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永井豪&ダイナミックプロの「マジンガーZ」の登場で子供達の間に一大ロボットブームが巻き起こる。 テレビにおける怪獣ブームも沈静化に向かっている頃だった。 人気のウルトラシリーズも「ウルトラマンレオ」あたりでかつてのような人気を得ることなく、シリーズの終了を余儀なくされる。 怪獣、巨大ヒーローがかつてのように子供達の心を捉えられなくなってしまった時期に、それに代わる形で、マジンガーZをはじめとする巨大ロボットアニメが大人気となった。 巨大ロボットアニメは怪獣番組、巨大ヒーローのアニメバージョンとも呼べるものだった。 毎週登場する敵ロボットと、ウルトラマン的ヒーローに相当する巨大ロボット。 正義の青年による変身ならぬ、巨大ロボットの操縦。 ストーリーは正義のロボットによる悪のロボットの征伐により1話が終了するという構成。 実写怪獣、ヒーロー番組のニュースタイルが「マジンガーZ」、「ゲッターロボ」等のアニメによる巨大ロボット番組だと俺は思っている。 巨大ロボットアニメは怪獣番組のニューバージョンであり、俺はこれらロボットを怪獣と同列に考えている。 マジンガーZの機械獣、グレートマジンガーの戦闘獣、グレンダイザーの円盤獣、ゲッターロボのメカザウルス、コンバトラーVの奴隷獣。 これらはみな、俺にとって「怪獣」だ。 実写ではなくアニメ、生身ではなく機械の違いはあれど、俺はこれらの敵ロボットを新たな怪獣としてウルトラ怪獣に代表される実写怪獣と同じように好きだった。 しかし実写にこだわる怪獣制作サイドとしては、ロボット人気に押され、かつてのような栄光を失ってしまったことに忸怩たる思いでいたようだ。 なんとかロボット人気に対抗しうる新たな怪獣を誕生させようと頭をひねっていた。 東宝は正直、円谷英二の死後、かつてのような勢いを失っていた。 ガイガン、メガロ、ガバラといった円谷英二死去以後に生まれた怪獣たちはみな、かつてのような魅力はなかった。 ゴジラシリーズも下火にあった。 怪獣人気の危機と、新勢力「ロボット」の勢いに押されていた東宝。 なんとか起死回生を狙っていた、そんな中、ついに新怪獣のアイディアを思いつく。 いまや破竹の勢いで人気を集めるロボット。 怪獣のライバルともいうべき、このロボットを怪獣と融合させてしまう。 つまり怪獣のロボットだ。 そして、ただの怪獣ではなく、怪獣の王ゴジラをロボット化してしまう。 この究極のアイディアによって生まれたロボット怪獣が「メカゴジラ」である。 メカゴジラは単なるロボット人気に便乗した怪獣にとどまらない、予想を越えた素晴らしい怪獣として誕生した。 他のロボット番組の敵ロボットには見られない、徹底的に怪獣にこだわったデザイン。 怪獣のロボット化ともロボットの怪獣化ともいえるその姿は、あまりにも新しく、そしてかっこよかった。 もはや、このメカゴジラの姿、形状のみで勝ったも同然の素晴らしいデザインである。 メカゴジラはその誕生と同時にキングギドラと並ぶゴジラの宿敵となった。 正直「ゴジラ対メカゴジラ」という映画は作品としては愚作である。 ただ、メカゴジラがあまりにもかっこよく素晴らしい。 「ゴジラ対メカゴジラ」はメカゴジラが登場するというその1点のみで高い価値を持つ作品だ。 最初はニセゴジラとして登場するメカゴジラ。 本体の上にゴジラそっくりの皮をかぶって暴れるメカゴジラだったが、本物のゴジラが登場し、ゴジラ同士の対決が始まる。 そしていよいよその正体を現すメカゴジラ。 全身を発光させ、見る間にその鋼鉄で作られた真の姿を現すメカゴジラの初登場シーンは身震いするほどかっこいい! そして本物のゴジラ対機械のゴジラの対決が始まる。 ここでのメカゴジラのかっこよさといったらない! 腕を前に出し、手のひらをジャキッ!