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マイナー怪獣の反響の大きさに気をよくして第3弾です。 マイナー怪獣はネタに困らないですからねー。 さてマイナー怪獣の中でもスペクトルマンの怪獣はなかなか受けがよく、事実自分もスペクトルマンの怪獣は大好きですね。 今でこそマイナー番組として扱われてますが、「帰ってきたウルトラマン」と共に第2次テレビ怪獣ブームを築き上げた重要な番組でありました。 当時はスペクトルマン怪獣のソフビなどもたくさん発売されていましたし、それらの怪獣もウルトラ怪獣に負けない個性と実に怪獣らしい迫力とかっこよさを兼ねた名獣ぞろいだったと思います。 ゼロン、ゴキノザウルス、ネズバードン、ミドロン、モグネチュードン、ダストマン、バロン、マウントドラゴン・・・・・・。 怪獣ファンなら好きにならずにいられない、実に素晴らしい怪獣たちです。 そんな中から今日は昨日のゴキノザウルスに続いて、俺がソフビを大事にしていたモグラとナマズの合体した地震怪獣モグネチュードンを紹介したかったんですが残念ながら画像が見つからなかったので代わりにカバゴンを紹介します。 カバの怪獣だからカバゴンという安直なネーミングがいかにもマイナー怪獣っぽいですが、たしか昔、教育評論家でテレビなどにも頻繁に登場していた人がカバゴンの愛称で親しまれていたと思います。 このカバゴンはその教育評論家をモデルにしたのか全然関係なかったのかわからないのですが、カバゴンという名前を聞いて教育評論家を思い浮かべる人は今ではいないでしょうねえ。 しかしカバの怪獣ならイメージしてしまうでしょう。 そんなカバ怪獣がこのカバゴンですが、お腹に顔がついてるのがポイントです。 こういう大胆なというか子供地味たアイディアがどんどん取り入れられていったのが、当時のマイナー怪獣のいいところだと思います。 思いついたアイディアはなんでも使っちゃえ!という姿勢が様様なバリエーションとユニークなデザインを次々と生み出していったのです。 また子供っぽい発想の元に生み出された怪獣は、やはり子供に親近感を感じさせますからね。 このカバゴンもそのネーミングの愉快さと、子供が考え付きそうなアイディアによってデザインされた姿からなんだか親近感を感じてしまいます。 コメント欄ではイナズマンに登場するバンバラ怪人も話題に登りました。 イナズマンに登場する帝王バンバの送り出すバンバラ怪人はそれまでの東映ヒーロー怪人が生物をモチーフにしていたのに対し、もっとモチーフとなる対象の幅を広げようとチャレンジした実験性の高い怪人たちであります。 イシバンバラ、カゼバンバラなどの自然現象を怪人化してみたり、ミズバンバラ、エノグバンバラ、アブラバンバラなどの実体のない液体状のものを怪人にしてみたり、イツツバンバラ、コブバンバラなどの今となってはヤバいんじゃないか?と思えるようなフリークスっぽい怪人が登場したりと、当時としては実に新鮮でありましたね。 中でも俺が気に入ってるのはこのシャシンバンバラです。 写真の怪人というところも斬新ですが、なによりその頭部のデザインが気に入ってます。 なぜかというと、これも実に子供っぽい理由なのですが家にあるストーブの煙突の連結部分にそっくりだったからなんですよね。 シャシンバンバラを見たとき「あっ!この頭は家にもある!」と思って嬉しくなってしまったのです。 冬支度が始まりストーブの煙突が物置から取り出され父親が取りつけ作業をしている横で、子供の俺は「わー、シャシンバンバラだー」と意味もなく喜んでいたりしたものです。 イナズマンはこのバンバラ怪人編の後に「イナズマンF(フラッシュ)」という新シリーズが始まりますが、イナズマン自体に大きな変化はなく、せいぜいサナギマンからイナズマンへと2段変身(ゴーリキショーライ!チョーリキショーライ!)する手間を省いて、エスパー渡五郎(わたりごろう)から1回の変身で直接イナズマンに変身出来る様になっただけなのですが、敵の怪人はバンバラ怪人とは大きく変わり、敵対するデスパー軍団のデスパー怪人はバンバラ怪人と違ってメカニカルなものとなっています。 このデスパー怪人が実にかっこよく、特に幹部怪人であるウデスパー、ウデスパーが敗れ、その部品から新たに組み直され作られた2体の怪人ウデスパーα、ウデスパーβ、そしてα、βの合体した合体ウデスパー、ウデスパーの後釜として新たに幹部となった全身を鋭いトゲで覆われたサデスパーのデザインは実に秀逸でかっこいいの一言です。 石森章太郎デザインの怪人の中でも最高傑作の1つであると言えるでしょう。 デスパー怪人は東映怪人をよりハイセンスかつSFチックに進化させたエポックメイキング的な存在であり、このデスパー怪人のメカニカルなでデザインセンスは現代の東映ヒーロー怪人にも脈々と受け継がれています。 機会があったらデスパー怪人も取上げたいですね。 さてこれはマニアにはなぜか人気の高い「ウルトラファイト」に登場したイカルス星人です。 本家イカルス星人はウルトラセブンに登場したメジャー宇宙人ですが、アトラクション用に作り直されたウルトラ怪獣の着ぐるみがウルトラマンやセブン、または怪獣同士で戦うだけの5分程度の短い番組「ウルトラファイト」に登場したイカルスは本家と違ってなぜかグリーンの体色、おまけにちんちくりんのチビッコ体型になってなんとも可愛らしくなってます。 ネットでの怪獣ファンの書きこみなどを見ると本家イカルスよりこのウルトラファイトのイカルスのほうが好きだ、という声をよく見かけます。 