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![]() 電子戦隊デンジマンのヘドリアン女王を演じた特撮界の女王、曽我町子さんが今月の7日、68歳でお亡くなりになられました。 その時、自分はネットに繋げず、曽我さんが亡くなられたことを知らず、昨日ネットに繋がった時に初めて知り、非常にショックを受けてしまいました。 それというのも曽我さんが亡くなられた頃、自分はレンタルで「デンジマン」のDVDを発見し、大喜びで見ていたのです。 ずっと探していた「デンジマン」のDVDをようやく発見した嬉しさで2枚組のVol.1,1話から9話まで収録されているそれをワクワクした気持ちで見ていました。 本放送で見たきり、ずっと見れなかった「デンジマン」との30年ぶり近くの再会。 大好きだったヒーローとの再び出会えること、そして自分が大好きなベーダー怪物の動く姿を見ることはこの上ない幸せでした。 なかでもやはりベーダー一族、曽我さん演じるヘドリアン女王とヘドラー将軍、側近ミラー、ケラーは魅力的でした。 ヒーローと敵対する悪の一族であるにも関わらず、こんなに親近感の湧くものはベーダー一族をおいて他にはないと思いますね。 彼らがこれほどまでに魅力が溢れていて身近に感じられる理由は、宇宙を侵略する恐ろしいエイリアンであるにも関わらず1人1人がとても人間臭く感じられたからだと思います。 中でもヘドリアン女王の人間臭さ、もっと言ってしまえば女王の「無邪気さ」がとても可愛らしくキュートだったことが1番の理由でしょう。 美しいものを嫌い、醜いものをなによりも好むヘドリアン女王。 その美意識は地球人とはまったく正反対であるものの、好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、とはっきりした価値観の元、世界の全てを自分の好きなもので埋め尽くしたいという自分の欲望そのままに、実に素直な気持ちのままで地球侵略を実行したのがヘドリアン女王でした。 そのわがままな性格は、どうにも子供っぽく、しかしなんだか憎めないものでヘドリアン女王は視聴者である子供達にとってはまるで自分のことのように身近な親近感を寄せられるキャラクターであったのです。 もし自分が王様、女王様だったら、世界の全てを自分の好きなもので埋め尽くし、嫌いなものは全部無くしてしまいまいたい。 子供なら誰でも考えるような身勝手で、しかし正直で素直な気持ち。 それをヘドリアン女王というキャラクターは体現していました。 そんなヘドリアン女王の魅力はやはり、曽我町子さんという稀有の名女優が演じていたからこそのものだったと思います。 曽我さんを初めて見たのは「5年3組魔法組」という子供番組の中で演じた魔女ベルバラからでした。 自分はこの「5年3組魔法組」という番組が大好きでしたね。 小学生の子供達が様様な魔法の道具を使って騒動を巻き起こしたり、人助けや冒険をしてみたりという夢溢れる楽しい番組で、ハリー・ポッターが子供達に大人気の現代、今の子はかつて自分が「5年3組魔法組」が大好きだったのと同じような気持ちなんだろうなあ、と思ってしまいます。 いつの時代も子供は魔法が大好きなんですね。 そして「5年3組魔法組」で主役の子供達以上に魅力的だったのが曽我さん演じる魔女ベルバラでした。 無邪気でわがままでイタズラ好き、なんとも可愛らしい魔法使いで、このベルバラのキャラクターは間違いなくヘドリアン女王の元になったものだと思います。 曽我さんはベルバラを演じる以前はモノクロ版の「オバケのQ太郎」のアニメでQ太郎の声を演じた声優さんとして人気者でした。 今で言うドラえもんの声を演じた大竹のぶよさんのような感じですね。 しかし曽我さんはレインボーマンで悪役イグアナの役を塩沢ときさんからバトンタッチしたのをきっかけに特撮俳優としてのキャリアを踏み出します。 イグアナの後、魔女ベルバラを演じ 「これこそが自分のやりたかった役だ!」 曽我さんは思ったのだそうです。 おそらく魔女ベルバラと曽我さん自身があまりに近かったのではないでしょうか? 無邪気でイタズラ好きの魔女。 曽我さんはベルバラを演じた時はっきりと「わたしは魔女をやりたい」と確信したのだそうです。 そしてその次に曽我さんが演じた特撮キャラクターがヘドリアン女王でした。 女王役はこれがはじめてとは思えないほどの「女王」以外の何者でもないハマりっぷりは見事の一言です。 「女王」をここまで演じきれる女優は曽我さん以外にありえません。 ヘドリアン女王のイメージの元になったのは間違いなく「白雪姫」の悪い女王ですね。 「鏡よ鏡、世界で1番美しいのはだあれ?」 という有名なセリフそのままに、ミラーの変身した大きな鏡に問い掛けるヘドリアン女王は、まさしく童話「白雪姫」からそのまま抜け出てきたかのようでした。 