と縦から横にすることにより発射されるフィンガーミサイル、鼻から噴出す火炎放射、首をぐるぐると高速で回転させることによるバリア! 圧倒的な重火器力によりゴジラを追い詰め、勝利するメカゴジラ。 その強さ、その悪役ぶりに映画を見た子供達はたちまちメカゴジラの虜になった。 かつてのキングギドラを思わせれる強力怪獣の登場だ! とにかく「ゴジラ対メカゴジラ」は、メカゴジラのかっこよさに酔いしれる映画である。 ゴジラと力を合わせてメカゴジラと戦う正義の守護神キングシーサーの、あまりのかっこ悪さはメカゴジラのかっこよさを引き立てるだけの駄怪獣ぶりだ。 むしろ「メカゴジラの逆襲」に登場するメカゴジラとタッグを組む、チタノサウルスのほうが素晴らしい。 スリムな体型に真っ赤な全身という古代恐竜はメカゴジラのパートナーとしてふさわしい、怪獣美の持ち主だった。 チタノサウルスは怪獣ファンの間でもっと人気があってもいいのにと思うくらい俺は気にいっているのだが、どうも知名度、人気が低い。 怪獣のニュースタイルである、アニメロボットの要素を、さらに怪獣に取り込んで誕生した、超絶的なかっこよさを誇るメカゴジラ。 こいつによって怪獣は再び人気を盛り返す。 危機的状況にあった怪獣界の救世主となったのだ。 正直、俺は怪獣は「昭和派」であり、「平成ゴジラ」は好きではない。 しかし、メカゴジラに関しては「平成ゴジラシリーズ」に登場したものも、かっこよくて好きである。 映画では「平成版メカゴジラ」は見ていないが、ソフビ、ガレキ、フィギュア化されたメカゴジラには、そのあまりのかっこよさについ目が行ってしまう。 この前もとある定食屋に飾ってあった平成メカゴジラのソフビで遊んでしまった。 なんというかメカゴジラのかっこよさは、ほとんど反則である。 ロボットと怪獣、こんなかっこいいものが2つも合体してしまったら、そりゃあものすごくかっこいいに決まってるじゃないか! 怪獣、ロボット、2つの魅力を兼ね備えた反則級のモンスター。 メカゴジラはあまりにかっこよすぎる。 #
by pulog1
| 2004-08-10 09:14
ウルトラマンは決して怪獣に負けない。 ウルトラマンは怪獣より強く、ウルトラマンより強い怪獣はいない。 それが、当時の子供達の常識だった。 ウルトラマンが怪獣に負けることなど天地がひっくり返ってもありえない、はずだった。 まるで太陽が東から昇り西に沈むのと同じぐらいの当たり前の常識。 その常識が「ウルトラマン」の最終回「さらばウルトラマン」で完全に覆されてしまった。 子供達は愕然とした。 ウルトラマンが怪獣に負ける! 怪獣がウルトラマンを倒す! ウルトラマンより強い怪獣の出現に子供達は驚愕する。 その怪獣の名はゼットン。 ゼットンはウルトラマン以上に強い、というだけでなく、これまでに見たことも無いタイプの怪獣だった。 それは怪獣という常識、概念をすべて叩き壊すような存在であった。 これまでウルトラマンが戦いつづけてきた怪獣とはどこか違う。 怪獣らしい怪獣ではない。 宇宙恐竜と呼ばれているのにも関わらず、恐竜のイメージはない。 これまで見慣れてきた恐竜形怪獣とはまったく違う。 どこか人間的なフォルムを有しているもののバルタン星人やメフィラス星人のような宇宙人とも違う。 宇宙人と怪獣のハイブリッド的なスタイルである。 真っ黒なボディに胸の黄色い「1兆度の火の玉」発射孔、アンテナを思わせる角に、四角い突起状の眼・・・・・・・・・・およそ生き物としてありえない形状。 これまで登場した怪獣のどれとも似ていない。 強いて言えばブルトンが一番近いのではないか? そう、ゼットンのシュールなデザインは、まさに未体験ゾーンのものであり、怪獣の概念を根底から覆すほどの、「怪獣を越えた怪獣」といったものだった。 ウルトラマンがこれまで戦ったことのないタイプの「怪獣以上の怪獣」であり、その謎めいた存在感は底知れない不気味さを秘めている。 