マニア人気の高いマイナー怪獣ですね。 まあ本家はメジャーですが、こちらの緑のイカルスはマイナー怪獣といっていいでしょう。 しかしこちらは異次元宇宙人らしさは微塵もない、なんとものほほんとしたキュートなイカルスですね。 「ウルトラファイト」ではイカルスのほかにエレキング、バルタン、ウー、キーラなどが登場しましたがどれも本家よりちんちくりんで可愛らしくなってます。 これらの怪獣が河原や空き地でとくに意味もなく戦う様子を競馬の実況中継みたいなナレーションで説明するというだけのたわいもない番組だったんですが、子供にとっては怪獣が見られるだけでも嬉しくて俺も大好きな番組でした。 こんな番組がたとえ5分ほどとはいえ実現し放送されていたのですから当時の怪獣人気、ウルトラ人気の高さがうかがえます。 ウルトラマンAの古代魚超獣ガラン。 一昔前はウルトラマンAの超獣は怪獣マニアの非難の的だったんですよね。 あまりにゴテゴテしたデザインがよくないともっぱら不評でありました。 しかし俺はちょうどウルトラマンA放送時に子供であり、1番怪獣に夢中になっていた時期でしたのでAの超獣は大好きでした。 その装飾過剰のゴテゴテしたデザインに大きな影響を受けヘタクソな超獣モドキの怪獣の絵をたくさん書き殴っていましたね。 今では超獣に対する偏見は無くなりつつあります。 Aの超獣こそが俺の心の怪獣だと公言する怪獣ファンが増えてきましたね。 そんな超獣の中でもベロクロンやバキシム、エースキラーといった人気超獣の影に隠れている感じのするガランですが、俺は非常に好きですね。 このとんがった鼻に大きな目、うちわのような巨大な手など実におもしろいデザインです。 こんなすごい怪獣である超獣がかつては人気薄だったのが信じられません。 超獣は明かに当時の先端をいっていたニューウェーブのモンスターであったと思います。 ガランは確か狂気の漫画家の妄想によって生み出された超獣で、その漫画家が漫画に描いたとおりに暴れ、町を破壊していたと思いました。 ものすごいスピードでどんどん漫画を書いていく漫画家に圧倒されてしまいましたね。 リアルタイムで漫画を書けるなんてありえないことですが、子供の頃はプロの漫画家ってこれぐらい早くマンガを書けるものなのか?って素直に信じ込んでいました。 トラウマ怪人ノウゲルゲ。 バロム1のドルゲ魔人については以前記事を書いているのですがやはり好きなので、再び取上げてみたいと思います。 なんといっても脳という器官が不気味です。 人間にとって、またあらゆる生き物にとって最重要器官であり、パソコンでいうところのCPUにあたる脳ですが、なぜか実際に目にすると気色悪くてたまりません。 しかし剥き出し脳というのはモンスターの不気味さ、恐ろしさを演出する常套手段であり、古くは海外のSF映画「宇宙水爆戦」に登場するメタルナミュータントをはじめ、多くのモンスターが脳を剥き出しています。 が、全身が脳というこのノウゲルゲはいささかやりすぎ。 君の悪いことこの上ありませんが、それゆえ子供の頃に見た衝撃が深いトラウマとなり忘れられません。 今見てもかなり怖いなあ~。 関係無いかもしれませんが、お吸い物の具でタラの卵であるタチが俺は大好きなのですが、このタチは脳みそそっくりで「あ、ノウゲルゲ」と思ったりします。 でもおいしいので気持ち悪いとも思わないで食べちゃうんですよね。 変ですね。 最後にとっておきのマイナー怪獣をご紹介いたします。 この怪獣、ご存知の方おられますでしょうか? レッドキングそっくりの体の、でも見たことも無いこの怪獣、なんだと思います? 実はこいつは「ゴルドキング」といって、なんとウルトラマンのゲームに登場した怪獣らしいのです。 ちょっと詳細はわからないのですが、このゴルドキングの登場したゲームはパソコンゲームとして発売された科特隊を主人公にしたゲームであり、ウルトラマン登場以前の科特隊と怪獣との戦いを描いたシュミレーションゲームではないかと思います。 が、違うかもしれません。 はっきりしたことが言えなくてごめんなさい。 このゲームは今からだいぶ前に発売されて、コアなウルトラマニアの間だけで話題になったもので、ウルトラマンには登場しなかったオリジナルの怪獣が登場していたものでした。 そのゲームに登場したゲームオリジナルの怪獣のうちの1匹がこの「ゴルドキング」なのだと思うんですが、真相はちょっとわかりません。 ただゲームの怪獣だと言うことは確かなようです。 どなたか、このゴルドキングについて詳しく知っている方は教えてください! さて、3回目のマイナー怪獣特集でしたが、それでもまだまだ紹介しきれなかった怪獣が山ほどあります。 幸いこのマイナー怪獣記事は受けが非常によいのでしばらくこのシリーズを続けていこうかと思います。 紹介を予定していた怪獣、怪人は次回に登場させることにいたしましょう。 いやあ、それにしてもマイナー怪獣の世界は深いですね。 2回や3回の記事ではとても語り尽くせません! #
by pulog1
| 2005-06-11 15:13
