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Gの思い出のコンビニが閉店・22年前の開店時に活躍の特撮ヒーローは? デンジマンのベーダー怪物、宇宙刑事シャリバンの魔怪獣をデザインした野口竜さんは俺の1番好きな怪人デザイナーです。 怪獣ではやはりウルトラマン、セブンの成田亨、そして怪人では野口竜さんが最も好きですね。 野口竜さんが宇宙刑事シャリバンにつづいて怪人デザインを担当した「宇宙刑事シャイダー」には「不思議」をコンセプトとした実にユニークな怪人・・・・不思議獣が登場します。 不思議獣については以前シャイダーの第1話に登場したバリバリの記事を書きましたので、そちらのほうをご覧下さいませ。 リンクしているGan_Gan_Gさんの「ひいろお倶楽部@」に、この不思議獣の1人、ブヨブヨの記事がアップされているのを見て無性に不思議獣見たい気持ちに駆られ「宇宙刑事シャイダー」のビデオをレンタルしました。 ブヨブヨ登場のエピソードはビデオ化されていないのか、そのレンタルに揃えてなかったのか見つかりませんでしたので、もう1人、自分が本放送の時は見逃していて1度見たくて仕方が無かった不思議獣の登場するエピソードが収録されている第2巻を借りました。 それがこの不思議獣ゴクゴクです。 どうです? 実にユニークな怪人でしょう? いじめられっこに不思議料理を食べさせて念力の使えるエスパーにしてしまう不思議獣です。 エスパーになった少年は超能力でいじめられっこに復讐を始めます。 敵組織フーマはいじめっこといじめられっこが互いに憎しみ合い争わせようという作戦を実行していたわけです。 食べたものをエスパーにしてしまうという不思議料理を作るコックのようなこの不思議獣ゴクゴクですが、あまりのユニークさに感動さえしてしまいますね。 頭にはラーメンどんぶりをかぶり、顎から胸にかけてカニの甲羅のようなものがついています。 目玉はおそらく卵、その目の脇にはソーセージらしきものがぶら下がり、両肩は調味料の小瓶らしきものがはまっています。 右手首には鍋、左手首にはピーマンがはまり、胸から腹にかけては海老の尻尾がついています。 腰についているのはピーマンかジャガイモでしょうか? そして大きなフォークを武器として使う、つまり食材や食器を組み合わせてデザインされた怪人なのですが、実に見事に組み合わせた結果、かつてなかったような面白い怪人として完成されています。 ゴクゴクのすごいところは、こうした冗談みたいなデザインであるにも関わらず、どこかしら不気味で悪夢的なものを感じさせるところですね。 一見ギャグのように見えながら、その底にはなにかしらの悪意のようなものが流れている気がします。 日用品などをモチーフにした怪人といえばゴレンジャーの後半に登場した仮面怪人が有名ですが、後期仮面怪人はゴレンジャーという番組の明るいタッチにあわせてほとんどギャグであり、不気味さや悪意というものは感じられませんでした。 しかし後期仮面怪人と同様に日用品をモチーフにしたゴクゴクをはじめ、シャイダーに登場した不思議獣からはギャグ、冗談のように見せかけてたっぷり毒を含んでいるように思えます。 この絶妙な味わいは不思議獣以外の怪人からは見られません。 不思議獣は実に独特で異色のモンスターでありました。 「一見悪い冗談のように見える」という野口竜のデザインコンセプトはシリアスな怪人デザインでは出来ないような大胆な実験を可能にしています。 腹に顔がついていたり、ラーメンどんぶりをかぶっていたり、ソーセージをぶら下げていたりとバカバカしくまるで子供が思いついたかのような発想は常識に縛られない、より自由で現実から飛躍したデザインを可能にしています。 ジョーク的発想がシリアスなデザイン以上に広く自由でなんでもありの可能性の幅を広げているんですね。 その結果、かなり面白いデザインの怪人が生まれます。 モンスターというものが「なんでもあり」の無限の自由と可能性を持つことが不思議獣を見ていると実感してしまいます。 不思議獣においてはジョーク的な発想は笑わせることを目的にしているのではなく、より新しく自由自在なデザインを行うための手段だったわけですね。 そして「宇宙刑事シャイダー」という番組も不思議獣の「ギャグすれすれに位置することで可能性の幅を広げる」というコンセプトを持ったものでした。 シャイダー以前の宇宙刑事シリーズ「ギャバン」、そして「シャリバン」は、それまで子供向けだった特撮ヒーローを、もう少し上の年齢層にアピールすることを目的とした作品でした。 