カテゴリ
以前の記事
2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 2005年 05月 2005年 04月 2005年 03月 2005年 01月 2004年 12月 2004年 09月 2004年 08月 2004年 07月 フォロー中のブログ
ぷぃんく俗物館 日刊ドリンク ~Dail... ユル・いんしょう派の系譜 帰ってきた安友成人の怪獣... 怪獣王 ひいろお倶楽部@ プラスチックな友 焔野のブログ 夕陽ヶ丘三丁目 かjtmxmmfa5〜き... 赤い彗星ツイフォン リンク
ガメラ、そしてギロンのファンサイト・ギロねむ MJ-12 5円引きパチモン怪獣図鑑 明日を曝せ 超級バラエティ研究所 キャラメルミルク ピコピコ新聞 One’s Heart Beats! Cafe’Porupo 怪獣玩具日記 私家版怪物図譜 SOFT VINYL MONSTERS! アニメ・特撮・ジャケットコレクション そふび王国 Shout Soul マドリガル 特撮ヒーロー怪獣オタ日記 Anthony'sCAFE >怪獣商店 イカレンボタウン 怪獣亭非日常 room103 キャラメルミルクツアー 萌える砂美屋敷 ざんぶろんぞの怪人日記 バイオ oh 特撮!! 剛すなに 映像劣化研究所 ウルトラの星の光る時 胸いっぱいの愛~風と光の戦士たち HotRatsDiary てきとう怪獣wiki てきとう怪獣ブログ かあど博物館 インサイター 必定の木・若しもの種 ゆうれい・くらやみ通信 特撮フィギュア館 asabatyouのアキバ系(!?)ブログ お笑いと怪獣部屋 なんとなくマイナー怪獣ブログ 図鑑に載ってない怪獣 異次元の13日計画 キセントコ 不死鳥 Nの怪獣いろいろ 無限摩天楼ー2nd- 古塚工房 女王陛下のスプリングマン 特撮怪獣怪人、キャラのスレ オリジナルの怪獣怪人 新・特撮! キマイラの匣 画像も貼れる掲示板です。みなさん書き込みしてください 怪獣ブログ掲示板ver・2 怪獣ブログ掲示板・過去ログ その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
![]() 今年も後少しで終わりですね 怪獣ブログは毎年正月と大晦日にその年の干支がモチーフの怪獣を取り上げているのですが、ねずみ年の今年の正月にはスペクトルマンのネズバードンの記事を書きました そのとき2008年の目標として「今年は怪獣ブログ記事がネズミ算式に増えていくくらいにどんどん記事を書いていきます」なんてでかい口を叩いていたんですが実際は全然記事を書けなくて一月に1回の更新というスローペース 情けないです これでは出来もしない公約を平然とぶちかます政治家の選挙演説ではないですか! いやしかし物事理想通り、イメージどおりにはなかなか実現しないものです 今年最後に取り上げるこのネズラも「実現しなかった怪獣映画」でなのであります ネズラという怪獣がいたなんて知らなかった、という方も多いのではないかと思います 実はこのネズラは大映がガメラより以前に企画し、実際に撮影開始されたものの完成することは出来ないままに終わった幻の怪獣映画「大群獣ネズラ」に登場する予定だったのです 東宝のゴジラが日本中でヒットしたことから大映は自分たちも怪獣映画を撮ろうと考えます そこで企画されたのが宇宙食を食べたネズミが巨大化し、さらに増殖、巨大なネズミが群れとなって東京を襲うという怪獣パニック映画 1964年に公開が予定され撮影が開始されました 当時は突然鳥の群れが人間を襲い始めると言うヒッチコックの「鳥」が大ヒットしていたため、それにインスパイアされ、身近な小動物が人間を襲うという発想になったようです 日本において身近な生き物で、しかも群れで襲ってきたら怖い生き物と言ったらまずネズミが思い浮かんだというのは納得がいきますね さらにそのネズミを巨大化させて「怪獣」にしてしまおうというのが「大群獣ネズラ」の狙いでした 大映はネズラをゴジラと同じように着ぐるみを作り、中に人間が入って演技をするというオーソドックスな手法を目指し、後にウルトラ怪獣の着ぐるみの造型師となる高山良策に着ぐるみの製作を依頼します しかし実際に出来あがった着ぐるみでは中に人間が入って演技するには難しいものであったらしく着ぐるみというオーソドックスな手法を断念、変わりに考えたのは「実際の生きたネズミをミニチュアの中に置き、巨大な怪獣に見せかける」というものでした なんというか「安直」というか「手抜き」というか、随分強引で乱暴なやり方のように思えるのですが当時は「画期的なアイディア」と思われていたのだそうです さっそく大量の生きた本物のネズミが集められ撮影が開始されますが、画期的な手法と思われたこのアイディアは実はとんでもない災難を招くのでありました まずネズミは人間の思うように演技なんてしてくれません 大量のネズミが好き勝手に走りまわるばかりで撮影はさっぱり進みませんでした さらにネズミはそれこそネズミ算的に増殖し現場はたちまちネズミだらけになってしまいました 撮影現場から大量のネズミが逃げ出したため付近の住民から苦情が殺到 それでもなんとか頑張って撮影を続けていこうとしますが決定的なことが起こります ネズミが媒介するノミ、ダニの大量発生でそれにともないスタッフの間に病気が広まってしまいます ついに保健所が撮影禁止を勧告、ネズラ撮影は中止され、宣伝用のスチール写真を幾つか残したまま映画は幻と消えてしまったのでした しかし大映はネズラの失敗にもめげず新たに怪獣映画を企画、その怪獣映画は見事完成しゴジラと並ぶ歴史に残る大怪獣となりました 言うまでもなくそれはガメラであります ネズラの失敗を見事払拭した大映はガメラをシリーズ化、ガメラの対戦相手としてバルゴン、ギャオス、ギロン、ジャイガーと多くの名怪獣を生み出しました さらに「大魔神」を製作し特撮時代劇と言う新しいジャンルを開拓 大映は倒産するまでの間、東宝のゴジラに唯一対抗しうる怪獣映画製作メーカーとして君臨し続けたのです そんなガメラの影に隠れたまますっかり忘れられた・・・・・というよりそもそも映画自体が存在しないので憶えようがない、まさに幻の怪獣ネズラですが、もしネズラが完成し公開されていたら、果してガメラのような人気怪獣になっただろうかと考えるとはなはだ疑問ですね まず実際のネズミを怪獣だと言い張って見たところで観客は納得するだろうか? 