ウルトラマンはついに最強の怪獣ゼットンに負ける。 ぼくらのヒーロー、ウルトラマンが負けてしまうというショックと同時に、子供達はウルトラマンさえ倒してしまう信じられない強さの怪獣の登場に驚喜してしまう。 ゼットンってすげえ!!! 子供とは現金なものだ。 ゼットンは怪獣の中でも特別な存在として、子供達の間では一目置かれた存在である。 好きな怪獣は?と聞かれて帰ってくる言葉は、レッドキングだったり、ゴモラだったり、バルタンだったりと人気怪獣の名前があがるが、じゃあゼットンはどう?と聞き返すと、子供達は「当然だろう?」というような顔をして「そりゃゼットン、好きに決まってるじゃないか」と逆に呆れたように答えることだろう。 なにを当たり前のことを聞いているんだ?ゼットンを嫌いなわけないじゃないか? なにしろゼットンなのだ。 ゼットンは他の怪獣とは違うのだ。ゼットンは別挌である。 わざわざ口に出してゼットンを好きと答える必要は無い。 いや、ゼットンとは好きとか嫌いとかのレベルで語る怪獣じゃない。 尊敬すべき怪獣、リスペクトする存在なのだ。 かく言う俺もゼットンの大ファンである。 そのシュールなデザインのかっこよさ、「ポポポポポポポ・・・・・・」という怪音とともに発せられる「ゼーットーン」という鳴き声も、不気味であると共に王者としての貫禄を感じさせる。 ウルトラマンのスペシウム光線を跳ね返すバリア、両腕をそろえて前に突き出し、発射する1兆度の火の玉、技のひとつひとつがイカしてる! 物語上ゼットンを倒さないわけにはいかないのでペンシルロケットという秘密兵器で倒されてしまうゼットンだが、まあほんとうだったらゼットンは何があっても倒されたりしない最強の怪獣だ。 なにしろあのウルトラマンに圧倒的なパワーで完勝した怪獣なのである。 俺の中ではゼットンの強さはキングギドラに次ぐ全怪獣ナンバー2の実力者であると思っている。 ウルトラマンからはじまる怪獣、巨大ヒーロー番組が永遠に続くものではなくいつかは最終回を迎えるものであるということも「さらばウルトラマン」では、子供達に教えた。 悲しい、寂しい現実。 オーバーな言い方ではなくヒーロー番組の最終回とは子供にとってそれだけ大きな事件だった。 だから最終回にヒーローと戦う怪獣の存在は重要だ。 ゼットンはその点、申し分ない強さと存在感を持ち合わせていた。 ウルトラセブンではパンドンとゴース星人 帰ってきたウルトラマンではゼットンJR(元祖ゼットンとは比べ物にならないかっこ悪さ!)とバット星人。 ウルトラマンエースでは合体超獣ジャンボキング ウルトラマンタロウではサメクジラ(地味すぎる・・・・) ウルトラマンレオではブラックエンド ウルトラマン80ではマーゴドン 他のウルトラシリーズの最終回に登場した怪獣を考えてみると、それぞれ強くラストを飾るにふさわしい怪獣が登場していたり、最終回の怪獣としては貫禄不足だったりするが、いずれにせよゼットンを超える「最終回怪獣」はいない。 偉大なる初代ウルトラマンの最終回を飾るにふさわしいどころか、それ以上の強烈なインパクトを与えたゼットンは他の怪獣とは並べて語ることはならない、まったく次元の違う、最強怪獣である。 #
by pulog1
| 2004-08-09 11:00
ウルトラ怪獣で最も有名なバルタン星人。 このバルタン星人を知らないという人はまずいないだろう。 特に怪獣好きな人でなくてもバルタン星人は知っているだろうし、両手の指をチョキチョキさせながら「フォフォフォフォ!」とバルタン星人のマネをした経験は誰にでもあることと思う。 ウルトラマンの最大のライバルでもあるバルタン星人。 キカイダーにとってのハカイダー。 星飛雄馬にとっての花形満。 アントニオ猪木にとってのタイガー・ジェット・シン。 とにかくバルタン星人はウルトラマンと同等の人気と知名度を誇る、超有名怪獣だ。 と、さきほどからバルタンのことを「怪獣」と呼んでいるが正確には「宇宙人」である。 