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![]() 「第1次怪獣ブーム」というと、イコール「第1次ウルトラシリーズ」(ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブン)を指すのが一般的な認識であるが、実はそんなウルトラシリーズの陰に隠れて、マイナーながらも実に魅力的な怪獣番組が存在していた、という記事をこの前の「メタリノーム」のエントリにおいて書きましたが、今回はその続きのようなお話をしたいと思います。 前回は「ジャイアントロボ」、「キャプテンウルトラ」など、実に素晴らしい怪獣を生み出した番組を制作していながらも、やはりウルトラの円谷プロには太刀打ちできずに怪獣番組から一時的に撤退するものの、その後「仮面ライダー」という「怪獣と人間の合体=怪人」という新たな概念を打ち立てた怪獣番組ならぬ「怪人番組」(というよりも変身ヒーロー番組と言ったほうが通りがよいのですが・・・・・)によって見事円谷プロと並ぶ特撮番組の王者に上り詰めた東映のお話をしましたが、今回は円谷プロにも、東映にもついに勝てなかった、最後までマイナーな存在のままで終わった・・・・・しかし特撮の歴史においては非常に重要な位置にあるプロダクション、ピープロについてお話したいと思います。 現・楽天ゴールデンイーグルスの監督を務める往年の名プロ野球選手、野村克也はあの国民的ヒーロー、長嶋茂雄の終生のライバルでありました。 しかし実力は伯仲していたにもかかわらずあまりにも圧倒的な長嶋茂雄の人気には、ついぞ勝つことが出来なかったのでした。 野村克也はそんな自分のことを 「長島が太陽なら(ひまわりなら、だったかな?)、自分は月見草」 という言葉で言い表していました。 常に華やかなスポットライトを浴び続けている長島の陰に隠れてひっそりと咲く花・・・・それが自分だというのです。 そしてこの野村克也の言葉は、そのままピープロにも当てはまります。 「円谷が太陽なら、わたしは月見草・・・・・」 ピープロは怪獣ブーム華やかなりし時代、円谷ウルトラシリーズという絶大な人気を誇る太陽のような存在にかくれてひっそりと怪獣番組を作り続けていた製作プロダクションでありました。 特撮界の月見草・・・・・・ピープロはそんな存在であるといえるでしょう。 円谷に勝てず、東映のように1度は円谷に負けはしたものの、見事な逆転を成し遂げ特撮界のトップに躍り出た東映と違い最後までマイナーな存在であったピープロですが、しかしピープロの怪獣番組は決して円谷にも東映にも劣るものだとは思いません。 いや、内容的にはかなりショボい、所詮はマイナープロダクションだと言わざるを得ない作品も確かにありましたが、しかしドラマという視点を抜きにして、彼らが世に送り出した怪獣たちは、間違いなく魅力にあふれ、怪獣ファンの心の琴線に触れるものたちばかりであったということだけは確かであります。 円谷、東映にばかり目を奪われて、ピープロ怪獣、ピープロ怪人の素晴らしさを見逃してはいけません! 今回はそんな観点から話を進めたいと思います。 がんばれ楽天イーグルス!・・・・・・じゃなくってピープロ! ![]() ピープロが特撮において歴史的に大きな意義を持つ存在ということを語る上で、まず特筆すべきことは、あの「ウルトラマン」に先駆けてテレビ史上初の巨大ヒーロー、怪獣番組「マグマ大使」を生み出した点です。 「マグマ大使」は「ウルトラマン」よりもわずか1週間も早く「ウルトラマン」同様に巨大なヒーローが怪獣と戦うというコンセプトの番組を放送していたのです。 ロケットが変形し、黄金の巨大ヒーローにトランスフォームするというところは後のロボットアニメの先駆けであるとも言えます。 