仮に納得したところで、ネズラがゴジラに対抗しうるほどの人気怪獣になれただろうか? 人気怪獣どころか「巨大なネズミ」、しかも「本物のネズミ」が群れをなして人間に襲いかかってくる映画なんて気持ち悪くて誰も見ないのではないか? 映画はコケて大映は2度と怪獣映画なんて作らなくなってしまったかもしれません そうなったらガメラも大魔神も生まれることはなくなり怪獣の歴史は変わってしまった ネズラが幻のまま消えてしまったのはむしろありがたいことだったかもしれませんね とか言いましたが実はネズラは長い時を越えて、つい最近の2002年に、完成された映画としてついに姿を現したのでした! 「最強獣ネズラ」というタイトルで「東京ファンタスティック映画祭」で上映されたものがそれです こちらの「最強獣ネズラ」ではさすがにネズラは実際のネズミなどではなくモンスタースーツが製作されたようです 自分はこの「最強獣ネズラ」は未見なのですがDVDのジャケットに映ったスチールを見る限り、まずまず良く出来たものであるように思います ちなみに「最強獣ネズラ」は「大群獣ネズラ」のリメイクというわけではなくタイトルだけ拝借したあんまり関係の無い映画とのことです とはいえ怪獣マニアの間では密かに有名な「大群獣ネズラ」をしっかり意識した映画であることは間違いないようですね 機会があったらこちらの「最強獣ネズラ」を見てみたいです しかし「大群獣ネズラ」のような実際の生き物を撮影し、それを巨大な怪獣だと言い張るキワモノ映画は他にもたくさんあるのでした 海外ではトカゲや昆虫をミニチュアセットで這いまわらせ「巨大怪獣」とハッタリをかます映画が結構ありまして、このジャンルで有名な監督は「大蜥蜴の怪(オオトカゲの怪)」、「恐竜王(キングダイナソー、巨大イグアナ)」、「終末の兆し(巨大イナゴ)」、「巨人獣」、「戦慄!プルトニウム人間」(いずれも巨大な人間!)などの作品があるバート・I・ゴードン 名前のイニシャルが偶然にもB・I・Gとなることから通称ミスタービッグと呼ばれています なんでもかんでも大きくすれば良いじゃないか!というきわめてわかりやすい実にアメリカ的なポリシーに貫かれた監督ではありますが映画の評価まではビッグというわけにはいかなかったようですw やはり怪獣はただ実在の生き物を「巨大生物」に見たところで魅力は感じられませんね なにしろ本物の生きた生物なんですから着ぐるみやモデルアニメーションの怪獣よりも「リアル」であると言ってもいいような気もするんですが、それでもそんな怪獣は怪獣ファンとしてはどうも認められないものです 怪獣は現実そのものであってはいけないのかもしれませんね 怪獣の魅力の重要な要素の1つとしてそれは現実には存在しないものであること、現実を超越した存在であることが挙げられるのではないかと思います 怪獣からは現実では決して見ることの出来ない、幻想や超越的な存在感と言う物を見たいという気持ちが全ての怪獣ファンにはあるのではないでしょうか? と、言うわけで残り少ない2008年、最後の怪獣ブログはこんなところで締めくくりたいと思います みなさん、今年は本当にお世話になりました 来年もどうぞ「怪獣ブログ」をよろしくお願い致します それではみなさん、どうぞよいお年を! #
by pulog1
| 2008-12-31 20:17
![]() アロンというとウルトラセブンに登場したガッツ星人がセブンの戦闘能力データを収集するために戦わせた豪力怪獣アロンが有名ですが、セブン以前にもアロンという怪獣が存在していました それがウルトラマンよりも早くテレビで放送されていた巨大ヒーロー特撮「マグマ大使」に登場した怪獣アロンです 「マグマ大使」の怪獣は第1次怪獣ブーム、テレビ怪獣黎明期を象徴するかのような正統派怪獣、すなわち恐竜をモチーフにしたシンプル&オーソドックスな、わかりやすい「いかにも怪獣」といったものが多かったですね 成田亨デザインのウルトラ怪獣というのは実際非常に革命的なものであり、生まれる前からウルトラ怪獣が存在していた自分にとっては「最初から怪獣はウルトラ怪獣のようだった」と思っていましたのでマグマ大使怪獣というのはほとんど恐竜そのまんまじゃん、と飽きれていたほどでした しかし今になって思うと怪獣とは本来マグマ大使怪獣のような「恐竜にほんの少しのアレンジを加えたもの」であるのではないか?と思うようになりましたね ウルトラ怪獣以後の怪獣はみな「怪獣の進化形」ではないだろうか? 怪獣の原型とはもちろんゴジラであると思うのですが、そんなゴジラの直系と言える「最も怪獣らしい怪獣」とはマグマ大使の恐竜型怪獣なのだと思っています 「怪獣の本質的な姿」はマグマ大使怪獣に見られるのである! そんなマグマ怪獣の中でも最も「怪獣らしい怪獣」、「怪獣の本質的な姿」だと思うのが、このアロンですね ゴジラを思わせるオーソドックスな2足直立型恐竜に口から2本のキバをあしらっただけで他に手を加えない実にシンプル、オーソドックスな怪獣です 「怪獣」という言葉を聞いて誰もがイメージするもの、そのままの姿ではないでしょうか? そんなあまりにも怪獣らしい怪獣であるアロンは怪獣の本質的な魅力にあふれています アロンはマグマ大使よりはるかに以前に放映していた幻の怪獣テレビ番組「怪獣アゴン」のスーツをそのまま流用していると言われていました 実際にアゴンとアロンを見比べてみると違いはないように思うのですが最近になって「よく観察するとアゴンとアロンのスーツは別物である」という新学説(?)