怪獣の新たなスタイルとして、バルタン星人は「巨大ヒーロー、ウルトラマンと同様に巨大な人間型モンスター」として登場した。 別な惑星における人間にあたる、惑星の支配者たる文明、知能を有するモンスターである。 怪獣と区別するため、バルタンから始まる彼らは「宇宙人」と呼ばれ、彼らの住む星の名前から命名される。 当然バルタン星人の住む惑星は「バルタン星」、バルタン星に住む宇宙人の名前は「バルタン星人」となるわけである。 バルタン以後、怪獣と違って人間型スタイル「ヒューマノイド」型のモンスター「宇宙人」が多数現れる。 怪獣と戦うウルトラマンだが、海獣達との対決の間に、ところどころ、この宇宙人と戦ってきた。 ザラブ星人、メフィラス星人・・・・・・・・ ウルトラマンの後番組「ウルトラセブン」では「ウルトラマン」における怪獣と宇宙人の比率が逆転し、ほとんど宇宙人との対決になり、宇宙人の合間にときどき怪獣が登場しウルトラセブンと戦うという構図になった。 宇宙人は怪獣の亜種であり、その代表がこのバルタン星人なのである。 もっともバルタン星人以前にもゴジラ映画などに宇宙人は登場した。 「怪獣大戦争」でキングギドラを操るX星人などだが、バルタン以前の宇宙人は、みな人間と同じサイズ、姿ももっと人間に近いか、人間と変らないものだった。 しかしバルタン星人からは宇宙人は怪獣と同じサイズの巨大なものとなり、巨大ヒーロー、ウルトラマンと対等に格闘できる存在となった。 そしてその姿も人間とはかけ離れたものとなる。 バルタン星人は巨大宇宙人の元祖である。 もっともバルタン星人誕生の元となったのはウルトラQに登場した人間サイズの宇宙人セミ人間と、人間サイズから巨大化する謎の怪人ケムール人がいる。 セミ人間はバルタン星人のデザインの雛型であり、このセミ人間を改造してバルタン星人は作られた。 ケムール人は、その巨大化するという特徴と、「フォフォフォフォ」という有名な笑い声、地球人には理解しがたい異次元の人間としてのシュールな存在感がバルタン星人に引き継がれている。 セミ人間とケムール人の融合によりバルタン星人は誕生した。 セミ人間はチルソニア遊星という惑星の住民であり、ケムール人はおそらく異次元の住民である。 ここで彼らがチルソニア星人、ケムール星人ではなく「人間」、「人」と命名されている点に俺は着目してしまう。 こまかいことではあるが「星人」」とは命名されていない彼らは、まだ「宇宙人」という概念が確立していない段階の「人間に近いモンスター」という認識の元に生み出された存在であったと思う。 「星人」とはっきり命名されるバルタン星人から「人間に似てるけど人間じゃない。怪獣みたいだけど、怪獣ともちょっと違う。これは宇宙人という新しいタイプのモンスターなんだよ」という概念のもとに生み出されたのだと俺は思っている。 たかがネーミングに対しての印象に過ぎないが、俺はどうもこの「○○星人」という命名の仕方にこだわってしまうのだ。 正義の宇宙人ウルトラマンに対する悪の宇宙人バルタン星人。 これはとてもわかりやすい対立構造であり、そのためかバルタンは多くの人たちから人気を得る有名怪獣、いや有名宇宙人となる。 ウルトラマンにおいても3度も出演した最大のライバルである。 バルタン星人のユニークなデザインについての考察は「バルタン星人はなぜ美しいか」という本まで刊行され研究されている。 この本は買ったが、まだ全部読んでいないので、読み終わったら、バルタン星人のそのデザインについても言及したいと思う。 やはりバルタン星人については1度では語り尽くせない。 2代目、3代目バルタンが登場したように、この「怪獣ブログ」でもバルタン星人の記事第2弾、第3弾を書いていくつもりだ。 #
by pulog1
| 2004-08-08 12:01
