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![]() 日本TV怪獣番組の第1号である「ウルトラQ」は、「怪獣」という存在のフォーマットを築くことに大いに貢献した。 第1話「ゴメスを倒せ!」に登場したゴメスはゴジラ、リトラはラドンのテレビバージョンであり、それまで映画が活躍の場であった「怪獣」をテレビに持ちこんだ、という意思表明であった。 第2話「五郎とゴロー」の巨大猿ゴローはあきらかに怪獣の元祖であるキングコングへのリスペクト。 ゴジラ、ラドン、キングコングという映画で人気のあった怪獣をテレビのブラウン管で活躍させることにより「ウルトラQ」はTV怪獣番組であると言う主張をはっきりと行った。 そして「ウルトラQ」が第3話に登場させた怪獣は、これは映画以前、SF小説の中で活躍していた「宇宙怪獣」の映像化であった。 ウルトラQ第3話「宇宙からの贈り物」に登場する怪獣ナメゴンは映画に怪獣が登場する以前から海外のSFパルプ雑誌の表紙を飾っていたモンスター、いわゆるBEM(ベム)と呼ばれるものをモチーフにしたモンスターである。 BEMというのはBigEyeMonster、すなわち巨大な目玉の怪物という意味だ。 映像としてモンスターが登場する以前から小説の中で登場していた宇宙の怪物は、なぜかみな巨大な目玉の持ち主であり、SFパルプマガジンの表紙にイラストとして書かれていた。 宇宙のモンスターとは巨大な目玉の持ち主であるというのがお約束になっていたのだ。 そんなベムを映像化し、登場させたのがナメゴンである。 火星からやってきた宇宙怪獣と言う設定、巨大な目玉、そしてぬるぬるした軟体生物という点がSFパルプ雑誌のベムを踏襲している。 ナメゴンは映画に怪獣が登場する以前のモンスター「ベム」に対するリスペクトであると言える。 ゴジラやキングコングとならぶ怪獣、モンスターの基本フォーマットの1つが、このベムである。 その姿は無気味かつ生理的嫌悪感を伴うものであり、近年のムービーモンスター、エイリアンや物体Xなどに通じる粘液にまみれたグチャグチャグログロモンスターの始祖とも言える存在だ。 人間とはかけ離れた存在であり、不気味さや気味の悪さをことさらに感じる生き物「ナメクジ」をモチーフにしているのだから、ナメゴンの気持ち悪さは当然であり、そしてこの生理的嫌悪感を伴う気味の悪さこそがベムの特徴でもある。 しかし、そうした気持ち悪さと共にユニークさも感じてしまうのも事実。 ナメクジの怪獣だからナメゴンというネーミングもまるで人を食ったような悪趣味なユーモア感覚であるし、なによりその顔から飛び出した巨大な目玉が漫画的でおかしみを誘う。 口の周りのヒゲもなんだかへんてこだ。 ナメゴンはナメクジの怪獣だが、その胴や口周りの髭はゴマフアザラシそっくりだ。 ナメクジとアザラシの合体という、すっとんきょうな発想によって生まれたなんともユニークで、へんてこ、愉快な怪獣であるように思う。 気持ち悪さとユーモアを同時に感じさせる怪獣である。 ナメゴンは地球が火星に送ったロケットに積んであったカプセルが何者かにより(おそらく火星人に)地球に送り返され、その中に入っていた2つの金色の玉(き・・・・金玉が2つ???)が熱により巨大に膨張し、その中から生まれた。 謎の金の玉はナメゴンの卵だったわけだ。 目から怪光線を発射し、けだもののような恐ろしい声で吠える。 こんな怪物の卵を送り返してくるなんて、明らかに火星人は地球人に対して嫌がらせをしているわけだが、ナメゴンはナメクジ同様、塩に弱く海に落ちると海水に含まれる塩分によりたちまち溶けてしまう。 恐ろしい怪獣だがその撃退は意外に簡単。 つまりナメゴンを送りこんでもそれは本気で地球人へ挑戦しているわけではなくて、やはり嫌がらせ以外のなにものでもない。 なぜ火星人がこんな悪質な冗談を行っているのかというと、番組では地球人の宇宙進出に対して警告を行っているのだ、と説明されていたが、それならそうと言えばいいところを、こんな陰険な手段をとるところは悪意に満ちている。 警告うんぬんよりも文明程度の低い地球人をからかっている、愉快犯的な行為である。 火星人、やな奴だなあ・・・・・。 しかしナメゴンが火星の怪獣であり、ナメゴンを送り込んできたのが火星人であるというところがポイントだ。 まだ火星が未知の惑星であり、そこにはおぞましいモンスターや高度な文明を持った宇宙人が住んでいると空想することが出来た古きよき時代を思わせる。 人類の宇宙開発は未知の世界を探求する素晴らしいことであると同時に人間から未知に対するロマンや空想力を奪ってしまったものでもある。 俺としては火星にはナメゴンみたいなベムや火星人が存在しているものと信じたいが、NASAの火星探索のせいでその夢を奪われてしまった。 とはいえ、俺は今だに「火星モンスター」、「火星人」なんて言葉を聞くとワクワクしてしまうのだが。 ナメゴンには古き良き時代のレトロなパルプSFの精神が息づいている。 この気色悪い怪獣を見ているとなぜだか非常にワクワクした夢心地の気分を味わってしまう。 火星、ベム、宇宙怪獣・・・・・・ああ、なんていい響きの言葉であろうか! 「ウrトラQ」のラストで、ナメゴンが海に飲まれて消えていった後、石坂浩次のナレーションで、「次に地球を襲うのは水を吸ってどんどん巨大化していく怪物かも知れません」と言って締めくくる。 その後「ウルトラQ」には土星から来たあらゆるエネルギーを吸収してどんどん巨大化する怪物バルンガが地球を襲う。 水を吸って巨大化する怪獣よりもさらにタチが悪かった・・・・・・。 ![]()
by pulog1
| 2005-06-02 11:45
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