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高校生のとき、はじめてこの作品のビデオを観たときは単なる怪獣映画の枠を越えて、大人の観客を意識したしっかりしたストーリーと人間描写に見ごたえを感じて、以来自分のお気に入りリストの上位にランクインさせていた。 年月を経た今観ると印象が変わってしまうだろうか?と心配しながら20年ぶりくらいに再び見直してみたのだが、この「ガメラ対バルゴン」の面白さは30を過ぎ大人になった今見てもまったく変わっていなかった。 「ゴジラの逆襲」他、ゴジラシリーズのビデオなども借りて見比べてみたのだが、自分的にはむしろ「ガメラ対バルゴン」のほうが楽しめた。 自分の中で定義する「怪獣映画の王道」に位置するのが、この作品である。 シリーズを通して活躍するスター怪獣と作品ごとに新登場するライバル怪獣との対決という基本路線をどこまで盛り上げていくか、という深いテーマよりも娯楽に徹した姿勢が俺にとっての「怪獣映画の王道」である。とにかく魅力的な怪獣が暴れまわり、死闘を展開するとういのが俺にとって重要であり、そこを中心に持ってきて、あとはリアルなミニチュアワークによる都市破壊とか、人間側の攻防(自衛隊が攻撃して結局返り討ちに遭うとか科学者がいろいろウンチクを並べて作戦を計画するが不発に終わったりとか)、といった怪獣映画として重要な要素を配置してスペクタルに満ち溢れた一大絵巻として構成する、というのが俺の定義する怪獣映画。 他の作品でもこうした基本は大体抑えられているものの、「ガメラ対バルゴン」においてはガメラシリーズ2作目にしてすでに重要な基本部分に当時としては最大限とも思えるぐらいに力をそそぎ、なおかつ怪獣映画においては二の次(と俺は思っている)の要素、人間ドラマ部分も魅力的に興味深いという実に贅沢な作品として仕上がっているのだ。自分にとっての最高の娯楽映画だと言える。 それにしてもバルゴンはいいなあ・・・・・・、なんか始終眠そうな目をしてのそのそと地面を這いずり回りながら、都市を丸ごと冷凍してしまうというとんでもないことしでかして回るってのがナイスだ。おそらくバルゴン的にはまったく悪気は無くただ単にそういう生物であるというだけで、人間はとばっちりを受けて慌てふためく、という按配だ。ガメラもシリーズ中、一番カッコいい。 備考その1:この映画、怪獣映画史上の傑作だと俺は思うのだが、どこかしらパチモンくささが全編濃厚に漂っている。 マニアの間では有名なパチモン怪獣プラモデル「ワニゴン」にバルゴンがそっくりなのだ。そんなところがまた俺は大好きだ! 備考その2:人間ドラマ部分での悪役のキャラがとにかく強烈。 ずるくてせこい小悪党が金の亡者と化して狂ったように悪事を重ねる。そのショボいヘタレっぷりとキレまくった演技はあるいみこの映画のもう一人の主役だといえる。役名も俳優の名前も忘れたが、かつて欽ちゃんファミリーのひとりだった小西なにがし、通称コニタンそっくりの人 #
by pulog1
| 2004-08-05 11:08
キングギドラは怪獣の枠組みに収まらないほどの超絶的なスケール感を持った宇宙超怪獣である。 昔、特撮雑誌「宇宙船」においてこのキングギドラを「究極の怪獣美」と表現していたが、まさにその通りであると思う。 「怪獣」という概念における「美」を極限まで追求した結果生まれたのがキングギドラである。 怪獣の美とは、「強そうであること」、「恐ろしげであること」、「重量感があること」などがあげられると思うが、キングギドラはそれに加えて「優雅であること」、「怪獣という概念を超えた芸術的な意味においても美しいこと」などがプラスされ、まさにキングギドラ以上に強く美しい怪獣は、現在においても現れていない。 キングギドラをこそ最強の怪獣とすることに誰も異論を挟まないだろう。 怪獣史上最強最大の「超」怪獣がキングギドラであり、キングギドラを超える怪獣が今後生まれてくることはとても想像出来ない。 それほど怪獣の究極の形として存在しているのである。 