いち早く「怪獣対巨大ヒーロー」という基本フォーマットを打ち立てた記念碑的な作品であったにもかかわらず、わずか1週間とはいえ後発の「ウルトラマン」の圧倒的な人気の陰に隠れてしまい、人気は今ひとつのまま終わってしまいました。 これはタイミングが悪かったと言う他はないでしょう。 「ウルトラマン」というあまりに大きな存在と運悪く放送時期がぶつかってしまった。 「マグマ大使」の敗因はその1点です。 もしマグマ大使のほうが「ウルトラマン」より、もっと早い時期に放送されていたなら、あるいは「ウルトラマン」の放送がもう少し後だったら・・・・・・ 怪獣が大好きな子供たちは「テレビで怪獣が見れる!」、「しかもかっこいいヒーローが登場して怪獣と戦う」なんていう夢のような事態に飛びつかないはずはありません。 もし「ウルトラマン」と放送時期が重ならなければ「マグマ大使」は大ヒットし、長く歴史に残る記念碑的な作品になったことは間違いありません。 そしてマグマ大使の怪獣は非常にオーソドックスな恐竜型のものが多く、それはある意味、怪獣の原点ともいえる「いかにも怪獣らしい怪獣」、「怪獣の王道」とも呼べるものばかりでした。 ウルトラ怪獣というのは、ある意味出来すぎの特殊な怪獣ではないか?というのが最近の自分の持論であります。 天才クリエイター、成田亨と高山良策の最強タッグによって生み出されるウルトラ怪獣は、もはや怪獣を超えて芸術の域にまで達してしまったといえます。 本来、怪獣というのはそこまで芸術性に突出したものではなかったのかもしれません。 恐竜をちょっとアレンジしてみただけのシンプルなデザイン。 それこそがもっとも怪獣らしい姿だったのではないかと思っています。 そういう意味では「マグマ大使」の恐竜アレンジ型怪獣というのは、ウルトラ怪獣以上に怪獣らしい怪獣だったのではないでしょうか? 実際、あまりひねりのない非常にシンプルなマグマ大使の怪獣は素朴な味わいがあり、長く見続けていても飽きない深い味わいを感じさせます。 素材のよさをそのまま生かした怪獣たちだと言えるでしょう。 幻の怪獣映画「アゴン」の着ぐるみをそのまま流用した怪獣アロン(ウルトラセブンに登場したアロンとは同姓同名の別怪獣)は、その最たるもので、見たまんま恐竜そのものなのにも関わらず、実に怪獣らしい魅力にあふれた飽きの来ない素朴な怪獣で自分は非常に気に入っております。 ほかにもマグマ大使には、恐竜に2本の前にせり出した角をつけただけのジキラ 鼻の頭に角を付け、背びれを生やして見せた恐竜ストップゴン(時間を止める能力がある) 4足歩行のトリケラトプスを直立させただけのドロックス 首長竜を適当にアレンジした西洋のドラゴン風怪獣フレニックス などなど、シンプル・イズ・ベストと呼ぶにふさわしい怪獣が続々と登場するのでした。 ![]() しかしそんななかで、空飛ぶシュルレアリズムとしか言いようのない前代未聞の不思議デザイン怪獣、ダコーダなんていう風変わりな怪獣がいきなり飛び出すところもマグマ大使の面白いところでしたね。 シンプルな恐竜型怪獣が続く中で、どうしてこんな変な怪獣がいきなり現れたのか理解に苦しみますが、そこがまたいいではないですか? シュールな怪獣という点ではダコーダはウルトラマンのブルトンと双璧を成す存在ですね。 とにかくマグマ大使の素朴な恐竜型怪獣は「怪獣とはなにか?」という根源的な問題を考えるにあたって格好のサンプルになると思います。 皆さん、もっとマグマ大使の怪獣に目を向けましょう! ・・・・・・・・と、言いたいところなんですが肝心のマグマ大使の怪獣の画像というのがネットをいろいろ探してもなかなか見つからないのが残念です。 自分が唯一見つけたのがマーミットというソフビメーカーから発売されたマグマ怪獣のソフビでした。 しかしこのソフビ、多少リアリティにかけるデフォルメされたデザインであるとはいえ、なかなかの出来でマグマ怪獣のシンプルな魅力を伝えるのは充分であります。 