が発表され、アゴン、アロンのスーツ同一説は否定されました しかしアゴンとアロンのスーツを造型したのは同じ人物であったようです ちなみにアロンはマグマ大使の第1話に姿のみ登場していた「恐竜」のスーツを流用してアロンと名付けマグマと対決したそうです ただの「恐竜」が怪獣となった、それこそが「最も怪獣らしい怪獣」なのではないでしょうか? 怪獣は・・・・、少なくとも日本における怪獣は「ゴジラ」というあまりにも大きな存在の影響下に生まれてきました ゴジラに見られる傾向、特性、それをもってして「怪獣」というものが定義付けられていました すなわち「恐竜のような姿」、「高層建築物と並ぶ、あるいは超えるほど巨大」、「凶暴で危険極まりない」、「恐ろしい鳴き声で咆哮する」などです ゴジラが提示したこのような「怪獣の条件」を満たすことによって「怪獣」は作られてきたと言えます そこから「ゴジラのようなティラノサウルスを思わせる2足歩行肉食恐竜」以外の怪獣が模索され、「4足歩行アンキロサウルスタイプ怪獣」としてアンギラスが、「プテラノドン型翼竜タイプ怪獣」としてラドンが生まれます また「恐竜タイプ」から脱却し、「機械・ロボットタイプ」のモゲラ、「昆虫タイプ」のメガヌロン、モスラとさまざまなタイプの怪獣が生み出されていきます モスラになると「凶暴で危険」、「人類の脅威」といった従来の怪獣の枠から1歩踏み出し「平和の象徴」、「人間の守護神」としての怪獣という新しい領域を開拓しました まあそれでも「モスラ」は人類の脅威であったりもするんですが・・・ また「昆虫タイプ」のモスラは「実在生物の巨大化」というゴジラ以前から存在する、ある意味ゴジラ以上にオーソドックスな怪獣の系譜に繋がったりもします モスラ、また実在生物巨大化怪獣についてはまた日を改めて語ろうと思います とにかく日本における怪獣はゴジラを出発点として、そこからさまざまにバリエーションを広げることによって徐々に充実、最終的に「なんでもあり」の無限の形態と特性、際限のない可能性を獲得したといえましょう そしてこうも怪獣が大量に生み出され、その姿も千差万別を超えて、まさに千変万化となってくると「一体怪獣とはなんぞや?」、「怪獣の最も根源的な姿とはなにか?」ということを考えてしまいます あまりにも多種多様な怪獣が無限に近いほどに存在してくると、いったい何が怪獣で何が怪獣ではないのかさえもわからなくなってしまいます そんな中、「怪獣の最も根源的な姿」、「怪獣という言葉からストレートにイメージされるもの」として自分はこのアロンを念頭において考えていたりします と・・・・ここまで書いて「ちょっと待て」と思った肩もいるのではないかと思います さっき怪獣はゴジラを起点にバリエーションを広げたといったではないか? それならゴジラこそが「怪獣の原点」なのではないか? それは確かにそのとおりです しかし自分の場合、ゴジラとなると「怪獣の基本」というより、やはり「ゴジラ」なんですよね ゴジラという存在はあまりにも大きすぎて、「ただの怪獣」と捉えることが出来ないのです ゴジラは怪獣の原点であると同時に特別な怪獣なのです 怪獣、特撮における存在の大きさ、重要さ ゴジラという怪獣が背負う「反戦」や「核」といった重いテーマ 多くの怪獣ファンが抱くゴジラという怪獣に対するそれぞれの思い入れとこだわり そうしたものがゴジラには付いてまわり、まっさらな「ただの怪獣」と捉えることが出来ないのです そのため、自分はゴジラという怪獣は他の怪獣とはまた違う特別な位置に置いて考えてしまいます 自分にとっての「まっさらな」、「単なる」、プレーンな怪獣というのはゴジラの影響下に生まれた恐竜型怪獣であり、その筆頭がマグマ大使のアロンなのです 怪獣について詳しくない一般の人が「怪獣」という言葉からイメージする怪獣の姿がアロンではないか?と先に書きましたが、これは怪獣に詳しくない人によって作られた怪獣、すなわちパチモン怪獣が非常にマグマ大使怪獣に近いということからも確信しています まずはゴジラ、あるいは恐竜、中でもティラノサウルスを想定し、そこに「角を生やす」、「牙を生やす」、「トゲで体を覆う」などの「危険なイメージ」に基づく装飾を施し「怪獣」としてデッチあげる パチモン怪獣のデザインにおけるこの基本的作業に置いて生み出された姿とマグマ大使怪獣は非常に似通っています 恐竜に牙を生やす→アロン 恐竜に牛のような角を生やす→ジキラ 恐竜に鼻の上に1本角を生やし、ゴジラのような背びれをつけてみる→ストップゴン 中には鳥のような怪獣もいる→バドラ 中にはなんだかよくわからない変な怪獣もいる→ダコーダー トリケラトプスを2本足で立たせてみる→ドロックス ネッシーみたいなやつに適当に手を加える→フレニックス 恐竜をちょっとロボットっぽくしてみる→グラニア すごい強いスペシャルな怪獣!やっぱり「竜」のようなやつがカッコいい、ドラゴンを2本足で立たせてみよう→ゴアゴンゴン このようにマグマ大使の怪獣は必要最低限の「捻り」を加えたことにより次々と怪獣のバリエーションを広げていったように見えます 誤解しないでほしいのはマグマ大使怪獣は安直である、パチモン怪獣と同じ程度である、などと貶めようとしているわけではありません マグマ怪獣は怪獣の最も根源的な姿を最低限手を入れることによって作られた、非常に洗練されたものである、と考えています それはウルトラ怪獣が成田亨によって怪獣デザインに革命、進化を促す以前のまさに「怪獣における基本」を実践していたことをマグマ怪獣から窺い知るのです もしマグマ怪獣がなかったら、それこそ怪獣は基本をおろそかにし、まとまりがなく収拾が付かないものになったのではないか? 