昨日のマイナー怪獣の記事は予想以上に好評でしたので今日もマイナー怪獣特集でいってみようと思います。 マイナー怪獣はそれこそ枚数にいとまがないほどに大量に存在しますのでネタには困りません! そしてこれらのマイナー怪獣がメディアへの露出が少なく取り上げられることも少ないながらも根強い人気を誇っているのはやはりケイブンシャから刊行されていた「全怪獣怪人大百科」の存在が大きいことを改めて思い知らされます。 年度ごとに改訂版が出版され有名無名に関わらずあらゆる特撮番組とその登場怪獣怪人を網羅したこの「全怪獣怪人大百科」を、かつての少年達はそれこそボロボロになるまで読み漁り、年々増えていき最終的には3000体を超える怪獣怪人のほとんどを暗記してしまったのです! 現在は出版社を変えて刊行されていますが、写真は新しい怪獣、怪人のものが掲載されていないのが残念です。 「全怪獣怪人大百科」については以前に記事を書いていますので詳しくはそちらを参照してください。 とにかくこの「全怪獣怪人大百科」はマイナー怪獣、怪人にスポットを当てる唯一のメディアでありました。 そんな「全怪獣怪人大百科」を愛読していた怪獣、怪人好きの少年たちは、決して日の目を見ることのないマイナーで摩訶不思議な怪獣、怪人たちに、有名人気怪獣とかわらぬ愛をそそいでいたのです。 マイナーな怪獣、怪人はメジャーな人気怪獣にはないユニークさを持っていましたし、そしてなにより「ぼくがこの怪獣を好きにならなければ他に誰がこの怪獣を好きになってくれるんだ?」というなかば使命感のようなものも感じていたのです。 それだけに「ぼくだけの怪獣」といった側面が強く、1人1人それぞれ違った思い入れ深いマイナー怪獣を持っているのです。 そんなマイナー怪獣の中で俺が「俺だけの怪獣」と思ってとくに思い入れを深くしているのが、このスペクトルマンのゴキノザウルスです。 いやあ、改めてみるととんでもない怪獣ですね。 巨大なゴキブリの怪獣であり、なおかつムダにリアルです。 よくこんなものが地上波で放送されて文句が出なかったものです。(文句出たのかな?) 食事中に見たらたいへんなことになりそうです。 しかし俺はこのゴキノザウルスに並みならぬ愛着を感じているのは、ひとえにゴキノザウルスのソフビ人形を持っていたからですね。 今思い出しても非常に出来がよくかっこいいソフビであってとても大切にしていました。 まあ、子供の「大切にする」という意味は「手足がもぎとれるまで徹底的に遊び倒す」という意味ですから、俺もゴキノザウルスのソフビは角が折れ、手がもげ、首がもげするまで遊びまくりました。 しかし、こうして実際のゴキノザウルスと当時自分が持っていたゴキノザウルスのソフビの記憶を比較してみると、俺のゴキノのソフビのほうがプロポーションがよくてかっこよかった気がします。 体色も真っ黒ですごくかっこよかった。 しかし巨大なゴキブリの怪獣の人形で夢中になって遊んでいる子供を見て、親や近所の大人はどう思ってたんだろうなあ? ちなみに俺はスペクトルマン本編でゴキノザウルスを見た記憶がありません。 スペクトルマンは「宇宙猿人ゴリ」、「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」、「スペクトルマン」と3度タイトルを変更したピープロの巨大変身ヒーローものでしたが、最初のころは公害をモチーフにした怪獣が登場していてヘドロ怪獣ヘドロンとかゴミ怪獣ダストマンなど汚らしい怪獣のオンパレードだったんですが、このゴキノザウルスも公害怪獣のうちの1匹で、なんともバッチイ怪獣です。 そしてこんなバッチイ怪獣を他に好きになってくれる人がいるとはとても思えません。 だからこそ俺だけはゴキノザウルスを好きでいようと思うのです! 普通に考えればかなりサイテーの怪獣ですが、俺にとっては大切な、「マイ怪獣」であるのです! 前回のマイナー怪獣の記事は実に反響があり、みなさんコメント欄にそれぞれ思い入れが深いマイナー怪獣を書きこんでくださいました。 そんな中で名前の挙がった怪獣もいくつか紹介いたしましょう。 これはお客様のおがくずさまが好きな怪獣として名前をあげていたマグマ大使のダコーダです。 これまたへんてこな怪獣ですねえ。 なんと形容していいのか分からない、空飛ぶ巨大軟体生物です。 マグマ大使といえばウルトラマンと同時期に放送されていた巨大ヒーロー番組の第1号ですが、登場する怪獣はまさに怪獣の基本、王道とも言える恐竜型のものがほとんどでしたが、そんななかで基本、王道から大きく外れる変化球形のキワモノ怪獣を登場させてしまいました。 それがこのダコーダですが、一応タコの怪獣と言うことになっていますがとてもタコには見えませんね。 しかしあまりにもユニーク過ぎて気になって仕方がない怪獣です。 画像に書いてある文章がまたユニークです。 出身地が「宇宙のどこか」というアバウトさが、またこの怪獣のわけのわからなさに拍車をかけてます。 さらに「お腹から黒い煙を出すと煙の中から雲巨人のブラックジャイアントが生まれる」 「ブラックジャイアントをたおすとミクロ人間が生まれて人間の体内に入りこみ発狂させてしまう」 など、こっちが発狂してしまいそうなものすごいシュールな設定の持ち主で、あまりにもわけがわかりません。 これはある意味、ウルトラマンの四次元怪獣ブルトンに匹敵する不思議怪獣ですね。 またダコーダのこの「シュールな空飛ぶ軟体生物」という特徴は、その後ウルトラマンレオの円盤生物に受け継がれたような気がするのですがウルトラマンレオのスタッフは果たしてダコーダのことを知っていたのでしょうか? マイナー怪獣はわけのわからないやつらの宝庫であります。 こちらはSpaceRockさんがコメントの中で名前を挙げられたファイアーマンに登場する巨大化したハーモニカの怪獣、ハモニガンです。 