みなさん、ぜひマーミットのマグマ怪獣ソフビをご覧ください。 さて、運悪く「ウルトラマン」と放送時期がぶち当たってしまったため日陰へと追いやられてしまった「マグマ大使」ではありましたが、1度の敗退で挫けるピープロではありません。 その後も恐竜をまったくアレンジすることなく、そのままの姿で登場させる「怪獣王子」という番組を制作します。 「怪獣王子」に登場するのは怪獣ではなく恐竜だと堂々と宣言しているのですから、「マグマ大使」以上にシンプル路線へ向かったと言えるでしょう。 怪獣が好きで恐竜が嫌いだという人は、まずいません。 そういう意味では「怪獣王子」はシンプルな怪獣番組を制作するという点においては間違っていなかったと思います。 ちなみに「怪獣王子」におけるヒーロー的な存在は、これまた恐竜ネッシーという、とことん恐竜にこだわった番組でありました。 怪獣やるのにヒーローなんかいらねえ! 恐竜さえいればいいんだというピープロの姿勢には潔いものを感じますが しかし、やはりただ恐竜であるというだけの工夫のなさでは大きな人気を得ることは出来ませんでした。 ![]() しかしそれでもピープロはくじけません。 やはり怪獣番組にはヒーローが必要、それも「ウルトラマン」のようなタイプなら人気が出ること間違いない! そう考えたのかどうか走りませんがピープロは、ともすると「ウルトラマンのパチモン」と呼ばれてしまいそうな新たなヒーローを生み出すのです。 それが「スペクトルマン」でした。 番組開始当初は「宇宙猿人ゴリ」というヒーローではなく敵の名前がタイトルに冠せられていましたが番組が進む中「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」とタイトル変更、さらに「スペクトルマン」とついに主役のヒーローが番組タイトルを飾ることになります。 そしてスペクトルマンは「マグマ大使」、「怪獣王子」のシンプル路線から1歩進んで、実に独創的で工夫の見られる魅力的な怪獣を次々と登場させていったのです。 巨大なゴキブリの怪獣ゴキノザウルス、2つの首を持つねずみと鳥の合体怪獣ネズバードン、上半身はモグラ、下半身はナマズという驚きのデザイン、地震怪獣モグネチュードン、不気味な1つ目の白蟻怪獣バクラー、空飛ぶクジラ、サンダーゲイなどなど・・・・ 怪獣のデザインと個性は「マグマ大使」に比べて格段にレベルアップ、どれもこれも「個性的」としかいいようのないユニークで魅力的、アイディアとイマジネイションにあふれたものばかりでした。 また正統派怪獣においても素晴らしい怪獣が多く、中でもゼロンはウルトラ怪獣と比較してもひけをとらない実にかっこいい怪獣です。 このゼロンのかっこよさはもっともっと怪獣ファンに注目されてもいいと自分は思います。 強烈にプッシュしリスペクトしていきたい怪獣ですね。 他にもハリーハウゼン風ストップモーションアニメで作られたドラゴン風怪獣ミドロン、ゼロンと並ぶ正統派ストロングスタイルの怪獣バロンザウルス、そしてワニのような顔が3つもある、見るからにゴージャスで強そうな三つ首竜などなど・・・・ スペクトルマンの怪獣には見逃せない奴等ばかりです。 ![]() トラウマ怪獣として話題に上ることも多いノーマンの名前も挙げておきたいところですね。 名作小説「アルジャーノンに花束を」との共通性が最近になって話題に上り、にわかに注目を集める怪獣であります。 さて、傑作怪獣を次々と世に送り出した「スペクトルマン」でありますが、これだけの魅力的な怪獣を揃えておきながら、番組の存在自体は残念ながらマイナーなまま終わってしまいます。 「スペクトルマン」の敗因はなんだったのか? 実はピープロは、ここでも運悪く「帰ってきたウルトラマン」と放送時期が重なってしまい、人気をそっちのほうに持っていかれちゃったんですね・・・・・・ やはりピープロは怪獣界の日陰者となる運命を背負っているのでしょうか? しかし日陰者には日陰者の意地があります。 