怪獣ブームはテレビ、映画の世界だけでなくおもちゃの世界にも広がっていった。 怪獣のおもちゃ、ソフビ人形や怪獣プラモは子供たちの必須アイテムとなった。 当時の男の子達の中で怪獣人形を持っていない子供なんて1人もいなかったであろう。 数多くの怪獣が商品化された。 マルサンやブルマァクの怪獣ソフビは、そんな怪獣商品の代表であろう。 こうしたソフビ化、おもちゃ化された怪獣たちは当然テレビや映画の人気怪獣だった。 ゴジラ人形、ウルトラ怪獣人形などである。 しかし、怪獣ブームに便乗して発売される謎の怪獣おもちゃが出回り、当時の子供達を混乱に陥れた。 いわゆるパチモン怪獣たちである。 子供達は巷に出回る見たことも無い怪獣のおもちゃにどうリアクションしていいのかわからなかった。 それらパチモン怪獣はテレビや映画では見たことの無い「知らない怪獣」だったのだ。 子供達の間では「テレビ、映画に出てくる怪獣は本物」で、そういうメディアに出てこない怪獣は「ニセモノ」であった。 そんなニセモノ怪獣が巷にあふれていた。 子供達は無意識的に、こうした「偽者怪獣」を「本物の怪獣」とはっきり区別し、1段低く見ていた。 パチモン怪獣は、ようするに怪獣番組を制作するプロダクションに怪獣の商品化を許諾してもらうライセンスを持っていないメーカーの商品だ。 ライセンスを持っていないため、テレビ、映画に出てくる「本物の怪獣」を商品化することが出来ず、仕方なくオリジナルの怪獣のおもちゃを発売するのである。 パチモン怪獣メーカーは、ブルマァクなどの本物の怪獣を商品化出来るライセンスをもった会社と違い、ようするに貧乏零細メーカーだったのだ。 ライセンス使用料を支払う金が無い。 そのせいかパチモン怪獣には本物怪獣にはない、ある種の「貧乏臭さ」が常に漂っていた。 本物の怪獣のおもちゃを販売できないにもかかわらず、パチモン怪獣のおもちゃを作ってしまうメーカー。 怪獣はそれだけ大人気だったのだ。 ライセンスをもっていないにもかかわらず、パチモンでもなんでも販売してしまう商魂のたくましさがパチモンメーカーにはあった。 俺はそうしたパチモン怪獣メーカーの図太さ、たくましさにある種の羨望の念さえ覚える。 そして俺は、そんなパチモン怪獣が好きでたまらなかった。 他の人のことは知らない。が、俺の価値観から言うとパチモン怪獣は「ニセモノ」、「テレビ、映画の怪獣よりもワンランク下」というよりも「テレビでも映画でも見ることの出来ない珍しい怪獣」だと思っていた。 パチモン怪獣も本物の怪獣も俺にとっては同列の、魅力溢れる存在だった。 よく親が子供を喜ばせるため、怪獣のおもちゃを買っていくが、親は当然その怪獣がテレビに出ている本物なのか、そうじゃないパチモンなのかがわからず、とにかく怪獣だからと思って買っていくと、子供に「これってニセモノの怪獣だ!」と言われ、せっかく子供のためを思って買ってきたのに逆に泣かれる、という悲しい話を耳にするが、俺にはそういったことはなかった。 逆にパチモン怪獣のおもちゃを買ってきてもらうとすごく喜んだくらいだ。 「こんな怪獣誰も持ってないぞ!」 そんな気持ちになったぐらいだ。 俺はパチモン怪獣が大好きなのだ。 日東というプラモメーカーから発売された怪獣ワニゴンとガマロンは、そんなパチモン怪獣の中でも特に有名なものである。 パチモンとはいえ、そのデザインはいかにも「映画に登場しそうな怪獣」である。 デザイン的には非常に優れた、魅力的なものであることは間違いない。 単にパチモンという理由だけで無視するにはあまりに惜しい怪獣だ。 特にワニゴンは「ガメラ対バルゴン」登場の「本物怪獣」バルゴンそっくりであるが、バルゴン以上に怪獣らしいのではないだろうか? 逆にバルゴンのほうが「どこかパチモン怪獣臭い」ような印象をもってしまうくらいだ。 ガマロンという怪獣も、このワニゴンと対決するという設定があるように思える。 怪獣映画定番の大怪獣同士の対決という図式を意識しての2大怪獣同時発売だったのだろう。 