ハーモニカが巨大化して火を吹いて暴れるという、まるで幻覚剤でもやっていなきゃ思いつかないようなぶっとんだ発想であります。 サブタイトルの「夜になくハーモニカ」はなんだか情緒を感じさせますが、そのタイトルそのまんまにハーモニカが夜中に暴れてます。 これもハーモニカをモチーフにして怪獣らしいアレンジを加えることなく、そのまんまハーモニカを巨大化させて怪獣だと言い張ってしまうアバウトさが豪快です。 ダコーダが変化球なら、こちらは豪速球のストレートでありましょう。 しかしこのファイアーマンも、このハモニガン以外の怪獣は、王道恐竜型怪獣が主流だっただけに、それにまじってこんなヘンテコな怪獣が混じってるのが理解に苦しみます。 やはりあんまり真面目に忠実に基本を守る続けているとどこかでハメをはずして無茶なことをしてしまいたくなるものなのでしょうか? こちらはあいちゃんさんがコメントで挙げられていたウルトラセブンに登場したバド星人。 これはマイナー怪獣とはいえませんが、しかしあいちゃんさんのコメントの「頭がお尻みたい」というズバリな指摘に爆笑してしまったため取上げてみました。 そうなんですよバド星人、頭がお尻なんですよ! 決して冗談ではなく真剣にこんな頭してるところがおかしくてたまりません。 しかもこんなフザけた頭して「宇宙の帝王」を自称しているところがなおさらおかしいです。 笑っちゃいけないんだけど笑わずにはいられない宇宙人。 ウルトラセブンというシリアスな番組において、なんでこんなに変な宇宙人が登場してしまったのか不思議です。 キン肉マンには頭がお尻のプリプリマンなる超人が登場しますが、プリプリマンを見たときはバド星人を思い出してしまいましたねえ。 前回紹介した砂原人と戦う正義のヒーローがこのタイガーセブンです。 単なる虎のマスクのヒーローという豪速球ヒーローで、今見るとかなりおかしいですが、放送当時は本気でかっこいいと思ってみてたんですよ。 タイガーマスクだってかっこいいじゃありませんか? マイナーヒーローですが個人的には大好きでしたね。 こういう大雑把なデザインのヒーローも登場したところが昔の70年代のいいところだったと思います。 とはいえ放送当時も全然人気のないヒーローでしたが・・・・・。 さて、みなさんマイナー怪獣特集第2弾、いかがでしたでしょうか? 実は紹介しようと予定していた怪獣の半分も取り上げることが出来なかったのですが記事が長くなりすぎるので今回はこの辺にして、またマイナー怪獣第3弾をやろうと思います。 引き続きみなさんのお好きなマイナー怪獣に関するコメントお待ちしておりますのでどんどん書きこんでくださいね。 それでは次回のマイナー怪獣特集をお楽しみに! #
by pulog1
| 2005-06-10 17:59
ゴジラ、ガメラ、バルタン星人、ゴモラ、レッドキング、キングジョー・・・・・。 怪獣ファンなら誰でも知ってる有名怪獣は実は氷山の1角に過ぎない! これら有名怪獣の影に隠れて多くのマイナー怪獣、マイナー怪人が存在します。 そしてそんなマイナーでイロモノながらもユニークで魅力溢れる怪獣、怪人たちも我々怪獣ファンは愛してやまないのです。 今日はそんなマイナー怪人をいろいろ紹介してみましょう。 まずはこのヒトデヒットラー。 仮面ライダーXのキングダーク率いる悪人怪人の1人です。 仮面ライダーではゲルショッカー怪人における2種類の生物の合体怪人。 仮面ライダーV3では機械と生物の合体怪人と、1人の怪人に意表をつく2種類の要素の組み合わせが行われてきましたが、中でもびっくりしたのは生物と歴史上の有名な人物を組み合わせた悪人怪人でした。 コンドルジンギスカンやカブトムシルパン、ガマゴエモンやサソリジェロニモなど好きな怪人がたくさんいますが、中でもヒトデヒットラーには驚きました。 最初見たときは「な、なんだこの変な顔は?」とびっくりしました。 それというのも俺は当時はヒットラーを知らなかったのです。 ですからこのヒトデヒットラーを見て、始めてあのナチスの独裁者を知ったのでした。 まさかヒットラーも自分の死後、同盟国だった日本でヒトデと合体させられるとは思っていなかったでしょう(笑) ヒトデヒットラー以外にも俺はこのXライダーの悪人怪人ではじめて名前をしった歴史上の人物というのがいますね。 タイガーネロの古代ローマの暴君ネロとかムカデヨウキヒで古代中国の絶世の美女楊貴妃の名前を知ったりしました。 ライダー怪人は歴史の勉強にもなったんですねえ。 続いて、これはシンナーマン。 番組自体がマイナーな「サンダーマスク」の怪獣です。 サンダーマスクはウルトラシリーズにライバル心を抱いていたと言われる手塚治虫原作の変身巨大ヒーローですが、実にマイナーでしたね。 たしか「帰ってきたウルトラマン」か「ウルトラマンA」と同じ時期のヒーローだったと思います。 自分もこの番組を見ていた記憶が曖昧なのですが、タイヤの形をしたタイヤーマとか、トカゲの顔をした宇宙の魔王デカンダなど、なかなかユニークな怪獣が登場していたのを憶えてますね。 そしてこのシンナーマンですが、当時(70年代)若者達の間で問題になっていたシンナー吸引をヒントに作られた怪獣です。 シンナー中毒で頭がおかしくなってしまうことにヒントを得て、毎朝配達される牛乳にシンナーを混ぜて、その牛乳を飲んでしまった人間がシンナー中毒になり狂暴化して暴れまわるという、まるでメトロン星人かグリコ森永事件の犯人みたいな地球侵略作戦、というよりタチの悪い犯罪を行っていました。 