実際、あまりにたくさんの怪獣が生み出され、また怪獣の解釈も多様化している現在、怪獣について考えると混乱してしまうということが自分にはあります そんなとき「怪獣の基本」としてマグマ怪獣を頭にイメージすると、ぐちゃぐちゃになっていたものがシュッと収束して、きれいにまとまるような感覚になるんですよね アロンや他のマグマ怪獣を見ていると、まっさらな怪獣というものの姿がクリアに見えてくるような気持ちになります またアロン、マグマ怪獣を見ていると、それまで見えずらかった怪獣についての様々なことが、本質的な形で見えてくることがあります 自分はマグマ怪獣こそが、「これぞ怪獣!」だと思っています 今回は自分がマグマ大使を見ていないというか、見ていたのは幼稚園児くらいの頃で、ストーリー、エピソードについて語れず、怪獣の見た目だけで語ってしまいました 片手落ちかもしれませんが、どうぞご了承くださいませ #
by pulog1
| 2008-12-03 17:42
![]() 100万ヒット記念として記事を書いたガイガンですが、なぜこれほどの大人気怪獣を怪獣ブログではこれまで取り上げていなかったかと言うと,実は自分はガイガンの登場した「地球攻撃命令・ゴジラ対ガイガン」をまだ見ていなかったのです もちろんガイガンは大好きな怪獣だったのですが、「ゴジラ対ガイガン」は「子供向け怪獣映画」であると思いこんでいてなんだか見るのを敬遠していたんですよね なぜ子供向けであると思っていたかというと「ゴジラ対ガイガン」には「ゴジラとアンギラスが漫画の吹き出しで会話をするシーンがある」と聞いていたので「それはちょっと子供っぽ過ぎるなあ」と思っていたのです 子供向け怪獣映画というと「ガメラ対ジグラ」を思い出しますが、あれはジグラは非常にかっこ良く大好きな怪獣であるにかかわらず、あまりに子供向け過ぎるため見るのが辛い映画でした ゴジラとアンギラスが漫画の吹き出しで会話する「ゴジラ対ガイガン」は、「ガメラ対ジグラ」のような大人が見るには辛い映画であるように思っていたのです そんな理由で「ゴジラ対ガイガン」を見ることをしないでいた自分ですが、しかし怪獣ブログにおいて、ガイガンという重要怪獣を取り上げないまま素通りは出来ない、なにより映像でガイガンを見たい!という気持ちからついにDVDをレンタルし、「ゴジラ対ガイガン」を鑑賞致しました するとこの映画は思ったほど子供向けではなく、「ガメラ対ジグラ」が幼児向けだとすると、それよりももっと年齢の高い、いわゆる「少年向け怪獣映画」と言われるものでした そして非常に面白い! 「大人の鑑賞に耐えうる作品」というのはちょっと言い過ぎかもしれませんが、しかし大人が少年だった頃を思い出し楽しめるような、冒険活劇と大迫力の怪獣大暴れが組み合わされたエンターティメント性の高い作品であります ドラマ部分は漫画家志望の若者、小高源吾が「子供ランド」なる建築中の施設のイメージキャラクターとなる怪獣をデザインする仕事を引き受けると、この子供ランドにはなにやら怪しい秘密があるらしく、子供ランドに兄を監禁されたと訴える女性と共に、素人探偵となって調査を始めると、なんと子供ランドの所長(見た目は少年で高等数学をスラスラと解く天才)をはじめ所員全員は地球を侵略しにきたM宇宙ハンター星雲人であったという事実を突き止める M宇宙ハンター星雲人は宇宙からキングギドラ、そしてガイガンを呼び寄せ地球に攻撃をしかけるという内容で、スパイ映画からの影響も伺える活劇 前半の子供ランドの謎を追うシークエンスなどはなかなかミステリアスで画面に引きこまれてしまいます そしてそうしたスパイ活劇場面と平行して映し出される怪獣が登場するシーンが、これがもう怪獣ファン必見と言えるほどの素晴らしさ! ゴジラとアンギラスは「怪獣総進撃」からの設定を引き継ぎ、怪獣島で暮らしているのですが宇宙からキングギドラ、ガイガンが地球攻撃しに来ることを察知して怪獣島から日本の本土へ海を渡ってやってくるのですが、まずここで怪獣島において例のゴジラとアンギラスが漫画の吹き出しで会話をするシーンがあります このシーンがあるせいで自分はこの映画を見ることを敬遠していたのですが実際見てみるとそこまで抵抗はなかったですね それまでの映画の流れが明るいタッチの少年向け冒険活劇であったため、怪獣が吹き出しで会話するのも「有り」なんじゃないかという気持ちになっています そしてここでゴジラがアンギラスにいうのは「日本本土へ行って偵察してこい」という内容です アンギラスは了解してまずは1人で(1匹で)海を渡って日本に向かうのですが、自分がちょっと引っかかったのはゴジラはアンギラスを「パシリ」にしてるんじゃないか?というふうに見えてしまったこと う~ん、ゴジラとアンギラスはお互い固い友情で結ばれた対等の立場であると思っていたんですがゴジラはアンギラスに対してなんだか上目線ですね アンギラスもゴジラには逆らえなくて仕方なく従ってるような気がします アンギラス好きな自分としてはちょっと悲しい そしてアンギラスは苦労して日本本土へ上陸 しかしアンギラスが日本を襲いに来たと思い込んだ防衛軍による猛攻撃を受けてしまいます アンギラスは宇宙怪獣の地球攻撃を阻止する目的で偵察に来たと言うのに可愛そう・・・ それはそれとして、このシーンはすさまじい迫力です 防衛軍は戦車や白兵、メーサー殺獣光線車まで総動員して情け容赦ない攻撃をしかけます さすがのアンギラスもたまらず撤退 ここは実に怪獣映画らしいシーンで素晴らしいですね さらにM宇宙ハンター星雲人に宇宙から呼び寄せられてやってきた赤い隕石と青いダイヤモンド状の飛行物体 赤い隕石はキングギドラ、青いダイヤモンドはガイガンにそれぞれ姿を変えます 地上に降り立ったキングギドラとガイガンによる都市破壊はすさまじく都市は見る見る火の海に包まれていきます 怪獣映画の醍醐味は怪獣の大暴れによる都市破壊のスペクタルにありますが、キングギドラ、ガイガンという宇宙でも最も危険なデストロイヤーによる大暴れはまさに世界の週末かと思うほどのすさまじさで恐ろしくも息を飲むほどの迫力ですね 怪獣島に舞い戻ったアンギラスはゴジラと共にキングギドラ、ガイガンを迎え撃つため再び日本本土へ向かいます 海を渡り日本へ向かう2匹の地球怪獣ですが、ここでも漫画の吹き出しによる怪獣同士の会話があります ゴジラ 「急げ!」 