キングギドラを褒め称えるとキリがないほどだ。 3つの竜の首、巨大で優雅な翼、びっしりと全身を覆う燦然と輝く金色の鱗。 こんなとてつもない怪獣が大空を、宇宙を、その美しき翼を羽ばたかせ滑空する。 それを想像しただけで、怪獣ファンの胸は高鳴る。 電子音のような泣き声は、なにか生物というものを超越したかのようなものに聞こえる。 3つの口から次々と発射される反重力光線により、悠々と空を飛び回りながら、都市を見る間に壊滅させていく圧倒的なパワーにも惚れ惚れとしてしまう。 地球以上の文明を誇っていた金星の文明を一夜にして滅亡させてしまったことにも納得がいく。 宇宙最強の王者にして黙示禄の魔獣。 キングギドラはあまりにも素晴らしい。 やはりキングギドラは初登場した「三大怪獣・地球最大の決戦」が一番いい。 真っ赤な火球のなかから徐々にその姿を現すその登場シーンは怪獣の王者キングギドラにふさわしい大興奮ものである。 それまで最強の怪獣の名を欲しいままにしていたゴジラでさえ単独ではかなわない、圧倒的な力を有し、ラドン、モスラの協力を得て、かろうじて宇宙へと撃退することにゴジラは成功するが、それでもとどめを刺すまでにはいたらなかった。 キングギドラは退却はしたが、完勝することはゴジラ、ラドン、モスラの3大怪獣をもってしても不可能だった。 キングギドラにしても、ちょっと面倒だったから退却したまでで、本気で対決したのなら、これら3頭の怪獣を相手にしても負けなかったのではないだろうか? その後、人気怪獣の宿命としてキングギドラは何度となくスクリーンに登場するが、「三大怪獣・・・・」以外のキングギドラは本来のキングギドラではないと思っている。 X星人、キラアク星人などにコントロールされ、いいように操られるキングギドラなどキングギドラではない。 キングギドラは宇宙の他の何者にも従わない、孤高の王者であるのだ。 客寄せのため再三映画に引きずり出されたキングギドラを俺は認めない。 「三大怪獣・・・・」のキングギドラだけが真のキングギドラなのだ。 「怪獣総進撃」でゴジラをはじめアンギラス、モスラ、ラドン、ゴロザウルス、バラゴン他、1対多数の怪獣対決によってついにキングギドラは倒されてしまうものの、キングギドラ1匹にこれだけの数でかからないと、まともな勝負にならないというのがキングギドラの強さなのだ。 それに・・・・・・・・・・・キラアク星人に操られているキングギドラは本来のキングギドラではない。 本気になったキングギドラはどれだけの数の怪獣が束になってかかってきても決して負けることはなかったに違いない。 関係ない話しかもしれないが俺が敬愛するホラー映画監督、ジョン・カーペンター(「遊星からの物体X」や「ハロウィン」を監督した)もキングギドラの大ファンである。 インタビューにおいてカーペンターは自身の怪獣好きを公言し、中でもキングギドラが一番好きだと語っている。 「やつはグレートなアクターだよ」 と、カーペンターは語っている。 映画史上の最強最大のアクターはキングギドラであると俺は思っている。 #
by pulog1
| 2004-08-04 12:22
ウルトラQの後番組として、巨大ヒーロー番組「ウルトラマン」が始まる。 巨大ヒーローはウルトラマン以前に「マグマ大使」が一瞬早く放送されていたが、ウルトラマンはマグマ大使に圧倒的な人気の差をつけ怪獣番組の代名詞にして、巨大ヒーローの代名詞となった。 「ウルトラQ」同様、毎週新しい怪獣が登場してウルトラマンと戦い最後には敗れるという構成。 怪獣番組の基本構成である。 ウルトラQでは登場する怪獣を撃退するのは、人間の英知であったり、人間は怪獣を撃退することは叶わず、怪獣が自然に帰っていくような形で終わる、という構成であったが、ウルトラマンにおいては物語のオチはウルトラマンが怪獣と格闘した末に撃退するというパターンが成立した。 もちろんフィニッシュはスペシウム光線によって決められる。 科学特捜隊という怪獣討伐専門隊が登場するものの、ほとんどは怪獣を退治し、物語にオチをつけるのはウルトラマンであって、「ウルトラQ」のように「どのようにして怪獣を撃退しオチをつけるか?」