子供のときはこのシンナーマン、剥き出しの脳が怖くて、目を手で覆って指の隙間からこっそり覗いて見ていた記憶があります。 こわかった怪獣といえばこいつも忘れられません。 スペクトルマンに登場したバクラーです。 もうずいぶん子供の頃の記憶ですが(おそらく小学校にあがる以前)、詳しいストーリーはまったく憶えていないのですが怖いということだけは強烈に憶えていてトラウマになっている怪獣です。 たしか白アリの怪獣で白アリがうじゃうじゃと画面に現れてそれがこわくてテレビの前から逃げ出し、母親の背中に隠れてその背中越しにこっそり見ていた思い出が有りまして、母親や一緒にテレビを見ていたお友達に笑われて恥ずかしくなった、ということ憶えてます。 うーん、でも今見てもバクラーって充分怖いと思うんですけど? みなさんどう思います? こんなの子供に見せたら絶対怖がりますよねえ? これも怖い! そしてマイナー中のマイナー怪人! 「鉄人タイガーセブン」に登場した砂原人です。 タイガーセブンは「快傑ライオン丸」がヒットしたことからその2番煎じみたいな感じで制作された虎のマスクの変身ヒーロー。 今見ると虎のマスクに青いコスチュームというかなりヘンテコなヒーローに見えるんですけど、当時はかっこいいと思ってました。 これも幼稚園のころに見ていたなあ・・・・・・懐かしい。 そしてタイガーセブンに登場する怪人も超人バロム1のドルゲ魔人なみに気持ち悪くて子供のトラウマになるのに充分なものだったんですが、いかんせん番組自体がマイナー過ぎてPTAで問題にされることもありませんでした。 うーん、よかったのか悪かったのか? 左に映っているマスクの怪人はタイガーセブンの敵の組織のリーダーである魔人であったと思うんですが、この画像、パロディ画像なのか口が「∀」になってますね? ほんとはこんな口してなかったことだけは確かです(笑) 最後は「ウルトラマンタロウ」からロードラです。 番組自体はメジャーなんですが登場する怪獣はなぜかマイナーという「ウルトラマンタロウ」 このロードラもウルトラ怪獣であるにも関わらず知っている人は少ないというマイナー怪獣です。 「ウルトラマンタロウ」はウルトラシリーズの中でも特に子供向けの内容で、登場する怪獣も小さい子供受けを狙ったお笑い系の怪獣が多かったです。 そこがハードな怪獣マニアには不評で、あんまり人気がありません。 怪獣の名前にしてもアザラシの怪獣で大きなキバを生やしているから「デッパラス」とか、別に牙は出っ歯じゃないだろう?って子供心に思ってましたし、そのデッパラスよりも、もっと出っ歯のひどく不細工な怪獣でオカリナンというのも出てきました。 食いしん坊の怪獣で食べ物を「もっともっと!」とねだる怪獣モットクレロンとか、正月の餅つきの臼の怪獣でモチロンとか、かなりふざけていたというか真剣味がなかったというか、そこが子供の癖に偏屈な怪獣ファンだった俺は不満で「もっとまじめにやれ!」と内心思ってました。 でも今見るとタロウの怪獣って遊び心に溢れていて悪くないんですよね。 「ウルトラマンタロウ」再評価というのも盛んでタロウの研究本なんかも出版されていました。 さて、このロードラもけっして人気怪獣にはなれないだろう、なんだかかっこ悪いやつですが、でもユニークで憎めない怪獣です。 確か蜃気楼を発生させて道路を走る自動車を混乱させる怪獣だったと思うんですが記憶が定かではありません。 間違ってたらごめんなさい。 さて、マイナー怪獣のごく1部を紹介いたしました。 本当はマイナー怪獣は数え切れないほどたくさんいて、そのそれぞれがメジャー怪獣にはないマイナーならではの味わいを持った魅力的な連中であります。 人気怪獣ももちろんいいですがマイナー怪獣。怪人もいいものですね! 機会があったらマイナー怪獣、怪人特集第2弾をやってみようと思います。 みなさんのお好きなマイナー怪獣、怪人はなんですか? コメント欄などに書きこんでみてください! それでは? #
by pulog1
| 2005-06-09 15:59
前回タロスの記事を書いたとき、タロスが神話をモチーフにした怪獣であることに触れ、「なぜ人間は怪獣を作り出すのか?」ということを少しだけ言及しました。 その答えはわからなかったものの、怪獣を生み出すと言うことは人間の本質に深く根ざしているのではないか?という考えに至りました。 人間は文明や歴史が築かれる以前から「神話」という物語の中で「怪獣」を登場させていました。 人類が「物語」を作るのとほぼ同時に「怪獣」は生み出されたのではないか? そして人間が怪獣を生み出すこと、すなわち想像すること、怪獣をイメージすることは人間の最も根源的な欲求なのではないか?と俺は思ったのです。 人間は怪獣をイメージせずにはいられなかった。 さらになんらかの形で怪獣を形にせずにはいられなかった。 古代文明の遺跡の中には様様な異形の者の彫刻が発見されていますし、さらに文明が進むと宗教画のなかにドラゴンという怪獣の最も原初的な形が描かれます。 神話、伝説、民間伝承の中に多くの怪獣が現れます。 さらに文明が発達し、書物が書かれるようになると、物語、小説の中に怪獣が現れ、怪物を描いた怪奇小説、そこからさらに発展してSF小説の中に宇宙からのモンスターが書かれます。 そしてさらに文明は発展し高度な機械文明の時代に至ると人間は映画を発明し、その中に怪獣を登場させます。 怪獣に姿を与え、命を与えようとするのです。 怪獣というイメージに肉体を与え、そこに存在させようとします。 