「急げよ」 「急げ!」 アンギラス 「OK」 ゴジラに急げ急げと急かされるアンギラス 3回ゴジラが「急げ」というまで黙っているアンギラスですが、しぶしぶ「OK」と答えます アンギラスは「俺だって急いでるのに、うるさいなあ」と言いたかったのではないかと思ってしまいます でもゴジラ兄貴には逆らえないし・・・・・・黙って言うこと聞いておこう、って思っているように見えて仕方ないです うーん、なんかアンギラスはすっかりゴジラのパシリにされてるみたいで悲しい・・・・ ようやく日本に上陸したゴジラとアンギラスは石油コンビナートで暴れるキングギドラ、ガイガンという宇宙最凶タッグに2対2のタッグマッチを挑みます この地球怪獣と宇宙怪獣のタッグ戦は怪獣映画史上に残る死闘でありますね とにかくギドラとガイガンが強い! ゴジラ、アンギラスはかつて戦った中では最強の敵であったキングギドラと、未知の敵であるガイガンに苦戦を強いられますが、地球怪獣の意地に賭けて何度も倒されながら立ち向かっていきます この地球対宇宙怪獣タッグマッチも怪獣映画ファン必見の素晴らしいシーンですね いわゆる怪獣プロレスの醍醐味を存分に味わえます ここでゴジラはガイガン、アンギラスはキングギドラと戦うのですが、ここにあの吹き出しによる怪獣同士の会話があったら、こんな感じのセリフになったのではないかな? ゴジラ 「お前ら宇宙怪獣に地球を好きにはさせネエぜ!」 キングギドラ 「やめろゴジラ・・・・お前らでは我々には勝てん」 ゴジラ 「ふん、やってみろよ」 ガイガン 「ギドラの兄貴、ゴジラは俺にやらせてくれ。地球最強と言われるゴジラを倒せば俺の名が挙がる!」 キングギドラ 「わかった、やってみろ」 ガイガン 「ゴジラ、貴様を倒しこのガイガンの華々しいデビューを飾ってやるぜ!」 ゴジラ 「ほざくな!ド素人のチンピラめ!地球怪獣を舐めるんじゃねえぞ!」 なんというか、少年バトル漫画のようなセリフが戦わされていたように見えるんですよね ガイガンは宇宙最強の怪獣キングギドラをボスとして怪獣デビューを果そうと野心に燃える若いギャング ボスのギドラでさえ苦戦した地球最強の怪獣ゴジラを倒せば宇宙怪獣の間で名をあげることが出来る ギドラは若い子分に花道を譲ってあげるわけです ゴジラ、アンギラスが親分子分の関係にある(ように見える)のと同様キングギドラとガイガンもボスとその弟子、しかもこれから凶悪な破壊怪獣としてデビューを飾る若者と、その師匠という関係であるように見えます そしてこの怪獣タッグマッチは自分のテリトリーに無断で侵入して暴れまわるよそ者ギャングを叩き出そうとする地元ギャングの抗争劇ではないかと思ってます ゴジラ、アンギラスは地球人の為に戦っているのではなく、あくまで「自分のシマ」を守るために戦っているのです! ガイガンは新人離れした強さでゴジラを死の寸前まで追い詰めますが、一方キングギドラは自分よりはるかに格下のアンギラスを余裕で叩きのめします いかなる攻撃もギドラには通用せずアンギラスは心が折れそうになります ギドラアンギラスを痛めつけるだけ痛めつけると、もはや殺すまでもないとばかりにアンギラスに止めを刺すことなく無視し、自分の愛弟子ガイガンの戦いを観戦し始めます ガイガンにメチャクチャに痛めつけられた上にゴジラタワーなんてものから発射される光線を浴びせられ瀕死のゴジラ もはや宇宙怪獣の勝利は決定的! アンギラスはあまりに強い敵にすっかり怯えてしまい、立ち向かって行くことがなかなか出来ません しかし親分であるゴジラが傷つきながらも決してあきらめず戦いつづけようとする姿を見て、ついに勇気を奮い立たせ、背中を向けているギドラの背後に忍び寄り尻尾に噛みつきます 突然の不意打ちにうろたえるキングギドラ 尻尾をアンギラスに噛みつかれたまま空へと舞い上がり上空からアンギラスを地面に叩き落します 弱小怪獣の烙印を押され、すっかり舐められたアンギラスが意地を見せ最強怪獣に一矢報いた泣かせるシーンです ゴジラタワーの光線攻撃に苦しめられたゴジラですが、源吾達地球人による思わぬ援護でM宇宙ハンター星雲人の本拠地は爆破されコントロールを失ったゴジラタワーは攻撃を停止します ゴジラは再び活気を取り戻し、これまでいいようにいたぶってくれたガイガンに反撃を開始! 空を飛んで攻撃しようとするガイガンに放射能火炎を浴びせ撃墜! そしてギドラに苦戦するアンギラスの元に助太刀に走ります アンギラスに気を取られて背後のゴジラに気付かないギドラをゴジラは羽交い締めにし、アンギラスはこのチャンスを逃さず、高くジャンプすると無数の刺の生えた背中を向けて体当たり! ゴジラはギドラの3つの首を束ねて豪快な一本背負い! 2度、3度!何度もギドラを背負っては投げるを繰り返す ついにギドラは根を上げてガイガンと共に宇宙へと逃げ帰っていくのでした 2匹の地球怪獣は宇宙からの侵略者を撃退し、地球を守り抜いたのでした 「ゴジラ対ガイガン」はスパイ活劇と怪獣バトルの融合した、怪獣好きの少年の心をワクワクさせる傑作映画でありました これまで「子供向け」と偏見を持って見ていなかった自分はすっかり反省しましたね そして怪獣の登場するシーンは本当に素晴らしく怪獣ファンなら見ておくべきであると思います そしてやはりガイガンは最高にカッコいいですね ガイガンを若いギャングに例えて見ましたが、ガイガンという怪獣はその攻撃的な見た目、スタイリッシュなかっこよさ、新世代怪獣とも言える新しさから、やはり野心に燃えてナイフみたいに尖ってる若者、ワルの美学を追求するギャングを思わせますね 地球でゴジラを倒し、名を上げようとしていたガイガンは残念ながら敗退し華々しいデビューを飾ることは出来なかったものの、あの地球最強怪獣ゴジラを新人怪獣でありながら多いに苦戦させた功績が認められボスのキングギドラの元から1人立ちし、今度は後輩の怪獣メガロのサポートに回って再び地球に襲いかかるのでした やはりガイガンはキングギドラの1番弟子 宇宙の新世代ヒール筆頭ですね! 謎だったガイガンのデザイナーが判明致しました! ガイガンをデザインしたのは水氣隆義さんです 水氣さんのサイトはこちら #
