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![]() ムシバくんは学校の図画の授業で自分の考えた怪獣の絵を書きました。 しかし、あんまりにもへんてこなムシバくんの怪獣はクラスのみんなの笑いものになってしまいます。 悔しく思いながらムシバくんは建設現場にある土管にガバドンの絵を描きました。 その夜、宇宙から不思議な宇宙線が降り注ぎ、その宇宙線を浴びた土管に書かれた落書きの怪獣ガバドンは2次元から3次元へと姿を現したのです! 怪獣の出現にみんなびっくり!!! しかし、このへんてこな怪獣は、暴れるわけでもなく「もきゅもきゅもきゅ」と鳴きながらうにょうにょと動き回るだけでなにもしません。 とはいえ怪獣を放っておけない科学特捜隊はへんてこ怪獣ガバドンに攻撃を仕掛けます。 攻撃されてもなにも出来ないガバドンはむおーんむおーんと鳴くばかり・・・・・。 そして太陽が沈むとともにガバドンの姿は夕焼けの中に溶けるように消えていきます。 ガバドンは元の土管の落書きに戻ったのでした。 「1ばんぼ~し~みぃつけたあ~」 どこかで女の子が歌う声が聞こえます。 その翌日、ムシバくんはクラスメートに取り囲まれて一夜にして人気者になってしまいました。 なにしろムシバくんの書いた落書きの怪獣が本物となって姿を現したのですから! 「でもさあ、あの怪獣はやっぱりいただけないよ」 「もっとかっこよく書き直そうぜ!」 クラスのみんなが力をあわせて土管に書かれたガバドンを書き直していきます。 最初とは見違えるような、まるで獅子舞のような迫力ある怪獣に書き直されたガバドン。 クラスのみんなは、このバージョンアップしたみんなの怪獣ガバドンがまた土管から抜け出して現実に姿を現してくれることを願うのでした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ いやあガバドンはいいですねえ。 ガバドンは最初にムシバくんが書いた、まるでおでんの「はんぺん」にまんまるな輪ッカのような目のついた、まっしろでふにゃふにゃと柔らかそうなガバドン・Aと,その後、クラスのみんなで書き直したかっこいい強そうなガバドン・Bの2種類がいます。 ガバドンAのほうは「へんなの~」、「弱そう~」とクラスメイトから不評でありましたが、しかし自分はこのなんともいえない愛嬌のあるガバドン・Aにも捨てがたい魅力があると思いますね。 ほんとに絵のヘタクソな子供が怪獣を書いてみたらこんなふうになるんじゃないか?と思わせるシンプル極まりない不思議なデザインです。 そのシンプルさ、ヘンテコさが他の怪獣にはない摩訶不思議な魅力をかもし出しているんですよね。 ガバドン・Aとガバドン・Bはそれぞれが違った魅力を持っていて自分は両方とも好きですね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ さて、自分はこの前コンビニでバンダイの食玩「ウルトラ怪獣名鑑・ファイナルコンプリートエディション」を買ったんですが欲しかった「ウルトラマンVSガバドン・B」のフィギュアが当たり喜んでしまいました。 このシリーズは相変わらず作りが細かく素晴らしい出来です。 そしてこの食玩にはフィギュアと一緒に小さな紙切れが入っていて、それにはかつてウルトラマンの製作現場にいたスタッフが、そのフィギュアの怪獣にまつわるエピソードを語った文章が書いてあるのです。 ガバドンのエピソードを語ったのは、なにかとひねくれた物言いで物議をかもし出すことの多い実相寺昭雄監督でした。 彼はガバドンについて、大体こんなことを語っています。 「ガバドン・Aは常識からかけ離れたつかみどころのない、深海からの使者のようで、なにものにも捉われない自由な発想によるものである」 「しかしガバドン・Bは怪獣という常識に捉われ自由奔放さは失われる」 ガバドン・Aを誉めてガバドン・Bはダメだ、と切り捨てたのでした。 ガバドン・Bのフィギュアにはいっていた紙の文章なのにガバドン・Bを批判しちゃうなんて、相変わらず実相寺監督はエキセントリックですねえ。 