ちなみに、この日東のワニゴン、ガマロンはパッケージのイラストは迫力溢れる素晴らしいものだが、実際組み立てたプラモデルの出来はひどいものらしい。 しかし、このパッケージイラストだけで充分である。 パチモンとは思えない、迫力満点の大怪獣として描かれている。 そんなワニゴンとガマロンに魅了され、この2体をソフビ化してしまったメーカーがある。 「アマプロ」という名古屋のインディー玩具メーカーだ。 アマプロのワニゴン、ガマロンのソフビはなかなか素晴らしい出来だ。 ワニゴン ガマロン またアマプロは、たった5分ながらもワニゴンとガマロンが対決するショートフィルムを作っている。 ワニゴン対ガマロン たしかに自主制作のショートフィルムではあるが、これでワニゴン。ガマロンは共に、晴れて「映画に出てくる怪獣」になったのだ。 パチモン怪獣に対する思い入れは深い。 また機会があったらパチモン怪獣をとりあげ、より深く考察しようと思っている。 #
by pulog1
| 2004-08-07 12:14
東宝が「ゴジラ」、大映が「ガメラ」と怪獣映画をヒットさせる中で、映画界のもう1つの雄、東映は完全に出遅れていた。 「怪竜大戦争」などのわずかな怪獣映画を作っては見るものの、さっぱりヒットせず人気怪獣映画を作ることなく、このジャンルへの参入はあきらめているように見えた。 時代は流れ、怪獣の活躍の場は円谷のウルトラマンなどによりテレビへと移行する。 世はまさに怪獣の一大ブームの渦の中、そんな中、東映は「怪獣」に対する新しいアプローチにより、ついにこのジャンルに参入し、大成功を収める。 東映が行った怪獣に対する新しいアプローチは「怪人」という新しいスタイルのモンスターを生み出したことだった。 「怪獣」と「人間」の合体。 怪獣のようで人間のよう、人間のようであるが、あきらかに人外の化物、それが「怪人」である。 大きさは人間と同じ、ゴジラ、ガメラその他の怪獣のように巨大で都市の建物を破壊し暴れるといったことは無い。 人語を話し、その特徴は人間そのものであるが、あきらかに人間には無い怪物的な能力を持っている。 新たな概念による、「怪獣」とは違ったモンスター、それが東映が変身ヒーロー「仮面ライダー」のおける適役として登場させた「怪人」である。 「仮面ライダー」はウルトラマンといったヒーローと同じ構造を持つ、正義感溢れる若者が変身し、悪役のモンスターと戦うという構造のテレビドラマ。 1話ごとに新しいモンスターと戦い番組のオチはそのモンスターを倒すこと。 次の週にはまた新しいモンスターが襲ってくるという構造はウルトラマンと同様である。 しかし「仮面ライダー」はウルトラマンとは違い、人間と同じ大きさのヒーローなのである。 仮面ライダーと対決するモンスターもライダー同様、人間の「怪人」である。 人間大のヒーローとモンスター。 東映はこの画期的なヒーローとモンスターによって、ついにこれまで踏み入ることの出来なかった「怪獣作品」の中に殴り込みをかけるのだった。 結果は大成功である。 「仮面ライダー」はウルトラマンとならぶ新たなヒーローとして子供達に大絶賛され、一大ブームを築く。 と、同時にライダー怪人もウルトラ怪獣同様、大人気となった。 新たなるモンスターは大成功を収め、「怪人」の人気は現代の戦隊ヒーローもの、平成ライダーにも受け継がれ、今もテレビの中で暴れまわっている。 等身大モンスター、怪人の利点は番組の制作費用、コストを低く押さえられる点にある。 巨大怪獣もののように、都市のミニチュアセットを制作する必要が無い。 また人間と似たフォルムを有しているため、着ぐるみに予算をかける必要が無い。 人間の体型を生かしたまま、マスクとコスチュームにより、モンスターを創造出来るのだ。 「怪獣」に比べ、格段に金がかからない。 この利点により、テレビにおいては変身ヒーローもの、怪人番組が「怪獣番組」以上に量産される。 