by pulog1
| 2008-10-22 23:47
![]() 約4年間続けてきた「怪獣ブログ」ですが、この度ついに100万ヒットを突破いたしました! みなさんありがとうございます! 非常に更新頻度の遅いブログで4年続けた割りには記事数はそれほどでもなく、最近では忙しさもあって月1回の更新ペースになってしまいましたが、それでもたくさんの方に読んでいただき、またコメントもたくさん寄せていただき、それが嬉しくてこれまで続けることが出来ました これも一重に「怪獣ブログ」を読んでくださった方、コメントしてくださった方のおかげです 本当にありがとう御座います! これからんもどうぞよろしくお願い致します! さて、今回は100万ヒット御礼記念と致しまして、大人気怪獣であるにも関わらず、記事を書いていなかった取っておきの怪獣、ガイガンについての記事を書きます 東宝怪獣映画、ゴジラシリーズにおけるキングギドラに続く久々のゴジラのライバルとも言える怪獣で非常に人気が高いですね 怪獣ブログを読んでくださるみなさんの中にも「ガイガン大好き!」という方がたくさんいらっしゃるのではないでしょうか? ガイガンの人気は一重にその有無を言わさぬカッコ良さにありますね いや、カッコいい怪獣というのはこれまでもたくさんいました しかしガイガンのカッコ良さというのは非常に画期的であり、ガイガンはその後の怪獣のデザインの流れを変えたと言っても過言ではありません 「大超獣ブログ」というブログでは「怪獣の歴史において、ガイガン以前、ガイガン以後、という分け方が確実にある」と述べていましたがまさにそうだと思いました ガイガンは怪獣において機械のかっこよさ、機械の美しさを取り入れたニュータイプの怪獣だったのです ガイガン以前にもウルトラセブンにはキングジョーやクレージーゴンなどカッコいいロボット怪獣はいましたが、ガイガンのメカニカルなカッコよさというのはそれらロボット怪獣とはまた違う、すなわち有機的な肉体を持った怪獣と全身鋼のロボットの融合、ハイブリットによるものだったのです ガイガンの別名はサイボーグ怪獣 石森章太郎のサイボーグ009においてすでに子供たちの間ではおなじみのSF用語である、人間の体に機械を埋め込み強化するという意味でサイボーグという言葉は当時の子供たちをワクワクさせる「今1番カッコいいもの」でありました そんなカッコいいサイボーグを怪獣でやってみる これはもう反則的なほどにカッコいいではありませんか! まさにいいとこ取りの無敵の新怪獣であります 真っ赤に光る単眼のゴーグル状の目、鋭いくちばしとその脇で開閉する可動式の牙、鎌、あるいは鉄のフックのような手、そしてなにより腹の回転式ノコギリ ガイガンのこれらの部位はこれまでの有機的怪獣にはありえなかったものです まさに全身凶器、見るからに危険極まりないモストデンジャラスな怪獣です 加えて、背中に広がる3列の背鰭、ウロコに覆われた体、長い尻尾と、怪獣ならではの部位はロボットには見られない肉体性、荒ぶる野生、野蛮な猛獣の攻撃性を感じさせます 痺れるほどにカッコいい! そしてガイガンはなにより、これまで新しい展開がなかなか見えず突破口が見えなかった怪獣デザインに大きく風穴を開け、怪獣の未来を提示させて見せたニュータイプの怪獣だったのです ガイガン以後、怪獣にメカニカルな要素を組み合わせたハイブリッドな怪獣が多く見られるようになりましたね サンダーマスクの魔獣をはじめ、ガイガン自らが出演もした流星人間ゾーンの恐獣などは、まさにガイガンの後に続くメカニカル・ニューウェーブ怪獣でありました 第2次怪獣ブームは、こうしたガイガンフォロワーとも呼べる多くの怪獣たちが盛り上げていきましたね 言うなればガイガンなければ怪獣ブームは第1次のみで終わっていた、ガイガンこそが第2次怪獣ブーム最大の功労者であるのです! そしてガイガンはこれまでの怪獣と違って新しさ、あるいは「若さ」を感じさせるのは、ガイガン以前の怪獣は言うなれば大人主導、大人の美意識や価値観が少なからずあったものであるのに対し、ガイガンは初めて怪獣に「子供の美意識」に基づいた怪獣であるということです 怪獣は大人が考え、作り、子供たちに提供してきました 子供たちは大人の与えてくれる怪獣たちを喜んで受け入れていたのですが、それはいつしか古臭く、時代から遅れたものになりつつありました 大人達はそうした自分たちの感性に基づいて作る怪獣から子供たちの心が徐々に離れていくことを薄々感じ取り、危機感を感じていたのではないかと思います では今子供たちが夢中になる怪獣とはどんなものであるのか? 自分たち大人の美意識ではなく、子供たちの感性に訴える怪獣の美しさ、かっこ良さとはどんなものか? 大人達は1度自分たちの美意識を横に置き、子供たちの感性に歩み寄ったのではないかと思います 子供に媚びた、という意地悪な言い方もあるかもしれませんが、自分は怪獣を作り出していた大人がプライドや自意識にこだわらず、視野を大きく広げ、未来を担う子供たちの声に耳を傾けていこうとしたものであるように思えます そして子供にとって今1番カッコいいと思うもの、新しいと思うものをたっぷりと取り入れた、これまでにない新時代の怪獣を作り上げていったのではないかと思っています 新たな時代の到来を象徴するような怪獣ガイガン では、このガイガンをデザインしたのは誰なのか? 