人間は怪獣を生み出すことを渇望します。 次々と怪獣は生み出され、さらに映画からテレビへとその登場メディアを移し、特にここ日本では大量の怪獣を生み出すに至ります。 俺はこのテレビメディア怪獣が大量に生み出された時代に生まれました。 ですから怪獣というのはテレビの産物であるとの認識が強いです。 しかし怪獣というのはそれ以前から存在していたのです。 自分が生まれる遥か以前から。 その怪獣が生まれた瞬間というのは、あまりに太古に遡るため今となっては知る由もありません。 が、俺は怪獣というのは人間が空想すること、イメージすることを始めた瞬間からすでに生まれていたのではないかと考えています。 人類のイマジネーションの始まりと共に怪獣は生まれたのだと、そう思うのです。 怪獣とはイマジネーションの根源であり、それはすなわち「人類の手によることのありとあらゆる全ての根源」でもある、と俺は思っています。 人類が原始的な生活から、今に至る文明社会を気付いたのは、元を辿れば全てイメージすることによるものです。 今は実現していないものを実現している場面をイメージすることにより文明は発展してきました。 空を飛ぶことを空想することからはじまり、その空想を実現させることを考え、様様な試行錯誤を繰り返し、飛行機を発明する。 なにか新しいものを生み出す原動力となるのはイマジネーションです。 空想すること、イメージすることなくしてはなにものも生み出せません。 人間が作り上げたありとあらゆるものはイマジネーションによって生み出されたのです。 そして、そのあらゆるものを生み出すイマジネーションの根源に怪獣は位置している、イマジネーションのもっとも最初の段階で生み出されたものが怪獣である。 ゆえに 怪獣とはあらゆる物の根源である。 まあ多少極論ではあると思いますが、自分は「怪獣」の中に「あらゆる全ての根源」、「イマジネーションの始まりと共に生まれたもの」、なるものを垣間見てしまいます。 上に書いたことはかなり妄言であると自分でも思いますが、しかし怪獣が人類の文明以前に「神話」の中に登場していたというのは事実です。 その神話の中で登場する怪獣といえば、まずまっさきに思い浮かぶのはドラゴンですね。 多くの神話の中に現れるこのドラゴンこそが怪獣の原型でありましょう。 それは西洋ではドラゴン、東洋では竜と、はるかな古代において交流のなかったはずの別々の地域、文化においておそろしく似通った共通のイメージが独自に行われていたことに驚きます。 巨大な爬虫類、空を飛ぶ能力、口から火を吐く、あるいは雷を呼ぶ。 同じ怪獣を西洋と東洋で生み出していました。 それはなぜなのか? いくつか仮説を立ててみると 1・西洋と東洋に共通の神話が流布し、それぞれの地域特有のアレンジが施され、共通する特徴を有する伝説上の怪物が生まれた。 2・人類には民族の違いに関わらず共通する恐怖のイメージがあり、それは巨大な爬虫類の姿である。 3・実はドラゴン=竜は実在していて西洋、東洋の両方に生息し、古代の人間を恐怖に落とし入れていた。 ドラゴン、竜の登場する神話、伝説は実在した怪物をもとに伝わったものである。 さてさて、どれが真相なのでしょう? 現実的に思えるのが1、逆に現実にありそうにないのが3でしょうか? でも俺はこの中では2の仮説が真相なのではないかと睨んでいます。 人類全てに共通する恐怖のイメージ 確か心理学者のユングが全ての人類には先祖から伝わる共通した心理をその深層に潜めているといった説を唱えていたと思うのですが、ちょっと俺は勉強不足で詳しくは判りません。 しかし、全ての人類がその先祖から受け継いだ共通する恐怖の体験が遺伝子に記憶されており、それがドラゴンであるのではないかと思います。 では全ての人類の遺伝子に刻まれた恐怖の体験とは何か? 俺はこれは遥か古代に実在し、絶滅した恐竜である、と思うのです。 恐竜は人類が誕生する何億年も前にすでに絶滅していたじゃないか?と言われるかもしれません。(何億年かな?何千万年だっけ?) 確かに人類が誕生したのは恐竜が絶滅したずっと後です。 しかし、恐竜の記憶というのは遺伝子に刻まれたものであって、それは人類がまだ人類として進化する以前の人類の祖先となる生き物であった時代に刻まれたものではないかと思うのです。 すなわち、最初の哺乳類です。 確か最初の哺乳類、小さなネズミのような姿をしたデジタリウムはまだ恐竜が生息していた時代に誕生していたと思います。 彼ら哺乳類は恐竜にとって餌であり常に捕食される危険性がありました。 哺乳類にとって恐竜は天敵であり、かなうはずもない相手であり、そして恐怖であったはずです。 そんな原始時代の恐怖の記憶が遺伝子に深く刻まれ、その記憶を抱えたままに進化し、人類にまで受け継がれたのです。 ですから人類はすでに絶滅した恐竜の恐怖を抱えたまま今も生きているのであります。 哺乳類であったときに受けた恐怖の記憶がドラゴンへと姿を変え、各地での伝説、神話の中で語られていったのではないでしょうか? すなわち、怪獣の起源はドラゴン、そしてそのドラゴンの起源は古代に実在していた恐竜であるのです。 と、もっともらしいことを書いてしまいましたが、すみません、全部適当に考えた話です(^^;) 実際、恐竜と哺乳類の先祖デジタリウムは同じ時代に生息していたのかどうかわかりません。 子供の頃に読んだ「きょうりゅうずかん」には恐竜の時代にデジタリウムが生きていた、というようなことが書いてあったのですが、これってほんとなのかどうかわかりません。 