しかし「怪獣という常識」なんていう言葉は始めて聞くもので、ちょっと考え込んでしまいました。 「怪獣」は現実には存在しない「非常識な存在」であると、自分は思っていたのですが実相寺監督に言わせると、そんな「怪獣」でさえも常識に捉われているようです。 これは実相寺監督流のウルトラシリーズに対するある種の挑発なのか、それとも本当に「怪獣は常識的な存在」であるのか? 自分はよく「怪獣らしさ」なんて言葉を使っていますが、その「怪獣らしさ」っていったいどんなものを指すのか・・・・・・・・・・・実は具体的には言えないんです。 自分の中で「これってまさに怪獣だ!」と感覚的に捉える実態のないものを自分の言葉で「怪獣らしさ」なんていっても見たりしているのです。 そもそも非現実の存在である「怪獣」をはっきりと定義するものなんてあるはずがなく、「怪獣らしい」なんて言葉は最初から矛盾をはらんでいるのかもしれません。 怪獣とはすなわちなんでもありであり、どんな姿かたちをしていようと、それが怪獣であれば怪獣なんです。 自分が知らないうちに「怪獣らしさ」とい言葉で定義づけようとしているものが、実相寺監督のいうところの「怪獣という常識」であるのかも知れません。 そしてそんな常識的な目で見ると自分にとってガバドン・Bは実に「怪獣らしい」怪獣なのですが、ガバドン・Aは「怪獣らしい」とは表現できない、しかしそれでもやはり怪獣には変わりはない、突然変異的にユニークな実に面白い怪獣です。 自分は怪獣はみな「怪獣らしく」ないといけないとは思っていません。 それは男はみんな男らしくないといけない、女はみんな女らしくないといけない、なんて暴論と同じだと思っています。 たとえ自分が知らないうちに刷り込まれた(あるいは自分で勝手に刷り込んだ)「怪獣らしさ」というイメージから遠く離れた存在であっても、その怪獣に魅力があれば、それはやはり素晴らしい怪獣であると思います。 ガバドン・Aはまさに「ぜんぜん怪獣らしくないんだけど、すごく魅力ある怪獣」だということが出来ます。 ほんとにユニークでこんな怪獣を書いたムシバくんは天才だと思いますね。 そういえば「芸術は爆発だ!」で有名な、あの岡本太郎は 「子供の描く絵は、みんな天才的だが大人になるにつれ、だんだんヘタになっていく」 と言っていたそうです。 岡本太郎の言うことはなんとなくわかる気がしますね。 常識に捉われない、自由本奔放に描かれた小さな子供の描いた絵は、ときにハッとさせられてしまいます。 大人になってから子供のような絵を描こうと思ってもなかなか出来ることではありません。 それが出来たのは岡本太郎やパブロ・ピカソのような本物の芸術家だけであったと思います。 岡本太郎やピカソの後期の作品には、明らかに子供の視点、子供の感性を意識し、それに近づいていった、大人が見ると「でたらめでへたくそな絵」にしか見えないものを描いていました。 しかし、そんな子供が描いたかのような絵というのは、実はあらゆる常識から自由になった、真の芸術であったのです。 ですから子供の描いた怪獣、ガバドン・Aは本物の芸術といえるでしょう。 成田亨という「子供の絵さえも描きこなすほどの天才」による芸術です。 こんな感動的なほどの芸術が、怪獣となって実際に町に現れ「もきゅもきゅ」と鳴きながら動き回るなんて、もうたまらないものがありますね。 ガバドン・Aの出現は芸術の実体化であり、子供の夢の実現でもあります。 そう考えると 「芸術」と「子供の夢」というのは同義語であるのかもしれません。 ガバドン・Aが好きだという方は自信を持って「芸術がわかる人間」だと言っていいと思いますよ。 それはいつまでも「子供の夢」を持ち続けているということであり、それは胸を張って自慢できることなのだと思います。 だってどんな常識にも縛られない自由奔放な「子供の夢」は究極の「芸術」であるのですから。 えへん!!!
by pulog1
| 2006-11-27 20:34
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