd- 古塚工房 女王陛下のスプリングマン 特撮怪獣怪人、キャラのスレ オリジナルの怪獣怪人 新・特撮! キマイラの匣 画像も貼れる掲示板です。みなさん書き込みしてください 怪獣ブログ掲示板ver・2 怪獣ブログ掲示板・過去ログ その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
![]() 「ウルトラセブン」終了後、しばらくウルトラシリーズは沈黙する。 その間、ウルトラシリーズの生みの親であり、日本特撮の父、ゴジラの生みの親である「怪獣の神」円谷英二が亡くなる。 怪獣のゴッドファーザーを失った円谷プロだったが、繰り返し再放送され、その度に人気が高まる旧ウルトラシリーズ。 世間の怪獣を求める声に応えて、新たにウルトラシリーズを開始する。 いわゆる第2次ウルトラシリーズの始まりである。 再び「ウルトラマン」を復活させる、という意味をこめて「帰ってきたウルトラマン」と名づけられた新ウルトラマンシリーズ。 円谷英二の意思を引き継ぎ、怪獣ものを復活させようとした円谷プロが、その第1話に登場させた怪獣アーストロンは、まさに「怪獣」という概念の具現化と言うべき、あまりに「怪獣」らしい怪獣であった。 ここで、「帰ってきたウルトラマン」第1話に出てきた他の2匹の怪獣についても書いておこう。 「帰ってきたウルトラマン」第1話には、アーストロンが登場する前にタッコングとザザーンが出てくる。 この2匹は透明化したウルトラマン、すなわち姿を現さないウルトラマンによって倒される。 ウルトラシリーズ復活を記念して、サービスの意味で第1話には3体の怪獣が登場したのだ。 タッコングは1度透明ウルトラマンに倒されるものの第2話「タッコングの逆襲」で再登場する。 2匹の怪獣を透明ウルトラマンが撃退した後、主人公郷秀樹がウルトラマンへとなる過程や怪獣攻撃隊MAT(マット)の設定などが語られる。 シリーズ第1話であるため、物語の基本設定を語るのに時間が割かれる。 そのためアーストロンが登場し、透明ではなく実体化した「帰ってきたウルトラマン」こと新マン(ウルトラマンジャック)と対決するシーンは第1話後半のわずかな時間であり、アーストロンの出番は少なく、活躍らしい活躍はとくに無く、このアーストロンという怪獣の個性、特徴といったものも説明されない。 新しいウルトラマンは、このように怪獣と戦い、そして倒していくものなんだよ、という基本的な番組構成の説明のためにだけ現れたのがアーストロンである。 それならばアーストロンは、たんなる新ウルトラマンの噛ませ犬であって、まったく魅力のない怪獣なのか? そうではない。 アーストロンは「怪獣」というものがどんなものであるかを過不足無く体現した、まさに最も怪獣らしい怪獣なのである。 怪獣ファンになると、様様な怪獣のことを知っており、怪獣というものは多種多様なものであるということがわかっている。 しかし、怪獣ファンではない一般の人がいだく「怪獣」という言葉からイメージする怪獣の姿は大体決まっている。 怪獣とは、恐竜みたいなやつだ。だが恐竜とは違っている。 それが一般的な怪獣のイメージではないだろうか? 恐竜そっくりだけど恐竜とはちょっと違っている生き物。 それはちょうどアーストロンの姿ではないか? 恐竜の頭に、恐竜にはなかった1本の角が生えている。 そんな姿が一般人がイメージする怪獣の姿ではないか? 一般的な「怪獣」のイメージに極めて忠実な姿をしたアーストロン。 それは、最も怪獣らしい怪獣と言うことが出来る。 不純物なしの純度100パーセントの「怪獣」アーストロン。 そしてそんな怪獣のステレオタイプをシリーズ第1話に登場させた「帰ってきたウルトラマン」は、「これは怪獣の物語である」という意思表明を行ったという気がする。 世間一般に流布する怪獣のイメージをそのまま具現化して見せることで「怪獣の原点」に立ちかえろうとした。 「ウルトラQ」、「ウルトラマン」、そして「ウルトラセブン」までの第1次ウルトラシリーズにおいて既に多様化を極めた怪獣という存在を今1度、「原点」へと回帰させる。 そういうスタッフの意思がアーストロンからうかがえる。 怪獣の原点に立ちかえるということは、すなわち今は亡き「怪獣の父」円谷英二への敬意を表明したのではないだろうか? 円谷英二の築いた「怪獣」という王国を、今度は自らの手で作り上げていこうと言う意思。 そのための第1歩として「最も怪獣らしい怪獣」を生み出す。 円谷英二を失った円谷プロのスタッフのそうした決意がアーストロンからはうかがえるのだ。 アーストロンは実に怪獣らしい。 番組に中では残念ながらたいした活躍もせず新ウルトラマンに倒されてしまうが、その姿は、「これぞ怪獣!」とも言うべきシンプルで魅力的なものである。 恐竜をベースとして、その恐竜の頭に1本の角を生やている。(良く見ると角というより刀状の突起。単純な角ではないところが目に見えない工夫を凝らしている) ただそれだけのデザイン。 そのシンプルさが実に味わい深い。 シンプルゆえに飽きのこない、そんなデザインだ。 このシンプルな怪獣アーストロンを見ることによって怪獣の本質というものがよく見えてくる。 まず、恐竜との比較を行って見よう。 アーストロンのベースとなった恐竜は肉食獣ティラノサウルス、アロサウルスなどであろう。 しかし、肉食恐竜そのままの姿ではなく、アレンジを加えている。 本物の恐竜に比べて頭は小さめだ。 そして恐竜の小さな手と違い、長い腕を持っている。 人間が中に入る着ぐるみに合わせて、そうしたアレンジが行われたのであろう。 そうした恐竜の姿に着ぐるみに合わせたアレンジを加えたものが、いわゆる「怪獣」の基本的な姿であると言える。 アーストロンはそこにアクセントとして角を生やしている。 それ以上の手は加えない。 非常にシンプル、しかし「怪獣」以外のなにものでもない。 怪獣という概念の具現化、そのものである。 アーストロンは、とくに口から火を吐いたり、光線を出したりというようなことをしない。 他の怪獣のように、突出した特徴、個性が無い。 アーストロンはただ「怪獣としてある」だけなのだ。 しかし、それこそがアーストロンの最大の特徴であり、個性である。 余計なものを一切排除して、ただ怪獣として存在するだけ。 そのシンプルさ、潔さが、かえって堂々とした佇まいを感じさせる。 何か物足りない、という気持ちを見るものに与えない。 我こそは怪獣。アーストロンはそう全身で語っているのだ。 そんな怪獣の中の怪獣、といった風情のアーストロンを見て、心の躍らない怪獣ファンはいないだろう。 「帰ってきたウルトラマン」には後にアーストロンの弟怪獣ゴーストロンが登場する。 兄貴に負けないくらい、堂々とした怪獣である。 兄弟揃って実に怪獣の王道を行く、この兄弟を見ると、なぜか「男らしさ」のようなものを感じてしまう。 イギリスのロックバンド、喧嘩番長とも言われるオアシスのギャラガー兄弟を思い出してしまう。 兄弟揃って喧嘩っぱやい、しかし実に男らしく、堂々としたロックンロールの王道を行くバンドであるが、オアシスはなんだかアーストロン、ゴーストロンの兄弟怪獣を思い出してしまう。 男!王道!ロックンロール! アーストロンとゴーストロンからはなぜかそんな言葉が連想されてしまう。
by pulog1
| 2005-03-25 20:59
|
ファン申請 |
||