なにがあってもピープロは怪獣番組を作り続けることをやめませんでした。 東映が「仮面ライダー」をヒットさせ、等身大ヒーロー対怪人の対決が人気を獲得するのを見るやいなや、「ならばこちらも怪人番組を!」と 時代劇と等身大ヒーローを組み合わせた異色作「快傑ライオン丸」を製作します。 変身ヒーローブームの時流に乗り、ライオン丸はそこそこの人気を獲得。 勢いづいたピープロは第2弾として「快傑ライオン丸」の続編「風雲ライオン丸」を製作しますが、同じことを2度やると飽きられてしまうのは世の常なり。 こちらはヒットすることなくマイナーヒーローの烙印を押されてしまいました。 ![]() 「やはり仮面ライダーのようにバイクがなくては駄目だ!」 と思ったのかどうか、ピープロが次に世に放ったのはバイクが変形してロボットになる「電人ザボーガー」 主演は仮面ライダーV3でライダーマンを演じた山口暁さんを起用するなど、このあたりにピープロのライバルは円谷プロから「仮面ライダー」の東映へと移行した様子が伺えます。 がんばっては見たもののやはりマイナーの運命を背負わされているのかザボーガーもこれといったヒットを飛ばすことは出来ませんでしたが、しかしピープロはしぶとくライダー路線を追い続け、「ライオン丸」のライダーバージョンのような、今度は虎がバイクにまたがって怪人と戦うという異色作というにはあまりに突っ込みどころの多い怪作「鉄人タイガーセブン」を製作。 これまたマイナー中のマイナーという不動のスタンスを得るのでありました。 「ウルトラマン」、「仮面ライダー」という強敵に、常に勝ち目のない戦いを挑み続けたピープロ。 彼らが勝利する日はついぞ来ませんでしたが、しかしそれでも常に戦い続けたピープロの勇敢さを自分は讃えないわけには行きません。 それどころか「マイナー怪獣」、「マイナー怪人」の魅力を第1次、第2次怪獣ブームを通じて常に提供し続けたピープロには感謝の念を抱かずには入られません。 怪獣も怪人も日の当たる場所ばかりにいるわけではない。 影に目を向けると、そこにもやはり怪獣が怪人が存在しているのです。 それもとびきり魅力的なやつらが! 日陰の中にたくさんの「怪獣」、「怪人」という夢を詰め込んだのが、ピープロという不屈の精神を持ったプロダクションだったのです。 怪獣ブームを支えていたのは円谷プロや東映ばかりではなく、ピープロのような「怪獣、怪人が好きでなくちゃやってられない」番組制作を「ただ怪獣、怪人が好きだから」という理由だけで続けていた敬意を表すべきプロダクションがあったからこそなのです。 だから怪獣ブームというのは、あんなにも豊かであったのです。 円谷プロや東映がいくら偉大な存在であったとしても、彼らだけでは「怪獣ブーム」という未曾有のムーブメントを支えきれたとは思えないのです。 ピープロのような怪獣ブームを底から支える存在があったからこその「怪獣黄金時代」はあったのだと自分は信じています。 そしてピープロの生み出した魅力的な怪獣の数々は、このまま埋もれさせておくのはもったいない。 ピープロ怪獣、ピープロ怪人にもっともっと目を向けていくべきだと、マイナー怪獣大好きな自分は考えています。 「怪獣ブログ」において、そうしたマイナー怪獣を普及、再評価を展開していきたいと自分は最近考えているところです。 マイナー万歳! ピープロ万歳! 最後にスペクトルマンの動画を発見したのでリンクします。 動画百式・スペクトルマン特集 しかし、スペクトルマンのかっこよさを伝えたいのに「スペクトルマンのかっこ悪さ」ばっかりを厳選した動画集・・・・・(涙)
by pulog1
| 2006-11-12 05:04
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