恐竜とデジタリウムは同じ時代に生きていなかったかも? そうだとしたら俺のこの仮説はまったく的外れですね(笑) でも、ドラゴンのその姿は古代に実在した恐竜とあまりにも似ているので、ドラゴンはどこかで人類が無意識、深層心理の奥深く、遺伝子に刻んだ恐竜の記憶が元になってるんじゃないかなあ? まあ、これも妄言であることはわかってますが、ドラゴンと恐竜があまりにもそっくりなので、ついついそう考えてしまいます。 さてさて、神話の中に登場するドラゴンも怪獣ファンにとっては魅力的な存在です。 おそらく全ての怪獣の始祖とも言える存在ですからね。 そんなドラゴンを神話の怪物をモチーフにして創造してきたハリーハウゼンが見逃すはずはありません。 「シンドバッド七回目の航海」に登場したドラゴンは悪い魔法使いによって、そのアジトである洞窟の入り口に鎖でつながれ番犬の役割を担わされています。 魔法使いの飼い犬のような扱いのドラゴンですが、実はけっこう強く、あのサイクロプスと激しい戦いを繰り広げ、そしてサイクロプスに勝つのです。 シンドバッドによって巨大な矢で射抜かれて死にますが、まさに壮絶な最後と呼ぶべき死に様でドラゴンの最後は哀れみを感じてしまいました。 映画の中ではサイクロプスの影に隠れて印象が薄いですが、それでもハリーハウゼンの手により動くドラゴンの姿は一見の価値ありで、なにより怪獣ファンにとってはその伝説の中から抜け出してきたような姿は見ているだけでうっとりとしてしまいます。 鮮やかな青の体、立派な角、長い尻尾と実に堂々とした風格を漂わせていましたね。 神話、ファンタジーにドラゴンはかかせません。 なにしろドラゴンは怪獣の元祖であり、あらゆるイマジネーションの根源であるのですから。 #
by pulog1
| 2005-06-08 07:57
えーと、私事で恐縮なんですが今日6月6日は俺の誕生日です。 この世に生を受けてから30ンー年、ひたすら怪獣にこの身を捧げつづけてまいりました。(ちょっとおおげさ) 自分が生まれた歳はウルトラセブンが絶賛放送中というまさに第1次怪獣ブームの真っ只中。 そんな年に生まれたことは、まさに俺が怪獣ファンとなることを運命付けていたに違いありません。(おおげさ) もちろん生まれたての赤ん坊がテレビを見て、その内容を理解出来るなんてことは出来ませんので、俺が自覚的に怪獣に夢中になったのは「帰ってきたウルトラマン」から始まる第2次ウルトラブーム。 「帰ってきたウルトラマン」と再放送の「ウルトラQ」、「ウルトラマン」、「ウルトラセブン」の洗礼を受けた幼な子は、これで怪獣を好きになるなとは無理というものです。 こんなに面白くて、こんなにかっこよくて、そして魅力に溢れた摩訶不思議な生き物、「怪獣」がいっぱい出てくる番組を見て育った子供が怪獣ファンにならないわけがありません。 次々とテレビや映画に登場する怪獣を浴びるように見て過ごした幼少期。 そんなふうに自分は幸せな子供時代を過ごしました。 子供は成長と共に怪獣やヒーローといったものを自然と卒業するものと思われていましたが、俺に限ってはそんなことはありませんでした。 むしろ思春期を迎え、かつて自分と同じように怪獣が大好きだった友達たちがみんな怪獣、ヒーローから興味を失っていくのを信じられない思いでみていました。 なぜみんな変わってしまったんだ? 怪獣もヒーローも、いつまでもこんなにも魅力的じゃないか? 俺は怪獣から卒業した友達たちをひそかに「裏切り者」と心の中で呼び、そして自分だけは決して怪獣を裏切ったりしない、たとえ大人になっても、いつまでも怪獣を好きでいつづけようと誓ったのです。 そしてその誓いは今なお破られてはいないのです。 俺はいい大人になりました。 いい大人というのは「良い大人」、「立派な大人」という意味ではなく、ただ歳をとったという意味です。 俺は、自分ほど成長の無い大人って他にはいないんじゃないかと思うほどまったく子供の頃と変わっていない気がします。 鏡を見ると、そこに映っているのはやっぱりフケた顔したおっさんなのですが、しかしその中身は子供のまんまです。 俺はいつになったら本当の大人になれるのか? 俺には永遠にそんな時は訪れないのではないだろうか? ここはひとつ「永遠に少年の心を持った男」という都合のいい言葉で片付けてしまいましょう。 とにかくどんなに歳を重ねても怪獣だけはやめられません! 俺の次なる目標はヨボヨボの老人になっても怪獣を好きでいつづけることであります。 さてさて、今日はせっかく自分の誕生日なのだから、メモリアル的な記事を書こうと思って、さて(俺だけが)記念すべきこの日を飾るにふさわしい怪獣はなにかといろいろ考えたのですが、ふとハリーハウゼンの「アルゴ探検隊の冒険」に登場した動く巨大青銅像、タロスが思い浮かびました。 サイクロプスと並ぶハリーハウゼンの人気怪獣、こいつこそメモリアル記事を飾るにふさわしい怪獣だ。 タロス、君に決めた!(ポケモンのサトシくん風に) レイ・ハリーハウゼンはアメリカにおける怪獣の父です。 日本の怪獣の父が円谷英二ならアメリカの怪獣の父はハリーハウゼン。 あのゴジラを生み出すきっかけを作った怪獣映画史上の名作「原子怪獣現る」でデビューを果たした彼は、怪獣モデルを1コマずつ動かして合成しあたかも生きているかのように見せると言う気の遠くなるような撮影技法、モデル・アニメーション、通称「ダイナメーション」によって数々の怪獣に命を吹き込み、あたかも魔法のように作り物であるはずの怪獣モデルを自在に動かしたのでありました。 