という点を考える必要がなくなった。 物語から「怪獣を撃退するための試行錯誤」という要素が薄くなり、そのため、より怪獣という存在そのものに焦点を絞ったより濃い物語が語られていったのではないかと俺は思っている。 「ウルトラマン」の世界は「ウルトラQ」よりも、もっとファンタジー色の強くなった「なんでもあり」の世界だった。 それだけ自由度が高くなり、多彩な怪獣と多彩なエピソードが生まれた。 ウルトラQのようなアダルトな要素は後退したものの、より進化した怪獣番組として颯爽と登場したのだった。 ウルトラマンの世界のファンタジーは第1話「ウルトラ作戦第1号」に登場する怪獣ベムラーの設定から窺い知ることが出来る。 このベムラー、どう見ても知性があるように見えない、恐竜形生物、巨大爬虫類なのだが、しかしこれでも宇宙から地球に脱走した「囚人」なのである。 ウルトラマンは脱走したベムラーを追って地球にやって来たという設定。 ベムラーは脱走囚、ウルトラマンは刑事といったところだ。 宇宙には地球人には知らされていない社会システムがあり、法律もあり、犯罪者もいる、そして犯罪者を取り締まる警察のような機関も存在するということが暗示されている。 そしてベムラーは囚人なのである。 囚人として扱われていると言うことは、宇宙の法律を理解し、それを尊重することを義務付けられている存在だということだ。 その法を理解することが出来、義務を負っていながらもそれを犯したためにベムラーは囚人となったわけだ。 つまり、ベムラーには少なくとも宇宙の法律を理解するだけの知性があったということだ。 見た目からはわからないがベムラーは高い知性を持った生物なのである。 どうみても獰猛なケダモノにしか見えないベムラーだが、高い知性を持っている。 宇宙にはそういう生き物もいるのだ。 「怪獣ベムラーが囚人である」という1点から、ウルトラマンはファンタジーの物語であるということが窺い知れる。 宇宙の囚人(ベムラー)とか宇宙の刑事(ウルトラマン)という設定はウルトラQではありえなかった、かなり現実から飛躍したものだ。 だが、こうした現実からの飛躍の大きさこそがウルトラマンの世界の魅力だと思う。 現実から自由であるからこそ、あらゆる出来事が起こりうるファンタジーとして、ウルトラマンは多種多様なエピソードと怪獣を生み出す豊かな物語性を有していた。 そしてベムラーだが、知的生命体であるにもかかわらず、文明を生み出すとは思えない使い辛そうな小さな手、この手はティラノザウルスを思わせる。 背中一面にびっしりと生えたトゲ、ズラリと鋭い歯が並ぶ口、凶悪な爬虫類、獰猛なトカゲという風貌で、まさに正義のヒーロー、ウルトラマンの最初の敵としてふさわしい悪役ヅラである。 正義のヒーローと悪の怪獣の対決、これがウルトラマンの基本構成であり、その後シリーズが進むにつれ「怪獣絶対悪」という基本構造に疑問を投げかけるエピソード(ジャミラのエピソードなど)が生まれるものの、あくまで基本は「正義のウルトラマン対悪の怪獣」というわかりやすいものだった。 そのわかりやすさゆえ、他の部分、特に怪獣という存在については、じっくりと書き込まれた、まさに「特濃怪獣物語」としてウルトラマンは語られていったと思う。 エピソードの1つ1つが実に豊かな「怪獣物語」であった。 ベムラーはそうした、多種多様かつ内容が濃く、豊かな怪獣物語の1番手として、まさにウルトラ怪獣を象徴するような見事な悪役であったと思う。 湖からざばざばと波しぶきをたてながら、姿を現し、恐ろしげな咆哮をあげるというところはまさに「怪獣登場!」と言った感じで素晴らしい。 凶悪な巨大爬虫類・・・・・・・・・・・まさに、これぞ「怪獣」といった感じである。 #
by pulog1
| 2004-08-03 14:41