実はこれがわからないのです 一説には怪獣好きの子供が描いた怪獣の絵をそのまま採用したのがガイガンだと言われています また、なんとあの「ゲゲゲの鬼太郎」の妖怪漫画の大家、水木しげるがデザインしたとも言われています 平成ガメラシリーズで有名な特撮技術監督、樋口監督が子供の頃に描いて東宝に送った絵がガイガンだったという噂も在りましたが、これは樋口監督自身が否定していましたね 怪獣の歴史を変えたガイガンを生み出した人物が誰なのかわからないというミステリー これだけすごい怪獣を生み出した人物はいまだに名乗り出ることなく、謎のまま今に至るんですよね もしかしたらガイガンは未来の怪獣ファンがデザインして、タイムスリップして、第1次怪獣ブーム終焉期にやってきて東宝の企画室のデスクの上に、そっとデザイン原画を置いていったのかもしれません 未来の怪獣ファンは第2次怪獣ブームの訪れなかったもう1つの未来の人間で、怪獣が消えてしまった自分の時代の歴史を変えようとしていたのです! そして彼のデザインしたニュータイプの未来怪獣は怪獣の歴史を変え、第2次怪獣ブームが到来し、彼の時代に怪獣が蘇る事になったのです そんなふうに思えてしまうほどガイガンは新しく革新的で、未来を感じさせるものでした そういえばガイガンはサイボーグ怪獣とは別に「未来怪獣」という別称もありましたね ガイガンについては書きたい事がまだまだあるので、次回ガイガン第2弾の記事を書きますね! PS:ガイガンのデザイナーはウルトラマンAの超獣などをデザインした井口昭彦さんでした! 記事がまるごと間違えてしまったようで申し訳ありません 次回記事を書き直し致します! 10月15日追記:この記事をアップした後、コメントにおいてやはりガイガンのデザイナーは不明というご指摘を頂きました これまでガイガンのデザイナーは井口昭彦さんというのが通説となっておりネットにおいてもそう表記されていることが多かったのですが、最近になって井口さん本人が 「ガイガンはデザインしていない」 と発言していたそうです そのためガイガンのデザイナーはやはり現在も不明であるようです うーん、ガイガンをデザインしたのは誰なんでしょう? やはり未来からタイムスリップしてやってきた怪獣デザイナーじゃないのかなあ? #
by pulog1
| 2008-10-08 20:40
![]() 最強の怪獣 ここ最近このブログで話題にしているテーマであります 最強の怪獣はなにか?という話題は怪獣ファンだったら誰しも必ず1度は話題にしたことがあるでしょう それは怪獣ファンに関わらずプロレスファンなら「歴史上もっとも強かったレスラーは誰か?」、ボクシングのファンも同様に「階級ごとにもっとも強かったボクサーは誰か?」という話題であーでもない、こーでもない、と盛り上がるものです しかし大抵の場合、結論は出ないんですよね なにをもってして最強と呼べるのかという決まった基準などありません どうして男はみんな「最強」にこだわるんでしょうね?w そういいつつもこだわれずにはいられずはっきりとした結論を何とか見つけ出そうと議論に議論を重ねる これはもう男とはそういう生き物だから、としか言いようがないですねw さて怪獣における最強議論は主に子供たちによって盛んに繰り広げられるものですが、大人になった怪獣ファンも子供のころから結論の出なかった命題に対ししつこく答えを求めて最強怪獣議論を戦わせます そのとき、子供のころに行った最強怪獣議論では名前の挙がらなかった怪獣の名がにわかにクローズアップされる、という不思議なことが起こるんですよね ウルトラ怪獣最強議論を例に取ると、子供の最強怪獣議論に名前が挙がる怪獣といったらゼットン、タイラント、バードン、ゴモラ、ブラックキング、最近ではウルトラマンメビウスに登場したエンペラ星人などなどいずれ劣らぬ人気怪獣が並びます しかし大人になった怪獣ファンによるウルトラ最強怪獣議論になると子供のころに名前の挙がらなかった怪獣の名が頻繁に出てくるようになります すなわち、プリズ魔、バルンガ、ブルトン・・・・・ こうした新たに名前の上がる怪獣にはちょっとばかり特徴があるようです 子供のころに思う最強の怪獣というのは、いわゆるストロングスタイルの怪獣が多く、またウルトラマンを倒したことがある、という実績に基づいたものが多いです すなわちその強さが客観的にわかりやすい怪獣たちです 見た目も強そうで、実際に強く結果を残している 一方、大人が考える最強の怪獣は「見た目、およびデータの上での強さではなく、その怪獣が番組の中では見せることなく終わったポテンシャル、すなわち可能性を考慮」した上での最強怪獣なわけです そのため、いわゆる「大人の最強怪獣」というのは見た目だけではわかりずらいケースが多いですね プリズ魔やバルンガ、ブルトンといった怪獣はむしろ怪獣らしからぬ形容しがたい姿をしています ここのブログではこんな怪獣を「シュール系」あるいは「変化球怪獣」と呼んでいますが、これはわかりやすく、いかにも怪獣らしい怪獣であるストロングスタイル怪獣とは正反対のベクトルに進んだ怪獣であるといえます 怪獣どころか生き物であるのかどうかも怪しい、なんだかわけのわからない奴・・・・・ 子供のころはこうした連中が理解できず、眼中になかったものですが、しかし大人になって改めて最強の怪獣を考えてみたとき、まったく頭になかったはずのこのわけのわからない奴らが実はとんでもない怪獣であったことに気付き、ハッとさせられてしまうのです バルンガはウルトラ怪獣ではありますが「ウルトラQ」に登場していたためウルトラマンといったヒーローとの戦闘は一切なく、ただ空に浮かんでは無限にエネルギーを食らい続けるだけの怪獣です