なかでも「仮面ライダー」を制作した東映はその等身大変身ヒーロー、怪人番組の王者となる。 、ライダーはシリーズ化され、またライダー以外の変身ヒーローも次々と量産する。 「変身忍者嵐」、「超人バロム1」、「ロボット刑事」、「イナズマン」、「アクマイザー3」、そして「秘密戦隊ゴレンジャー」。 ゴレンジャーからはじまる戦隊シリーズは長寿シリーズとなり、毎年新しい戦隊が現れ、今も新シリーズが放送されている。 東映ヒーロー、東映怪人は「仮面ライダー」から始まり、今も脈々と生き続けている。 現在の「怪人」は巨大化してロボットと戦ったり、時代と共に以前の怪人にはなかった新たなアレンジを加えられているものの、初期の怪人は実にシンプルなものであった。 怪人の基本となる仮面ライダーのショッカー怪人を例にとって、「怪人の基本」について記してみよう。 怪人の基本 1・人間と同じ体型と大きさ、そして人語を話すなど知能がある。 2・多くの場合、組織に属している。仮面ライダーの怪人の場合は悪の秘密結社ショッカーに属している。 怪人は組織内の一構成員であり、その活動は組織の上層部からの指令によって、さまざまな犯罪行為、破壊工作を行うことである。 3・怪人はその組織により生み出された、作られた存在である。 ショッカー怪人の場合は、悪人を、あるいは身体能力に優れた人間を誘拐し、改造手術を施し「怪人」を誕生させる。 ちなみに仮面ライダーもショッカーに改造された「怪人」であるが、脳を手術する前に逃げ出し、ショッカーに服従することはなく、逆にショッカーと戦うヒーローとなるのだった。 4・人間には無い怪物的な能力を持つ。 ショッカー怪人の場合は、主に人間以外の生き物、昆虫、動物、爬虫類などの能力を改造によって人間に付加し、その生物の持つ特性を有する怪人となる。 5・そのキャラクター、性格はモンスター的というよりは人間における悪党といった感じである。 人外のモンスターではあるが、あまりに人間の理解を超えた、怪獣的な思考や行動はとらない。 あくまで人間の悪党といった、ものの考え方や行動を行う。 悪党に怪物的な能力が付加されたものと考えてよい。 6・多くの場合、人間とは思えない奇声「ギーーーー!」とか「イーーーーーー!」などの非人間的、動物的な叫びをあげる。 以上が怪人の基本と言える。 ショッカー怪人を例に挙げたが、ショッカー怪人こそが怪人の基本であり、その後の怪人番組ではこの基本を押さえつつ様々なアレンジを加え進化していった。 「宇宙刑事ギャバン」からはじまる「宇宙刑事」シリーズにおける怪人は、この基本からより「怪獣的な怪人」を生み出した。 人語を理解して入るようだが、話さず、そのスタイルも他の怪人に比べ獣化したものだった。 怪人と怪獣のハイブリッドが「宇宙刑事」シリーズのモンスターの特徴であった。 怪獣を人間化することで生まれた「怪人」という新たなスタイルのモンスターは怪獣同様に魅力的である。 そんな怪人の第1号といえるのが、「仮面ライダー」の第1話「怪奇!蜘蛛男」の蜘蛛男だ。 御覧になってわかる通り、怪獣に比べ、低予算で作られたような造形であるにもかかわらず、なかなかにおどろおどろしく魅力に溢れている。 蜘蛛と人間を融合させた改造人間。 もちろん口から蜘蛛の糸を吐き、相手を絡めとり苦しめる、という攻撃を行う。 悪党であることを全身でアピールしている点など、低予算で制作されたとはいえ、ウルトラマン第1話に登場した凶悪怪獣ベムラーにも並ぶヒールっぷりではあるまいか? 怪獣に続くモンスターのニュースタイルにして、歴史ある怪人の第1号。 全ての怪人の先輩である蜘蛛男。 怪獣同様、怪人も大好きな俺は、この蜘蛛男をおおいにリスペクトする。 #
by pulog1
| 2004-08-06 09:45
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