時代背景を説明しますと、80年代中期のこの頃はアニメが高校生、大学生と子供以上の上の年齢層達の人気を獲得し盛り上がっていた時期でした。 アニメの世界に革命を起こしたガンダムの登場からしばらくたったこの頃はガンダム路線の複雑なストーリーとメッセージを盛り込んだサンライズ・アニメが人気ありましたね。 アニメはそれまでの子供向けという次元からより上のメディアへと発展を遂げていました。 しかし特撮ヒーローものはそれまで同様子供向けメディアのままでした。 以前はアニメも特撮同様に子供向けメディアであったはずなのに、この時は特撮はアニメにすっかり先を越されてしまったことは明確でした。 特撮ヒーローファンは内心悔しかったわけです。 特撮だってアニメと同じようにもっと進化出来るはずだ。 高校生や大学生が見ても面白いものになることが出来るに違いない。 そんな風に考えていた特撮ファンの声に答えようとしていたのが「宇宙刑事」シリーズでした。 急激にアニメと同じ次元まで複雑化することはやはり難しかったのですが「宇宙刑事ギャバン」や「宇宙刑事シャリバン」は明らかに、それまでの特撮ヒーローものよりは上の年齢層をターゲットにしたシリアスな演出と設定を実現していましたね。 特撮ファンは自分達の願いに答えてくれた「宇宙刑事シリーズ」の登場を喜び、番組は大ヒットします。 そして「ギャバン」、「シャリバン」と続いた宇宙刑事シリーズの3作目、「宇宙刑事シャイダー」なのですが、なぜかシャイダーはそれまでの宇宙刑事シリーズが築いた高い年齢層をターゲットにしたシリアス路線から、子供視点での特撮ヒーローになってしまったのです。 敵組織フーマは「純粋な子供達の心を悪に染める」ことを目的にした作戦を頻繁に行い、物語も子供社会が危機に陥るというものが多くなり、フーマの作戦、および登場する不思議獣も子供じみてバカバカしさ、荒唐無稽さを強調したものになります。 せっかくシリアス路線を進めて成功していたのになぜここにきて時代を巻き戻すかのような子供主体の物語にしてしまったのでしょう? 実は自分はなんとなく、このシャイダーの路線変更が理解出来る気がするんですよね。 シリアスになり、高い年齢層にアピールすることにより特撮ヒーロー番組からはなにかが失われてしまった。 それは子供向け番組でしか出来ないような荒唐無稽さ、自由な発想、そしてたぶんスタッフ自身自覚していたヒーロー番組特有の「ありえねーよ!」とツッコミたくなるような粗や隙。 そうしたものが実は大事なものだったのではないかと宇宙刑事シリーズのスタッフは気づいたのではないかと思えるんです。 なにもアニメの進化や発展を気にして特撮ヒーローもそれに合わせる必要はないんじゃないか? 特撮ヒーローのバカバカしさにはアニメからはなくなった、面白さや楽しさがあり、それをわざわざ自分から捨ててしまうこともないんじゃないだろうか? なにより自由自在に現実から飛躍出来る、豊かなイマジネーションが損なわれてしまうのではないか? バカバカしいからこそ、子供じみているからこそ可能なものが特撮ヒーロー番組にはあるんじゃないか? シャイダーのスタッフはそんな風に考えていたように思えるんです。 そんなシャイダーという番組の意識が不思議獣のデザインにも現れていると思います。 シャイダーは異色のヒーロー番組でありました。 子供の発想に基づいた設定や世界観の中で、実はその底にはかなり際どく不気味な毒が流れています。 一見ギャグ、冗談に見えて、悪夢的イメージに彩られた、危険度の高いものでした。 子供が見ているぶんには気づきませんが・・・・・あるいは子供は直感的にシャイダーの危険さを知っていたかもしれません・・・・・しかし、よくよく考えるとかなりヤバい! それもかなり深く考えないとそのヤバさに気づけないのです。 いくつかのエピソードを引き合いにしてその危なさを説明したいのですが・・・・・・すいません、ちょっと書くのが疲れてきたので、それについてはまた今度語りますね。 しかし不思議獣を見ただけでも、そのまるで子供、まるでギャグに見えながら、なにやら気持ち悪く禍禍しいものを感じ取れるのではないでしょうか? 自分は不思議獣のおかしさと禍禍しさを同時に感じられるこのデザインが実に好きです。 長い時間眺めていてもぜんぜん飽きません。 おもしろおかしいだけでなく、グロテスクで恐ろしいだけでもない。 相反するそうした印象を同時に味わえる不思議獣は実に味わい深いです。 まさに「不思議」な感覚というより他はないですね。
by pulog1
| 2006-03-23 21:46
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