はっきりいってなんだかよくわからない しかし大人になってから気付きます ありとあらゆるエネルギーを食らいつくし、無限に膨張するバルンガに対し、ほかの怪獣には有効だった物理攻撃は一切通用しないと・・・・・ 戦って勝てるような相手ではありません! ブルトンは実際ウルトラマンと対決、結果ウルトラマンが勝利しました 特に強い怪獣であったとは思えません しかし・・・・・ 時間も空間も自在に操れる怪獣なんてものを本当に倒せるのか? こうなるとなぜウルトラマンがブルトンに勝つことが出来たのか逆にわからなくなります 普通に考えて、戦って勝てる可能性はゼロです ウルトラマンがブルトンに勝ったのはなにかの間違いなのではないか? そしてプリズ魔 帰ってきたウルトラマンに登場したこいつは先のバルンガやブルトンに負けず劣らない、わけのわからない姿をしています まるで氷の塊のような・・・・北極や南極の海に浮かぶ氷山のような姿 プカプカと海に浮かび、なにか女性の歌声のような鳴き声を発します そしてこの怪獣は光怪獣、オーロラのような光線であらゆるものを光に変えて吸収してしまうのです 光こそが、この怪獣の食物 ウルトラマンがこれまで数々の怪獣を打ち倒してきた必殺技スペシウム光線 それは光線と名のつくとおり光です 必殺技であるはずのこのスペシウム光線がプリズ魔にとっては食べ物に過ぎない そんな怪獣をどうやって倒したら良いのか? 光線を使わずにキックやパンチといった肉弾戦に挑んだところで、オーロラによってその体を光に変えられ吸収、つまり食い殺されてしまうでしょう 勝ちが見えません まるで氷のオブジェのような美しい姿とは裏腹にプリズ魔は不気味で恐ろしい怪獣です こうしてみると、これまで最強だと思っていた怪獣たちが束になってかかっていっても、この想像を絶する・・・想像を絶するあまりわけのわからない理解不能の怪獣に勝てる気がまったくしません 結局最強のウルトラ怪獣って、このわけのわからない連中だったんじゃないだろうか? 大人の最強怪獣議論においては子供のころとまったく違った結果に至るのです さて、本当にこれらシュールで理解不能の怪獣たちが最強であるのかどうかはさておいて、プリズ魔というのは実に面白い怪獣ですね 怪獣というのは決まった形はなく、ありとあらゆるものであるというのはこれまで何度か述べてきましたが、その「怪獣とは何でもあり」という自由度の高さを最大限に生かして、もはや怪獣という枠組みをはるかに飛び越えてしまったかのような印象があります 正直、プリズ魔は美しいですよね まさに芸術作品、彫刻やオブジェのようです その美しさと、あらゆるものを光に変えて食らい尽くすという恐ろしさが大きなギャップを生みます となると男としては絶世の美女ではあるけれど、男を食い物にする怖い女を連想してしまうものです 実際プリズ魔の発想の元になったのは美しい人魚の姿をして、歌声で船乗りの男たちを魅了し、近づいてきた男を海に引きずり込むというセイレーン伝説から来たのではないかと思います このオブジェ風怪獣の極限まで洗練された芸術的なデザインは後に「新世紀エヴァンゲリオン」の使途ラミエルに影響を与えていました 実際ラミエルはプリズ魔そのものだと思いましたね 海を進むプリズ魔に対し、ラミエルは空をゆっくりと浮遊します プリズ魔を海から拾い上げて空に浮かべたのがラミエルという感じです 「エヴァンゲリオン劇場版・序」におけるラミエルはテレビ版よりはるかにパワーアップし、キューブ状の体をくるくると様々に変形し眩暈がするほどに美しいです プリズ魔ファンの方にはぜひ「エヴァ劇場版・序」のラミエルを見て欲しいですね またプリズ魔から発想を得たのかどうかはわかりませんがキン肉マンにはプリズマンという透明なプリズムの体を持った幾何学的デザインの超人が登場します 超人にとって有害なカピラリア光線を発射するというところから光怪獣であるプリズ魔を連想させますが、プリズマンは実にユニークで好きな超人ですね さてプリズ魔は新マンなど意にも介せず海を進み、上陸しようとしますがスペシウムをはじめ、あらゆる攻撃を受け付けないプリズ魔に対して新マンはまったく打つ手がありません そしてプリズ魔に光に変えられ吸収されかけるのですが、それと同時に夜が開け、太陽が昇るとともにプリズ魔は姿を消します 光を吸収する怪獣であるプリズ魔ですが、なぜか光にあふれた朝は苦手であるようです あまりに光が大量にあるために吸収しきれないからでしょうか? 新マンとプリズ魔の第1ラウンドはノーコンテスト 第2ラウンドは次に日が沈んだ夜に持ち越されます そして迎えた第2戦 新マンはおどろくべき奇策に走ります いかなる攻撃も通用しないプリズ魔に対し、外部からの攻撃はすべて効果なしと思い至った新マンは自らプリズ魔に吸収され、敵の体内に侵入します そして光あふれるプリズ魔の体内でスペシウムを乱射! 体内に吸収しきれない光を放射させられたプリズ魔は自爆します 爆発とともに外へと逃げる新マン 変身が解け、海岸の砂浜に倒れこむ郷秀樹はゼイゼイと息を切らしながら 「1歩間違えば死んでいた・・・・」 とつぶやいて気を失ってしまいます なんとか助かったからよかったものの、プリズ魔が爆発するまで間に合わず吸収され尽くす可能性もありました 万一間に合っても爆発に巻き込まれ自分も死んでしまう可能性は大きかった 新マンにとってこの戦いは決死の賭けだったのです 普段の「帰ってきたウルトラマン」とはどこか違ったクールで切れ味のあるこのシナリオを書いたのは番組内で郷のよき理解者である坂田を演じた名優、岸田森 そしてシナリオのタイトルは「残酷!光怪獣プリズ魔」 プリズ魔という世にも恐ろしい怪獣にぴったりのタイトルです ![]() #
by pulog1
| 2008-09-04 00:28
|
ファン申請 |
||