「ウルトラQ」は1話ごとに新しい怪獣が登場し、数々の怪獣を生み出してきた番組だ。 しかし、その多くは実在の生物を巨大化させたもの、というものが多かった。 巨大な猿・ゴロー、巨大な蜘蛛・タランチュラ、巨大な植物・ジュラン、巨大な亀・ガメロン、巨大なもぐら・モングラー、巨大な鳥・リトラ、ラルゲユウス、巨大な蛸・スダール、巨大なとど・トドラ・・・・・・・ あるいは実在の生物にアレンジを加えたデザインの怪獣 ナメクジ怪獣ナメゴン、ペンギン怪獣ペギラ(もっともペギラの顔を見るとペンギンというよりアザラシのように見える)、セミと人間の合体したセミ人間。 もしくはゴジラの伝統にのっとった恐竜形、古代生物型、古代怪獣ゴメス、岩石怪獣ゴルゴス・・・・・。 そうした怪獣の中で、まったく斬新で今までに見たことの無いデザインの怪獣もいた。 その代表がガラモンである。 ガラモンをはじめて見たものはみな、その「ありえない」デザインに驚いてしまう。 ダルマのようなコロコロした体型に植物の葉のようなものがびっしりと生えている。 その顔はまるで人間とガマガエルの合いの子のような愛嬌のあるもの。 手足はガイコツのようである。 短い手を体の前に垂らし、ピョコピョコと飛び跳ねながら歩く姿はおかしく可愛らしくさえある。 地球上には存在しえない、デザイン。 このユニークすぎるシュールな姿のため、今でも多くのファンを持つ怪獣だ。 俺もガラモンは大好きである。 ありえない生き物、実在しない生き物としての怪獣。 ガラモンはそんな怪獣の象徴である。 ウルトラQの他の怪獣は、どこか人間の想像力の及ぶ範囲の形状をしているが、ガラモンは人間のイマジネーションを逸脱してしまったかのような感じである。 ガラモンは実はロボットだった、というオチがつくが、それにしたってこんなロボットありえない。 あまりにもぶっとんだデザインだったため、これを生き物だと言うことにスタッフは気が引けたのでロボットという設定にしてしまったのかもしれないが、いっそ「こんな生き物なんだ!」といってしまったほうがよかったのではないか? だって、それこそ「ありえない生物」すなわち怪獣ではないか? 円谷プロには敬意をはらっているが、ガラモンをロボットということにしてしまった及び腰には、一言いいたい。 ガラモンは作られたロボットなのではなく、こういう生き物なのだといって欲しかった。 まあ、でもガラモンのあまりにユニークすぎる姿を目の当たりにしては、多くの怪獣を作りつづけてきた円谷スタッフでも「ありえない・・・・・」と言うしかなく、生き物だとは言い切れなくてロボットという設定に逃げてしまった、という気持ちはわからないでもない。 とはいえガラモンは、その動作、仕草はロボット的なところはなく、まさに「謎の生物」そのものである。 設定を抜きにして見たままだけでいうと、とにかく奇妙極まりない不思議な怪獣である。 そしてガラモンの登場するエピソード「ガラダマ」は、ただ「ガラモンという奇妙奇天烈な怪物が現れる」というだけでストーリーを構成してしまった、いたってシンプルな物語である。 ただ、そこに存在しているだけで物語が成立してしまう。 ガラモンはそれほどのインパクトを持った怪獣なのである。 「ガラダマ」のストーリーは、ある山中の今は使われなくなった水の入っていないダムに宇宙からの隕石が落下する。 隕石ガラダマの中から、この「ありえない生物ガラモン」が登場し、ひょこひょこ動き回り、適当にダムの堤防を壊したりする。 それだけの物語である。ほとんどストーリーのようなものは無い。 だが、それで充分なのだ。 こんな奇妙な生き物が現れて、動き回るというだけで、充分に不可思議で強いインパクトがあるのだ。 「ガラダマ」は最もシンプルな怪獣ストーリーである。 怪獣が現れて、動き回る・・・・・・・・・・それだけで成立してしまった物語だ。 「ガラダマ」でのガラモンは都市に出て大暴れすることも無い。 ほとんど人気の無い廃ダムで、ちょっとだけ暴れるだけだ。 しかし、それで充分面白いのだからすごい。 それだけガラモンという存在が強烈なのである。 「ガラダマ」の後、「ガラモンの逆襲」でガラモンはついに都市へ出て怪獣らしく大暴れする。 しかも今度は2匹出てくる。 「ガラモンの逆襲」ではガラモンを操る宇宙人セミ人間なども登場し、「ガラダマ」より、ずっとストーリー性が強くなっている。 「ガラモンの逆襲」はガラモンファンには嬉しいボーナストラックのようなエピソードだ。 しかし、ガラモンは、はなからストーリーなど必要としないほど、その存在だけで物語を形成してしまうほどの怪獣なのだ。 ただ居るだけですごい、ただ動くだけですごい、そんな怪獣がガラモンである。 これは怪獣としての理想形であると言える。 とにかく強烈に狂っていて強烈にユニークな怪獣である。 #
