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![]() いわゆる「怪獣映画」が下火となった70年代後半。 ゴジラ型巨大怪獣がスクリーンから姿を消し、そういた怪獣がノスタルジーとして語られたはじめた時代。 もう怪獣映画は生まれないのかとも思われていた時期に、突如、それまでの「怪獣」の概念とはまったく異なるニューウェーブモンスターが誕生し、スクリーンを血に染める。 第2のスタンリー・キューブリックと呼ばれる天才映画監督リドリー・スコットによる「エイリアン」だ。 それまでの恐竜をモチーフとした怪獣とは明らかに違う見たこともない形態。 実在の昆虫や海洋生物からヒントを得たと思われるリアリティーに満ちた生態。 そしてなにより、これまでのモンスターが持ち得なかった底知れない不気味さ。 悪魔のような新世代グロテスクモンスター。 それが恐怖の生命体、エイリアンである。 本来は「異邦人」、「外国人」「外部から来たもの」を意味する「エイリアン」という言葉は、このモンスターの登場以来「異星人」あるいは、このモンスターそのものを指す言葉として定着してしまった。 つまり「怪獣」という言葉が当てはまらないこの新種のモンスターに対する新語が必要になったのだ。 俺自身はエイリアンは怪獣の系譜にあると思う。 しかし従来の「怪獣」とは明らかに違う突然変異的な新しさがあった。 だからエイリアンは「怪獣のニューウェーブ」という概念で捕らえている。 エイリアン以後、オールドウェーブな恐竜形モンスターはほぼ姿を消し、このエイリアンの影響下にあるグロテスクモンスターが主流となった。 ちょうどロックミュージックが70年代オールドロックから80年代ニューウェーブへと切り替わるのと時期を同じくしていることから、俺はエイリアンを「怪獣ニューウェーブ」、「80年代型・新世代モンスター」として捕らえているのだ。 エイリアンは「怪獣」を維新した。 それほどに斬新であり、新しい恐怖であった。 宇宙を舞台に貨物船ノストモロ号が新種の宇宙生命体によって恐怖のどん底に叩き落される。 最初は卵の中に生息していたフェイスハガーが、ノストモロ号の隊員の顔に宇宙ヘルメット越しに張り付き、強烈な酸によりヘルメットを溶解、隊員の顔に直に張り付き、その口に触手状の排卵管を潜り込ませる。 隊員の体内に卵を産み終わるまで顔からはがれない、クモ状生物フェイスハガーがエイリアンの第1形態だ。 産卵を終えるとフェイスハガーは自然に人間の顔からはがれ、死ぬ。 しかし第2形態、エイリアンの幼生が人間の体内で育ち、腹を食い破って外部へ登場する。 目のない、鋭い歯を持つウナギのような生物、これがチェストバスターだ。 チェストバスターはその後、猛スピードで成長、人間の体内で育ったためか、人間の遺伝子情報を有しているらしく、2本の腕と2本の足、直立歩行を行うモンスターとなる。 人間の骨格をおもわせる外観、巨大な黒いヘルメット状の頭部、鋭い牙の並ぶ巨大な口、さらにその口からは、伸縮自在の第二の口が現れる。 スイスのシュールレアリズム画家、H・R・ギーガーのデザインによるその姿は、悪魔の生命体を思わせる。 これまで見たこともないような外観でありながら、まっさきに悪魔を思い出してしまうのは、人類の前世の記憶からだろうか? この最終形態に成長したエイリアンはビッグチャップという。 大きく分けて3段階に形態を変化させるエイリアン。 チェストバスターからビッグチャップになるまでは何回か脱皮を繰り返すようである。 純粋な生命体。 映画の中でアンドロイドのアッシュはエイリアンをこう表現した。 「恐怖も、良心もない、純粋な生命体」であると。 まさにエイリアンはあたかも昆虫のように、一切の感情を持たず、ひたすらその生態に従って行動する。 すなわり、「捕食」である。 それ以外の行動はない。攻撃し、捕獲し、食い殺す。 極めて精巧な機械に近い有機体、それがエイリアンだ。 しかし、エイリアンほどその生態を細かくそしてリアルに描写されたモンスターはいないだろう。 エイリアンという異質な生態系に属する生命体を、こと細かに描写するだけで、映画が成立してしまう。 それだけエイリアンは存在自体が恐ろしくも魅力的であるのだ。 「怪獣」の世界に革命を起こしたエイリアン。 80年代においては、そのあまりの恐ろしさと新しさに全ての人が戦慄したが、時代を経た今、彼もまたノスタルジーの対象として見られつつある。 新作「エイリアンVSプレデター」では、もはやかつての超大型新人怪獣選手ではなく、ベテラン中のベテランとして、堂々たる風格を漂わせて、もう1つの有名スペースモンスター、プレデターと激突する。 かつては見たこともない恐怖に怯えた我々は、現代グロテスクモンスターの基本形、元祖として大いなるリスペクト、尊敬の念を持ってエイリアンに向き合っている。 今やエイリアンはゴジラと並ぶモンスターの代表選手である。 俺はノスタルジーあふれるゴジラ型モンスターと、同様にエイリアンを愛している。 ゴジラもエイリアンも同じ「怪獣界の元祖にして革命児」であるのだ。 余談だが、この前「サクラ大戦」のアニメを見ていたらエイリアンそのもののモンスターが登場していた。 エイリアンに蝙蝠の羽をつけただけのデザイン。 しかし、俺はこれをパクリだとは思わない。 ゴジラ型の恐竜スタイルが怪獣の基本的なスタイルであり、多くのモンスターに流用されているように、エイリアンもグロテスクモンスターの基本スタイルであって、もはや一般的なモンスタースタイルであるのだ。 エイリアンのデザインは今や一般化し、他のモンスターにそのデザインがそのまま流用されるのだ。 「基本」、「一般化」するほどの強烈な影響力。 エイリアンのすごさを考えれば、それは当然である。
by pulog1
| 2004-08-17 11:55
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