ヘドリアン女王は子供達にとって親しみ深い童話の世界を体現することによって身近でわかりやすい悪役と成りえました。 「悪」というよりは「悪役」、「適役」の根源的な姿がヘドリアン女王にはあったのだと思います。 何が正義で何が悪か?という難しい話は抜きにして「物語の主人公に敵対するカタキ役とはなんぞや?」というものを子供でもわかるように形にしたものがヘドリアン女王だったと思います。 そして多くの物語と同様に「主人公の敵」であるにも関わらず、魅力があり、なんだか憎めない、という点においても白雪姫の魔女とヘドリアン女王は共通してますね。 そしてヘドリアン女王について特筆したいのは、なんといっても人間やデンジマンにとっては冷酷でも身内であるベーダー一族にはとても優しく深く愛していた、という点です。 ヘドリアン女王は部下であるヘドラー将軍、そしてミラー、ケラーを他の悪の組織の幹部や首領のように失敗すると容赦なく殺すことなど決してしませんでした。 何度失敗しても、咎めたり罵倒したり決してしませんでした。 それにデンジマンに倒されたベーダー怪物の首を大切に祭壇に飾り、その死を悼むという悪の女王とは思えない慈悲深さをもっていました。 「痛かったであろうムササビラー、無念であったろうシャボンラー」 と嘆き涙を流すヘドリアン女王。 かつてこんなに慈悲深い悪の首領は見たことが無く驚いた記憶がありますね。 「仮面ライダーを倒せぬ役立たずは死ぬがいい!」と冷酷に言い放ち部下を処刑するショッカー首領とは正反対ですね。 番組後半、バンリキ魔王によってベーダー一族は乗っ取られてしまいます。 デンジマンへの死の特攻を強制されたヘドラー将軍にヘドリアン女王は 「行ってはなりませぬヘドラー将軍」 と引き止めます。 ヘドラー将軍は「デンジマンを倒せるならば死んでも本望」と武士の誇りを貫きます。 デンジマン屈指の名場面ですね。 結果、ヘドラー将軍はデンジマンに敗れ、散ります。 デンジマンは敵とはいえヘドラー将軍の誇り高さに心打たれ、散っていくヘドラー将軍に敬礼するのでした。 ヘドリアン女王はヘドラー将軍の死を深く悲しみ、デンジマンよりむしろヘドラー将軍を死地へと向かわせたバンリキ魔王に復讐を誓うのでした。 バンリキ魔王の攻撃から女王を守るため盾となって散ったケラー、女王を裏切ったと見せかけてバンリキ魔王を油断させ、バンリキモンスの弱点を探り出したミラー ベーダーはみなヘドリアン女王に深い忠誠心を抱き、命をかけて女王を守りました。 愛する部下を全て失ったヘドリアン女王は憎しみの鬼と化し、魔力によってバンリキ魔王の目を潰し、錯乱したバンリキ魔王は外へと逃げ出します。 そこをデンジマンがとどめを刺し、ヘドリアン女王の復讐は果たされました。 しかし愛する部下を全て失ったヘドリアン女王は失意の底に沈み、その後深い眠りにつくのでした。 宿敵デンジマンに 「私は死ぬのではない。ただ眠るだけ・・・・・・・また会おうデンジマン」 とつぶやき姿を消すヘドリアン女王。 あの無邪気で傲慢、怖いもの知らずだったヘドリアン女王が孤独の中で消え去っていくのは、なんだかとても悲しく、子供心に涙したものです。 デンジマンの最終回は深い余韻を残すものでした。 それも主役のデンジマンではなく敵であるヘドリアン女王の名演技によるものです。 主役さえ食ってしまい、番組の締めをも乗っ取ってしまうほどの名悪役。 ヘドリアン女王ほどの魅力溢れる悪役は他にいませんね。 しかしデンジマンの後番組「太陽戦隊サンバルカン」では消えたはずのヘドリアン女王はちゃっかり復活します。 ヘドリアン女王の人気は番組1つでは終わらないぐらいに高かったわけですね。 ヘドリアン女王がここまで魅力的であったのは曽我町子さんが演じたからこそでしょう。 彼女ほど「ヘドリアン女王」を演じきれる女優はありえません。 ヘドリアンに留まらず、悪の女王、魔女を演じたら頂点に君臨する女王の中の女王が曽我町子さんでした。 ヘドリアン以後も多くの特撮で悪の女王や魔法使いを演じた曽我町子さん。 最近ではマジレンジャーで魔女マジエルを演じられたばかりで、まだまだこれからもご活躍が期待されていただけにお亡くなりになられたのは残念でなりません。 謹んでご冥福をお祈りいたします。 しかし・・・・・・・・ 「私は死なぬ・・・・・ただ眠るだけ」 と言ったヘドリアン女王。 きっと今は天国でヘドラー将軍とミラー、ケラー、そしてベーダー怪物と再会し、こんどは神々を相手に天国の侵略を企てているに違いありません。 「わはははははは!!!愉快じゃのう!!!」 と高笑いしながら、無邪気に傍若無人に、きっと永遠に女王のまま君臨しつづけているに違いありません。 今回の記事はこちらの「曽我町子さんインタビュー」を参考にさせていただきました
by pulog1
| 2006-05-17 23:18
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