by pulog1
| 2004-08-02 16:01
怪獣は映画を舞台に暴れまわっていた。 しかしテレビの登場で映画は徐々に衰退していく。 が、怪獣は衰退しなかった、映画とともにテレビの世界をも侵略するべく、怪獣がテレビの中に乗り込んでくる。 最初にテレビに怪獣が登場したのは「怪獣マリンコング」というテレビシリーズだったり、「月光仮面」の1エピソード「マンモスコング編」だったりと、諸説あるが、本格的に怪獣がテレビ侵略を開始したのは円谷プロの制作したテレビシリーズ「ウルトラQ」からだ。 それまでに年に1度か2度、スクリーンに姿を現す怪獣が、「ウルトラQ」では毎週テレビに登場する。 次の週には新しい怪獣が登場する。 これは画期的なことだった。 週ごとに次々と生まれる新怪獣。 一気に怪獣の大量発生が起こった。怪獣ビックバンとも言える現象だ。 「ウルトラQ」はその内容のクオリティの高さもさながら、怪獣をテレビという映画よりも身近な空間に持ってきたことと、続々と新怪獣を生み出すという新しいシステムを確立したという点でも高く評価できる。 怪獣の進化、発展に多大なる貢献を果たした番組である。 週ごとに新しい怪獣が生まれるという現在にも引き継がれるこのシステムは「ウルトラQ]で確立されたのだ。 「ウルトラQ」が無ければ、現在これほど大量の怪獣の誕生はなかっただろう。 記念すべき「ウルトラQ」の第1話は「ゴメスを倒せ!」 「ウルトラQ」はテレビ特撮、SF番組の先駆けという側面もあるが、第1話では 「この番組は怪獣番組なんだよ」ということをアピールするものだった。 「ゴメスを倒せ!」は、まさにストレートで正統派の怪獣ストーリーである。 それは「ウルトラQ」以前に円谷英二が取りつづけていたゴジラ映画のテレビバージョンとも言うべきものだった。 山中の工事現場で地底深くから蘇った古代怪獣ゴメス。 鬼のように頭に1本角を生やし、手には大きく鋭い爪があり、全身をウロコに覆われているが このゴメスはゴジラのぬいぐるみを改造したものである。 怪獣の中の怪獣ゴジラをアレンジしたゴメスは、まさに怪獣であることを全身でアピールしている。 一見しただけではもとはゴジラを改造したとはわからないほどの見事なアレンジである。 しかし、その姿は、今まで人々が映画で見慣れてきた「怪獣」という概念そのものである。 それはそうだろう。なにしろゴメスはもともと、あの大怪獣ゴジラなのだから。 「ウルトラQ」は第1話で、考えうる限りで最も怪獣らしい怪獣ゴジラ=ゴメスを登場させることで、この番組は「怪獣もの」であることを宣言したのだ。 そしてゴメスとともに太古から蘇った鳥の怪獣リトラ。 ゴメスの天敵として登場し、ゴジラ型怪獣ゴメスと対決するこのリトラからは、いやがうえでもラドン、モスラといったゴジラのライバルの姿を見てしまう。 それまで東宝怪獣映画、ゴジラシリーズで描かれていた怪獣同士の対決をテレビのブラウン管のなかで繰り広げる。 それが「ウルトラQ」の第1話「ゴメスを倒せ!」のコンセプトであった。 テレビでゴジラシリーズのような怪獣ものを見れるんだぞ! それが「ウルトラQ」のスタッフが最初に視聴者にアピールしたかったことなのである。 テレビ怪獣史上に残る「ウルトラQ」第1話、「ゴメスを倒せ!」はそういうものだった。 まさにゴメス、リトラはテレビ怪獣第1号としてふさわしい怪獣であったのだ。 #
by pulog1
| 2004-08-02 15:15
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