彼の作り出す奇跡の映像をはじめて見たのは「恐竜グワンジ」でありましたが、そのあまりにも生命感溢れる動きに驚愕し、幼い俺は、どうみても着ぐるみとは思えないその恐竜を「まさか本物の恐竜を撮影したのでは?」と半ば信じ込んでいました。 「恐竜グワンジ」の恐竜がモデル・アニメーションによって動かされていたこと、そしてそんな魔法を使っていた人物がレイ・ハリーハウゼンという名前であるということを知ったのはずっとあとになってからのことでした。 そんなハリーハウゼンの第2の衝撃は「アルゴ探検隊の冒険」 忘れもしない、小学校低学年の夏休み、まだ水野晴男が解説を務めていた「水曜ロードショー」でそれは放送されました。 アメリカ製によるギリシャ神話をモチーフにした大冒険活劇。 今ならヒロイックファンタジームービーなんて言葉で呼ばれそうな作品ですが、これはまごうことなき「怪獣映画」でありました。 勇敢な勇者率いるアルゴ探検隊は完全にハリーハウゼンの創造した数々の怪獣に主役の座を食われてしまっています。 動く巨大な青銅像タロス、9つの首を持つ竜、翼を持った悪鬼ハーピー、そして骸骨剣士。 まさしく驚異の映像、息を飲むスペクタル! アメリカ怪獣映画の名作中の名作です。 見なれた着ぐるみ怪獣とは違ったその目を疑うような幻想的な動きで動き回る数々の怪獣を見せられて夢中にならない子供がいるでしょうか? あの子供の頃に過ごした夏休みの一夜を俺は忘れることは出来ません。 「アルゴ探検隊」を見ていた、その夏の夜は、まさに一生の思い出であり、至福の時間でありました。 そして年月が過ぎ、大人になってから俺は大切な思い出の映画「アルゴ探検隊」のビデオを手に入れました。 数十年ぶりに見る「アルゴ探検隊」はまったく色褪せることなく子供の頃に感じた感動を俺に伝えました。 特にタロスのシーンは今見ても息を飲む素晴らしさです。 タロスはとある島にある神々の財宝を収めた神殿を守る宝の番人です。 台座の上に剣をかまえた格好で、動く気配など見せずに静かに佇んでいますが、探検隊のメンバーが神殿に入りこみ、宝を奪っていったと見るや、それまで微動だにしなかった青銅の巨人像がクイと顔を向けて財宝泥棒を睨みつける場面はゾクリとします。 そして逃げる泥棒を追って台座から降り、キイーキイーと金属のきしむ音を立てながらゆっくりとズシン、ズシンと歩くその姿の悠然としたかっこよさはまさに神懸り的であり神秘であります。 もちろん硬い青銅のボディの持ち主であるタロスには弓も槍も聞きません。 ズシンズシンと地響きをたてて海岸を進み探検隊を追い詰めていく巨人タロス。 しかし勇気ある探検隊の隊長の機転により、タロスはその急所である足のくるぶしにある蓋をはずされ、そこから燃料となるオイルのような液体が漏れだし、苦しみながら全身に無数のひびを走らせゆっくりと倒れ砕け散るのでした。 俺は悪いのは財宝を盗んだ泥棒なのにタロスを壊してしまうのはかわいそうじゃないかとおもってしまいましたね。 それとタロスって、どうやらオイルのような燃料で動く、いわばロボットというかカラクリ人形であったというのも子供の頃には知らなかったというかすっかり忘れていたことでした。 タロスって怪獣と言うよりロボットに分類したほうがいいんだろうか?と一瞬悩みますが、やっぱりタロスは怪獣だと思いますね。 オイルが漏れて苦しそうにもがくところなどはやはり機械ではなく生き物を思わせます。 青銅のボディに立派な髭、かっこいい兜と剣など実に威厳に満ちた怪獣であります。 巨大な石像というのはそれだけで「怪獣」を思わせますね。 奈良や鎌倉の大仏にしても、エジプトのスフィンクスにしても俺は「怪獣」を感じます。 もしこのデッカイやつが動いたらどうなるだろう?っていうことは誰もが空想したことではないでしょうか? 巨大な石像を見ると俺はいつもタロスを思い出します。 こいつもタロスみたいに動いて欲しい! 子供の頃は旅行などで大きな石像を見る度に「動け~動け~!」と心の中で念じていたりしましたねえ。 またタロスが神話の世界をモチーフにした怪獣であるということもいろいろなことを考えさせます。 いったい怪獣とはいつ生まれたんだろう? それは人類が文明を築く以前から神話という世界の中に登場していました。 なぜ人間は「怪獣」を生み出したのか? 巨大で恐ろしく、卑小な人類にとって脅威となる生き物をなぜわざわざ考え出すのか? なにか人間と言うものは、「怪獣」を生み出さずにはいられない存在なのかもしれません。 そして、それがどんなに恐ろしいものであっても強く惹かれ、魅力を感じ、深く愛してしまうのではないでしょうか? 「怪獣」とは、人間のイマジネーションの本質なのではないかと俺は思います。 人間である限り怪獣を好きでいることはあたりまえであるに違いありません。 そんな怪獣を歳をとったからといって嫌いになったり興味を失っていくのは、おそらく人間の本質からかけはなれた間違ったことであるのです。 だから怪獣を好きでいることは正しいのです! 俺はこれからも、前よりももっともっと怪獣のことを好きになって、そして怪獣好きのままで死んでいこう。 だって怪獣を好きなのは人間にとって1番大切なことなのだから! (ちょっとおおげさ) #
by pulog1
| 2005-06-06 13:39
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